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算数タイルの活用

「これからの算数・数学指導にタイルを!」

幼児の算数、小学算数、そして中学の数学の指導に、私はかれこれ40年ほどタイルという教具を使っています。これは、水道方式(分析総合法)という考えが基になっています。子ども達に対する学習指導法には、算数だけでなく、国語や理科、社会にも様々な指導法が存在します。水道方式(算数)、一読総合法(国語)、仮説実験授業(ほぼ全教科に可能)等々。ここにあげた指導法は、自分自身の授業の基本となっているものばかりで、その考え方は制作している教材にも生かされています。

 タイル指導は、非常にポピュラーな指導法には間違いないのですが、多くの場合、その使用を面倒くさがる傾向にあります。これには、先生、生徒の区別はありません。また、間違ったタイル指導もあり、ただタイルを使えば良いという単純な事でもありません。背景にある「分析総合」の考えが大切です。また、高学年からいきなり使おうとしても、教具の扱いに慣れない子ども達には、返って面倒な代物になりかねません。ただ、今夏行った夏期講習で、1次関数のグラフが書けない生徒対象に行った授業では、タイル指導が効果を発揮した例もあります。タイル使用は、ある意味先生の指導力が問われる教具なのかも知れません。

 下記にあるタイルの指導動画を複数配信したところ、実に様々な方々からお問い合わせを頂きました。健常児だけでなく、障がいを持たれたお子さん対象に使いたいという方、全国の小学校の先生方からも使ってみたいというお問い合わせを頂きました。タイル指導の前に、数指導には幾つかの注意点があります。幼児算数から手がけている私は、数指導(幼児)→算数指導(小学生)→数学指導(中学生)という流れを、指導の系統性として捉えています。子ども達の発達段階に応じた指導が重要と考えるからです。幼児から行う数指導には、基礎概念や感覚教育から指導ができます。同時に、分析された計算や文章問題は、その発達に応じた指導がされることで、数指導の中心的指導である「論理性」(思考力も)を養うことができます。もう一つ、アルゴリズムという解法の手順を掴むこともできます。

2014/8/18


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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