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Sleek by Sarasalon 開発秘話7

デザインを形に

商品の中身は僕が進めて行くので並行して商品とキービジュアルのデザインをデザイナーさん(Tさん)に進めてもらいました。(開発秘話5参照)

デザインを依頼する時に何もないサラの状態からイメージだけ伝えてお願いする方法もありますが、なるべくイメージに近い形にして欲しかったのと二度手間にならないように先にターゲットやコンセプトや世界観をまとめて容器の形状と印刷方法についても指定させてもらいました。

選んだ容器はペット素材のスタイリッシュな容器です。

この容器は結構高くて他社でほとんど使われていない事と持ち運んだりドレッサーに置いた時に幅を取らない物にしたかったので直感的にこれに決めました。

デザインの印刷方法は

①デザインを直接印刷
②デザインしたラベルを貼る
③デザインしたフィルムをシュリンクする

の大きく分けて3パターンがあります。

それぞれの特徴は以下の通りです。

①は高級感やカッコ良さを表現するのに適しています。反面印刷範囲が限られていて、複雑なデザインはやや不向きです。また実際に印刷した時に容器と中身の色と重なってパソコン上と見え方が変わる可能性があります。

例)ジョンマスターオーガニック



②は色を使うデザインの時に適しています。また色見本が簡単に出せて細かい色のニュアンス等が確認できます。容器の上下の部分は貼ることが出来ないため容器との境目が分かりやすくなります。

例)モレモ



③容器全体にデザインする事ができます。上下で色を変えるなど他の2つでは出来ないデザインも可能です。ペットボトルの飲料等に良く用いられています。丸みの部分が微妙なデザインが歪んだり、くるっと巻いて接着している部分に線が入ったりします。

例)アミノレスキュー



それらの特徴を踏まえて、迷う事なく高級感のある①の直接印刷に決めました。

これを先に決めて置いたのは、せっかく時間をかけてデザインしてもらっても印刷出来ない部分にデザインしてもらってたら申し訳ないですし、先に決めて置くことでよりイメージに近い物をデザインしてくれると思ったからです。

印刷する場合の印刷可能範囲(下図)

商品の幅が狭いため前から見た時に両サイドがカーブになって見える事も想定してデザインしてもらいます。

そして作ってくれたデザインがこちら。世界観もコンセプトともイメージ通り✨これ写真じゃなくてデザインで作れちゃうなんてすごい‼️と感激しました。

キャップは不透明、ボトルは半透明でロゴはキャップに近い色の予定です。

ロゴのデザイン


イメージの色にするのは思ったより大変

ただパソコン上では上記の色だけど実際のイメージは以下の紙袋の色味でした。

さっきのデザインを基に実際に商品として理想の色に再現していきます。

色は人によって見え方や感じ方が違うし同じ色味でもすごく種類があるため、容器に色の指定をする場合はパントーンという世界共通の色番号で色を指定するか希望の色のプラスチック片を用意してそれに近い色を再現してもらう方法があります。

今回はボトルが半透明なので透けて見える具合も加味して色を決めたかったので僕とTさんと工場の方の3人で容器屋さんに行ってたくさんあるプラスチック片の中から色を選びました。

選んだキャップの色(紙袋に近い色です)

ピンクのボトルはAを基に再度選び直ししました。

修正後のチップ
写真上手く撮れなくてわかりづらい💧本当は半透明

ブルーのボトルはAの色で確定

キャップとボトルの色を決めた後にロゴの色を印刷してみたらこんな感じでした。

後ろに板があって光が透けない状態でもちょっとロゴが読みにくいです。

ちょっと離して光が当たった具合で見るとピンクも読みにくいですがブルーに関しては薄くて読めません。あまりスケジュールに余裕もなかったので正直焦りました。

ただ思ってる以上に濃い色にしないと半透明の容器だと読みにくい事がわかったのはいい勉強になりました。


恐らくこれ位の色じゃないと読めません。(見にくいけど紙の色は全部違う色です)これ位濃くても半透明の容器に印刷するともう少し薄く見えてしまいます。


色のやり直しをすると2週間位かかってしまいます。
製造のスケジュールが迫っていたのでロゴの色指定は次が最終ジャッジです。ここで決めたら量産に入るのでもう修正は出来ません。

①ちゃんと読めるか
②キャップの色とバランスが合うか

ボトルに印刷した具合を想定しながら僕が独断で決めました。ここまでチームでいい流れでやってきたので絶対に失敗したくないと思うとGOサインはめちゃくちゃ緊張しました。

そして待つこと1ヶ月半

出来上がって来たボトルがこちら。

ちゃんと読めたし全体のバランスもいい感じ🎵
これを見るまではドキドキで仕方なかったのでほんとに良かった。

続く

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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他の開発秘話は #スリークバイサラサロン
僕の他の記事は #NP企画

で見れます。


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