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何歳からでも才能は伸ばせる?

「レッテルを貼ってはいけない」

教育に携わる者に取って、子ども達の学習開始年齢はとても気になる重要なテーマです。特に幼児教育者にとって、学習の開始年齢による子ども達の知的発達は重要課題です。実際、2~3歳に始めた子と、4~5歳から始めた子の比較では言語生・巧緻性・表現力・集中力などに現場感覚ではありますが差が生じていると認識しています。と言うのも、幼児に対する能力を見極める判定が難しく、いわゆるテストのようなプリントの出来などで判断することが難しいからです。

幼児教育では、学習と言うより「訓練」ではないかというご指摘もあるほどで、一部受験指導にはそうした指導もあることは事実です。しかし、学習という面を打ち出している幼児教育は意外にも少なく、刺激型が多いように感じます。幼児教育の場合、先ほども述べたように、総合的指導を行う教室では、様々な視点から指導を行っています。つまり、小学校からの塾と大きく違い、手先を使うことや、色や形などの認識、記憶など幅広い指導が行われているのです。

基礎教育とは、こうした手先の指導、訓練が行われることも大きな特徴の一つです。だから、この時期から好き/嫌い、器用/不器用、得手/不得手という認識を持たせないことが大切なのです。何故なら、まだ子ども達は未熟だからです。成長発達段階にある子ども達を、この時期から「だめな子」「うちの子はこれが苦手」と勝手に決めつけてはいけません。そのような決めつけが、子どもを萎縮させ子どもの持つ能力や才能の芽を摘むことになります。私は、長い人生の中で、幼児期ほど大切な時期はないと思っています。沢山の話しを聞かせてあげること、手先や指先を沢山使わせてあげること、土と関わりを持つこと、人を思うことの大切さを教えてあげること、こうした親の愛情をしっかり伝えてあげることが子どもの心の財産となるはずです。

人間の能力開花は環境次第です。人は、4つの要素で動くと言われています。それ自体環境からの影響だと思います。

  1. 愛されていること

  2. 必要とされていること

  3. 役にたっていること

  4. 認められていること

こうした環境にある人間は、とんでもない才能を呼び起こします。それは、環境に対して自らが自立し始めたことを意味しています。その才能は誰しもが持ち合わせているもので、それを「努力」と言います。自立の証は「努力」であると言えます。世に優れた人間は沢山います。その誰もが、開花させた才能とは「努力」ではないでしょうか。スポーツも、芸術も、仕事でもそれが言えると思います。幼児期はその下地を作る時期でもあります。先ほど上げた4つの要素、ここにはもう一つ大切な要素が隠れています。それは「感動」というものです。感動を忘れると脳も衰えます。また、心も失うかも知れません。感じて動くのことば通り、心が感じなければ人は動くことはありません。

我が子に対して幼い頃からレッテルを貼ってはいけません。親は子どものラベル貼りではないのです。家庭でも、4つの要素を持つ環境作りをされて下さい。私は、最近のセミナーで「家庭の仕事」として子どもに、積極的に手伝いをして貰うようお願いしています。この手伝いが、子どもを成長させます。

幼児期を過ぎたからと諦めてはいけません。小学生でも、中学生でも十分間に合います。また、愛情に期限はありません。幼児期はまだ劣等感など持ち合わせてはいません。しかし、年齢が上がる毎に、学力・運動神経・自分の容姿・身体的特徴・声・髪の毛・目等々、様々な事にコンプレックスを感じるようになります。この劣等感・コンプレックスが人の行動を抑制していきます。ところがこの状況から脱すると、今まで以上の輝きを示すことになります。まだまだコンプレックスの値が低い内から子どもを取り巻く環境を変えて行きましょう。だから、4つの要素が必要なのです。まずそれを与えられるのは家庭です。勿論、私達の教室も含まれています。個人主義が横行していますが、これからの集団活用は子どもにとっても、私達大人にとっても大きな課題となるでしょう。まずは、小集団の家庭から環境作りを始めましょう。4つの要素を活かして!

2013/1/6


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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