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「アイデンティティー」存在の自己証明 夜の闇を照らすライトの奥から「声を出して、助けてと」お母さんらしい方の悲鳴に近い叫び声がこだました。広島県安佐地区で起きた土砂災害からの現場リポートだった。11歳と2歳の兄弟が帰らぬ人となった。胸を締め付けられるシーンだった。 天災と人災が重なった痛ましい事故であり事件だ。無理な宅地造成、無理な開発、今もなお続く危険な状態に、被害に遭われた方々は、これからの生活を考える夜も眠れぬ日が続く。果たして、この事故は想定できる範囲であったの
「愛なき世界に」本能に逆らっては… 今朝のニュース番組から「家庭内離婚」ということばの後に、「死体遺棄事件」ということばが続いた。最近、年配のご夫婦にこの「家庭内離婚」が目立って来たという。家庭内では互いの存在を無視して生活をしていたらしい。縁あって結ばれた二人なのに、若ければ即離婚だったのだろうか。結果、相手の死を確認できなかった。こうした事件が相次いだことでニュースとして取り上げられた。かつて互いに誓い合ったであろう「愛」は何処にも見当たらない。残された者は、悲しいかな
「これからの算数・数学指導にタイルを!」② 子ども達の学力低下の一因は、国語力の低下です。そして、子ども達の獲得すべき語彙の内容にも問題があると思われます。また、国語力の低下と同時に、実体験の不足も上げられるでしょう。思考の源はご存じの通り「ことば」です。そして、この「ことば」を更に印象づけるのが実体験です。よく、このブログでも取り上げる、TV番組で若い子に指定した料理を作って貰うコーナーがあります。先日は「サザエの壺焼き」でした。「サザエ」「壺」「焼く」このことばから彼女
「これからの算数・数学指導にタイルを!」 幼児の算数、小学算数、そして中学の数学の指導に、私はかれこれ40年ほどタイルという教具を使っています。これは、水道方式(分析総合法)という考えが基になっています。子ども達に対する学習指導法には、算数だけでなく、国語や理科、社会にも様々な指導法が存在します。水道方式(算数)、一読総合法(国語)、仮説実験授業(ほぼ全教科に可能)等々。ここにあげた指導法は、自分自身の授業の基本となっているものばかりで、その考え方は制作している教材にも生か
「新たな性教育として、命の教育を!」 児童相談所の調査から、過去5年間の調査から全国で871人の子どもの遺棄・置き去りがあったという。その後彼らは施設で育てられることになる。中には、寒い季節に置き去りにされたことにより低体温症などで命に関わることもあるという。原因はその殆どが「望まない命」であるという。誰の子どもか解らないというケースは多い。子どもを育てる自信もお金もなく、捨て犬同様に我が子を遺棄・置き去りする。以前、ドラマで問題になった現実がここにある。「望まない命」は、
「新たな教育の幕開け」 早くても2016年から始まる可能性のある義務教育の年齢引き下げ、対象は年長児となる。当研究所では、既に2歳児から学習の体系化が出来ており、対応する教材(プリント)も出来ている。当研究所では、幼児から、幼児の国語(言語指導)、幼児の算数(数指導)を指導の柱としている。しかし、幼児期には、こうした知的学習だけでは幼児の発達を十分にカバーできない。それは、各種概念形成に必要な学習が必要だからだ。幼児期では最も重要視されるのが「言語」であり、もう一つが「知覚
「感覚の麻痺」 昨日、帰省先の福島県喜多方から帰ってきました。田舎では、大好きな喜多方ラーメン(我が家の定番「あべ食堂」と、今回はたまにはと言うことで「坂内食堂」へ、でもやはり「あべ食堂」が一番。店の人とも顔見知りで、家族で30年通い続けています。)を食べ、日中ダムの真下にある(本当なんです!)日本秘湯の会「ゆもとや」さんの温泉に浸かるなど、久しぶりの休みを満喫しました。 家族全員が楽しみにしていた夜の星空は、あいにくの天気で残念な結果に終わりました。 さて、今日か
