特定非営利活動法人フィールホーム

「子どもたちを社会全体で育ていける環境」を実現する為に活動しているNPO。 認可外保育施設の運営、学習塾・幼児教室の運営、幼児教育研修、親子育ち研修、子育て支援イベントで社会問題を解決していきます。 https://feel-home.or.jp

特定非営利活動法人フィールホーム

「子どもたちを社会全体で育ていける環境」を実現する為に活動しているNPO。 認可外保育施設の運営、学習塾・幼児教室の運営、幼児教育研修、親子育ち研修、子育て支援イベントで社会問題を解決していきます。 https://feel-home.or.jp

マガジン

  • 教育評論家・研究家 石川幸夫の教育ブログ

    現在、教育評論家・研究家として活動を行い、弊会理事でもある石川幸夫先生による教育に特化したマガジンです。専門は、幼児教育および小学生教育で、胎教から、子育て、受験、学習など幅広く扱っていきます。

  • 子育てにまつわるニュースの考察

    テレビやネットで話題の子育てにまつわるニュースを専門家視点で考察します。

  • 落ちこぼれ保育士起業しました!

    弊会代表理事の宮武直也が出版する電子書籍「落ちこぼれ保育士起業しました!」の制作の裏側や想い。文字数で載せれなかったエピソードなどを記事にしました。

  • ベビーシッター芸人ポリスじろうのお笑い×子育て

    ソニーミュージックアーティスツ所属のお笑い芸人「ポリスじろう」が目指す。お笑い×子育て! 子育てにお笑いが必要!

最近の記事

効果の出る学習

「効果の出る学習 ①書写」 20年前の研修が復活  20年ほど前、岡山から始まった、塾の先生方対象の「フラッシュカード」研修会が行われました。開催毎に50名を超える先生方が参加されました。昨日の勉強会でも、保育園で実践されている内容に、先生方は驚きの声を上げられました。「この内容で行われたら、幼児教室の存在が危うくなりますね。というより、危機ですね!」という声まで出てきました。この保育園の見学は難しく、こうしてビデオでしかお目にかかれません。30年近くご指導をさせて頂き、

    • 大勉強会を終えて

      「驚きを与えた保育園の実践ビデオ」 今日、浜松町にある東京グランドホテルで吉備システム販売(株)主催の大勉強会が行われた。塾の先生方中心の勉強会で幼児教育の話し、一見どこか場違いに感じるが、教育の原点であるため、先生方には、日々の授業の中で応用が可能だと思う。私を、塾の先生方対象の研修会に私を引っ張り出したのは現吉備システム販売の社長だ。「どの塾も基礎指導について悩んでいる。」なるほど、多くの塾は、小学3~4年生から受け付ける。つまり低学年の子ども達の学習指導は殆どが小学校

      • 子ども達の基礎知識不足

        「学力を高められるか」 今、幼児の授業が楽しい。「何で」「どうして」の質問が数多く寄せられてくるからだ。これほど数多くの質問をしてくるのは幼児クラスが圧倒的だ。「打てば響く」このことば通り、学習している事柄が、まるで砂に染みこむ水のようにどんどん吸収されていく。目を輝かせ、大きな声を出し、授業を楽しんでいる。学ぶ事が楽しいと言い切る子ども達の姿が眩しい。子ども達は、およそ3ヶ月前後で大きく成長する。吸収しても意味を理解できなかったことばは、日常の中で使われ初め、思考の深さが

        • 子どもを守る「独り言」

          「明確な対策は?」 「平和」「安心」「安全」「信頼」そして「絆」、これらの言葉は、残念ながらこの四半世紀で我が国が失ってきたものだ。子ども達が飛び回り、汗や泥だらけになり、自由に遊べた環境の多くはなくなってしまった。神戸の女児殺害遺棄事件から、私達は解決の難しい難問をぶつけられてしまった。 「人を見たら泥棒と思え!」世の中では、「振り込め詐欺」が後を絶たず、地方議員も国会議員も数々の失態を重ね社会全体が信用を失墜させている。神戸で起きた事件だけでなく、子どもを守れない社会

