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新たなミッションへの挑戦!困難を抱える中高生に、デジタルを使った伴走支援のインフラをつくる

こんにちは、認定NPO法人CLACKの代表の平井です!
CLACKを2018年に立ち上げてから、この5年で中高生を取り巻く環境は大きく変わりました。特にCLACKで関わる中高生の興味関心は、やっぱりデジタル関係のものがかなり増えた実感があります。

  • マイクラやスプラトゥーン、フォートナイトなどのゲーム

  • youtuberやtiktoker、vtuberの動画や配信

  • タブレットやPCを使って絵を描くこと

こういったことに日常的に触れることによる影響は大きそうです。また、リモートワークの広がり、GIGAスクールによって1人1台端末を持ったこと、プログラミング教育の義務教育化/情報Iの入試科目化、ChatGPTを初めとした生成系AIの普及の影響も確実に広がってきているように感じます。そのため、デジタルの学びをきっかけにした支援のニーズは日に日に高まっています。

こうした背景もあり、CLACKの活動は大阪、東京、地方都市、そして、オンラインと着実に広がってきています。社会状況の変化に合わせて、CLACKの活動も日々進化しています。そういった状況をふまえ、この度活動5年目にして、ミッションを再定義しました。

新ミッションは「困難を抱える中高生に、デジタルを使った伴走支援のインフラをつくる」です。ひとつひとつの言葉にいろんな思いや意図が込められています。

ミッションに込めた意志


(1)「困難を抱える中高生に」
CLACKでは貧困の連鎖を解消し、「生まれ育った環境に関係なく、子どもが将来に希望とワクワクを持てる社会」を目指しています。
そこで、困難を抱える高校生を「現在貧困状態の高校生」と「将来貧困状態に陥る可能性の高い高校生」と定義し、支援を行って来ました。

※現在貧困状態の高校生=生活保護世帯、修学援助世帯、ひとり親世帯、社会的養護下など
※将来貧困状態に陥る可能性の高い高校生=ヤングケアラー、不登校、発達障害、被虐待経験、外国にルーツを持っているなど

しかし、子どもたちだけでなく、保護者、行政、学校などの日々子どもと関わっている方からのニーズの高まりを感じることが増えました。また、Tech Runwayの中でも「もう少し早い段階で出会えていたら」と感じることも多々ありました。これらの経緯から、中学生の支援を必要としている層にも伴走していこうと決めました。

(2)「デジタルを使った」
これまでは団体立ち上げ当初から行っていたTech Runwayを軸にし「プログラミング」という言葉をミッションに記載していました。しかし、プログラミング以外にも、動画制作やデザイン、VRといった他のデジタルスキルに興味がある子も増えていることや、それらのスキルの学びをサポートする教材やサポートできる人が増えてきていることから、支援の形を「デジタル」に広げていきます。もちろんCLACKの強みであるプログラミング学習を通じた伴走支援を軸にしつつ、後述の「よどがわベース」等のデジタル居場所事業では、プログラミング以外にも動画編集やWebデザイン、3D/2Dモデリング、ロボット操作などその子の興味関心にあった学びをサポートしていきます。
そのため、「プログラミングによる」から「デジタルを使った」という風に定義を広げています。

(3)「伴走支援のインフラをつくる」
これまでのミッションでは、日本中に自走支援を広げると記載していました。それを「伴走支援のインフラをつくる」に刷新しました。
伴走支援というのは、子どもたちそれぞれのペースで走れるようにサポートをすることだと考えています。さまざまな子ども支援がありますが、困難を抱える子どもたちの自走につながる支援がまだまだ不足していると考えています。そこで、自走につながる伴走支援をインフラにしていくことで、子ども支援の新しいモデルをつくっていくんだという想いを込めています。
また、インフラには困難を抱える子どもたちに向けての支援が当たり前のものとして存在する社会という意味も込めています。都市圏、地方問わず困難を抱える子どもたちのロールモデルが身近にいることや、NPOだけでなく企業や行政がそこに関わるのが当たり前になっていること。そういった環境が子どもたちにとって必要不可欠です。

伴走支援のインフラをつくるために、大切にしている価値観を整理しました


ミッションの刷新に伴い、CLACKのメンバーで大事にしている価値観を話し合い、新たにValues(大切にしている価値観)をつくりました。
また、困難を抱える中高生に伴走支援のインフラをつくるためには、今後もメンバーを増やしながらチームとして貧困の連鎖の解消に取り組んでいくことになります。
CLACK全体がひとつのチームとして、大きな課題の解決にコミットメントするためのひとつの指針として、このValuesを使っていきます。

これまで高校生やさまざまなステークホルダーのみなさんと関わってきた中で、大切にしてきたことが「CLACKらしさ」だと考えています。メンバー全員で話し合いながら、高校生のより良い未来をつくっていくためにもちろんValuesが変わっていくこともあると思います。
それでも、より多くの中高生への伴走支援を届けていくためにCLACKはこれからも頑張っていきます!もちろん今後もメンバーの採用も継続的に続けていきますし、CLACKという組織をメンバー全員でつくっていきます。

ちなみに、考えていることやその意図を書いたこのnoteをしっかり最後まで読んでくださった方は、CLACKに結構向いていると思います。Valuesについては、抽象度が高いものも多いので、ピンとこない方も多いかもしれません。今いるメンバーは基本この辺りに納得してやれている感じです。なので、このnoteを読んでCLACKに興味を持った方はご連絡ください。なんらかの関わり方を一緒に考えましょう。


みなさんのご寄付によってCLACKはよりよい機会を経済的・環境的にしんどさを抱える高校生に届けることができます。応援したい!と思った方はご支援いただけると非常に嬉しいです!!