「情報に翻弄されて」 ブログの更新が3日ぶりにできました。スマホがルーター代わりになりネット接続が可能になりました。便利な世の中です。田舎でブログ更新が出来るとは思ってもいませんでした。自然に囲まれた環境で好きな本を読み、これからの基礎教育に思いをはせる、何とも贅沢なひとときです。 この2日間、情報とは無縁の生活をしていました。帰省するため高速道路で運転をしていると、自分の目と耳、そして速度感覚や車間など、自分自身の感覚が総動員されていることを感じます。久しぶりの運転な
「変化する大人への対応」 明日から妻の生家がある福島県喜多方市に帰省します。(明日から暫くの間ブログをお休みします。) 子ども達も全員成人しているのですが、皆田舎が大好きで、祖父母を慕っています。今回は暫くぶりに全員がお盆をめどに田舎に集合です。「会津」、幼い頃からこの地名を聞くとどこかに愛着を感じていました。昨年、他界した叔母が、石川家のルーツを探る為、様々な資料や情報を集めとうとう家系図を作り上げました。私も、石川家の先祖を名前や、両親から聞いた情報を頼りに探って行き
「学習中の独り言は…」 酷暑の中の夏期講習もいよいよ大詰めです。私は算数・数学の担当です、教室は冷房が効いている良いのですが、扇風機だけだっらと思うとぞっとします。この暑さでは脳も思考停止をしてしまうでしょう。新指導要領が展開されてから、学力遅滞、昔言われた「落ちこぼれ」について問題提起をしてきました。やはり、20年前の小学生と比較し、文章問題などの理解力、発想力は間違いなく低下しています。今、私の手元にある文章問題の資料は、1970年代後半のものです。中学入試に向けて文章
「幼児教育の役割」 教育の底辺を支える幼児教育は、文科省の進める教育改革により大きな岐路に立たされたと思います。このような教育の低年齢化は、1960年、アメリカで行われた、国を挙げての教育論議(ウッヅ・ホール会議)を思い起こさせます。多民族国家により、母国語の英語に対する読み書きができない人の数は予想以上に多く、それが様々な分野で大きな影響を与えていました。国際的には、旧ソビエトに先を越された宇宙開発から、国民全体の学力向上は、教育者のみならず、国としての念願でもあったと思
「時代が求める教育」幼児教育の標準化へ 文科省は、「学制制度改革」の一環として、早ければ2016年の改定を目指し、小学1年生の学習内容を年長児へ移行する考えを示しています。また、幼保と小学校への接続を円滑に行うよう考えています。これに対応し、幼稚園や保育園側の学習指導受け入れには様々な問題が生じてくるでしょう。先生の研修も合わせ、年長から小学生低学年指導の専門性も考えられます。 40年前では考えられない、幼児教育の標準化が始まったのです。年長で扱われる学習内容は、国語指
「心の教育・いのちの教育」 佐世保で起きた事件の影響は教育界だけでなく、広く家庭内にも広がっています。今まで起こった青少年犯罪から得た教訓は生かされず、かつて「不良」と呼ばれた青少年が引き起こす事件よりも、陰湿で凶悪化しているように感じます。温和しい子、まじめな子、成績優秀者等、今まで犯罪とは無縁であると思われていた子ども達が、大人の想像を絶する事件を引き起こしています。改めて、世間では「心の教育」「いのちの教育」の必要性が叫ばれています。目は、単純に子ども達への教育再編に
「目覚めの一杯」 夏期講習も後1週間です。自転車や歩きでくる生徒達は汗だくで来ます。殆どの子は、水筒持参です。清涼飲料水よりやはり水が一番です。今朝も、三男は、草野球チームの試合で朝早くから出かけていきました。サードを守っているのですが、あまりの暑さにへばっていました。ランナー1・2塁、そこにサードライナーが飛んできて、捕球後サードベースにタッチ、そして1塁へと思ったのですがベースに入っておらず、初のトリプルプレーはならず、しきりに残念がっていました。 高校野球も驚きの大