        マガジン

        • 教育評論家・研究家 石川幸夫の教育ブログ
          579本
        • 子育てにまつわるニュースの考察
          3本
        • 落ちこぼれ保育士起業しました!
          8本
        • ベビーシッター芸人ポリスじろうのお笑い×子育て
          0本

        記事

          新幼児教育の設計「独り言」

          「新しい幼児教育のスタイル」 教育再編が急ピッチで進む中、新幼児教育の設計が始まったことは既にお伝えした。実は、今まで、新たな教育スタイルを設計するときは指導法や教材という面から行ってきた。勿論、指導に対する理論的背景やビジョンは欠かすことできない。しかし、今回はちょっと違う。まず人の顔が浮かんできた。それも実に様々な人の顔が浮かんでくる。そして、新教育を受け入れる器、つまり教室という物理的特性も浮かんでくる。これは、今までとはまったく違う、私にとって新たな創造の世界だ。す

          新幼児教育の設計「独り言」

          算数学習に適した言語

          「単純に表すことが…」 ウオールストリートジャーナル9月16日に、実に興味深い記事が載っていました。「算数習得するのに最適な言語は何か」という題目の記事です。以前から、我が国の「掛け算九九」は言語性を存分に活かした大発明だと思っていました。また、十進数の理解も、数詞など日本語の特性を活かした表現です。記事の冒頭には、 「英語と比較して、中国語、日本語、韓国語、トルコ語では、数字を表す言葉が単純で、数学的概念もより明確に表現される。それによって幼い子どもが数を数えたり、算数

          どう変わる!幼稚園・保育園、そして幼児教育

          「成果が問われる幼児教育」 9月28日(日)、東京浜松町の東京グランドホテルで行われる「学習塾経営サポートセミナー」。私は、光栄にも「特別講演」の講師として招かれた。主催する吉備システム販売(株)の川上社長とはもう20年近くのお付き合いになる。私は、川上社長とのご縁で、塾の先生方対象の研修会を行うようになった。学習塾と幼児教育、一見私の講演は塾の先生方とは無縁に感じるかも知れない。川上社長は、幼児教育の考え方や指導法は、塾で指導される講師の方々にも十分通用すると判断されたか

          どう変わる!幼稚園・保育園、そして幼児教育

          学習の集中力

          「短い時間のパッチワーク」 子ども達の能力低下の一因として「集中力欠如」が上げられます。人の集中力は脳が司っていると言われています。そして、脳は、集中するために、複合化された意識を一つに集約する働きを担います。また、脳は、興味のあるものにより意識を集めます。物事に集中する、一見当たり前の様な人の行動ですが、実は様々な要素が結びついているようです。 学習に必要な集中力を具体的にあげるとどのような内容になるでしょうか。一口に集中力と言っても、場面場面で違いがあると思います。

          学習の定着

          「復習の重要性」インとアウト 「0.3haは何㎡?」高学年になるとこうした単位換算で躓く子は多くなります。長さ、重さ、面積、体積など、多くの単位と共に、小数で表す場合や、同じ量を表す単位が複数ある場合など、子ども達にとって、「割合」等と共に苦手な単元となってきます。幼児だけでなく、小学生教材を制作していますが、その殆どは授業中のやりとりのから生まれる場合が多く、子ども達の苦手意識や目立誤答は教材開発の大きな目安となります。こうしてみると、教材開発は現場が大切なのだとつくづく

          墓参り

          「お彼岸」 今日は朝から家族で墓参りに出かけた。子どもの頃は両親に連れられ、家庭を持ってからは子ども達を連れて。そして、今年も秋の彼岸がやってきた。 今回の墓参りは今までは違う。数年前まで、母と共に訪れ父の墓にお参りをした。今年は、その墓の中に母がいる。手を合わせると、今までは「おやじ!」と声を掛けていたのに、今日は「おふくろ!」と先に声を掛けてしまった。「おやじごめん」と慌ててあやまった。長男はいつもより長く手を合わせていた。  「望まれない命」というニュースが流れた

          教育の第一歩

          「子どもの成長発達に欠かせないもの」 教室から、楽しそうな先生と子どもの会話が聞こえてくる。子どもの話から、この間の成長が見えてくる。会話と共に、先生と子どもの信頼関係も見えてくる。共に相手を見て直接ことばを交わす。幼児期のこうした当たり前の指導が子どもを変える。直接の会話から受ける様々な知的な刺激、優しい微笑みやことばがけ、そして時に厳しい対応から子ども達は、人生を左右すると思われるかけがえのないコミュニケーション能力を養っていく。これこそが教育の第一歩なのだろう。幼児や

          自然回帰・原点回帰

          「暑さ寒さも彼岸まで」 もうすぐお彼岸です。子どもの頃から、お彼岸はお墓参りが当たり前でした。幼い頃は訳もわからずお墓に手を合わせていました。成長するに従いどこか心が安心する場所になっていきました。父を送り、今年母を送り、今まで父に語りかけていたお墓は、両親が揃い、私の話を聞いてくれる場となりました。お墓までは、車で行ったり、上野や入谷、最近では新御徒町から歩いて行きます。墓参りの帰りは浅草まで散歩し、風情を楽しんでいます。こうした立地条件ですので、悩みがあると父のお墓に行

          記憶力アップに

          「記憶力の低下が気になる」 学力だけでなく、生活一般に必要な記憶力ですが、その記憶力の低下が気になります。記憶は、記銘・保持・想起の3つからなり、それらは、感覚器官から多くの情報を受け記憶されていきます。まずは、記憶の入り口を考えると、「感覚」ということばにぶつかります。何度も申し上げているように、子ども達の感覚統合に不安を抱えるの現代の生活環境は、記憶力にも影響を与えているのかも知れません。 記憶は、宣言的記憶(意味記憶・エピソード記憶に分ける考え方もある)と手続記憶が

          思考の発達に

          「幼児指導の中で」 中学1年生で習う「正負の数」「文字式」「方程式」、この3つの学習で躓く子ども達が沢山います。中学で学力に自信がないこの場合、分析していくと、この単元にぶち当たります。でも、更に分析していくと、小学校の基礎教育に辿りついてしまいます。私は、今もラボスクールで算数や数学の学習指導をしています。実際に、中学生まで指導してみると、子ども達の躓きが何処で起こるのかが見えてきます。 子ども達は誰も向上心を持っています。ただし幼い時期です。子どもは好奇心の塊です。好

          思い違いの学習記憶「独り言」

          「仮説 学習記憶」 40年近くも子ども達を指導していると、彼らが躓くだろう学習が解るようになる。長い間の経験や体験を通して体感するからだと思う。子ども達一人一人によっても苦手な学習の内容が違う。今回は、学力に悩む子ども達の事を考えた、自分自身の仮説を述べてみたい。  子ども達は、学習を積み重ねていく上で、二つの情報に悩まされることになる。一つは、正しい情報記憶である「リアルメモリー」、もう一つが、聞き間違いや思い込みから生まれると思われる偽情報「フォールスメモリー」だ。実

          思い違いの学習記憶「独り言」

          作られる障がい児「独り言」②

          「子どもを見る」 人は生まれたときは平等だと言われるが、脳障害や染色体異常などで生まれた場合は当初からハンデを負うことになる。何度かこのブログでも申し上げてきたが、長男の誕生時のアクシデントから、私は小児医療センターで様々な事例に遭遇した。幸いにも長男は低体重児と言うことと4月1日産まれという事以外に身体には問題がなかった。赤ちゃんは、脳障害や神経障害などの問題がない場合、平均して140~150億という脳細胞を持って生まれてくる。その後、3歳までに脳細胞の脳内配線(いわゆる

          作られる障がい児「独り言」②