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【続編⑯】第六章〜第一節 「1.自分ごと」になっていますか?」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!
第六章 情報“禍”社会にあって健康を考える1.「自分ごと」になっていますか? 昔から「酢を飲むと体が柔らかくなる」と言いますが、小魚などを酢につけておいたら柔らかくなって食べやすくなったことから、固くなった自分の体も小魚同様に酢を飲めば柔らかくなると昔の人は思ったんでしょうかね・・・ 酢は酢酸です。小魚、つまりたんぱく質やカルシュウムを変容させて、結果、小魚を柔らかくするわけですね。これは科学的に根拠のあるものですが、だからといって、体の硬い人が酢を飲んで骨や筋肉を柔
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【続編⑮】第五章〜第二節 「2.歩行チェック方法」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!
2.歩行チェック方法 歩行のチェックにつきましては、第四章の第二節「ウォーキングのチェック方法」で歩幅、歩行速度、心拍測定についてご案内しましたので、ここでは歩行時の「姿勢」についてお話しします。 第三章で姿勢を調える方法として「マイ・コルセット体操」をご案内しました。加齢と共に体幹の力が弱くなり猫背になりがちとなります。 また腰も丸くなったり(骨盤後傾)、膝や股関節の問題などから上体が左右に傾くこともあります。 しかし、その歪んでしまった姿勢に本人はなかなか
【続編⑬】第五章〜第一節 「1.ロコモティブシンドロームのチェック方法」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!
1.ロコモティブシンドロームのチェック方法 「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」は、今から15年ほど前の2007年に日本整形外科学会が提唱した言葉です。 保健師さんや介護職の皆さんであれば普段よく耳にする言葉かと思いますし、一般の方にとってもメタボ並みに認識されているワードではないでしょうか。 その意味としては、「加齢に伴う筋力の低下や関節や脊椎の病気、骨粗しょう症などにより運動器の機能が衰えて、要介護や寝たきりになってしまったり、そのリスクの高い状態を表
【続編⑫】第四章〜第三節 「タオルウォーキングのすすめ」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!
3.タオルウォーキングのすすめ 本章の第一節で「歩きのポイントは肩甲骨にあり!」とお伝えしましたね。歩行運動なので、ついつい脚の捌き方に注目しがちなのですが、実は上半身に歩行のヒントがありました。 軽く肘を曲げて後ろに腕を振る。振る時は手が腰骨を触れるようにして振ります。そうすると肩甲骨がしっかり動き出し、骨盤の動き(回旋運動)が誘導され大きな動きとなります。脚は骨盤に繋がっていますから、骨盤の動きが大きくなれば、脚がスムーズに動く。つまり足取り軽く歩ける、ということ
【続編⑪】第四章〜第二節 「2.ウォーキングのチェック方法 ③心拍数のチェック」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!
③心拍数のチェック 最後のチェックは、運動中の「心拍数」です。 はい、ここでもう一度! 「運動は諸刃の剣」を思い出してください。 健康の柱は「食事」と「運動」ですね。「食事」については、「あー、食べ過ぎた。。。死にそう〜」なんてことがありますが、それで亡くなったという人は聞いたことも見たこともありませんね! でも、運動は「うー、頑張り過ぎた。。。苦しい〜」と言って倒れ込んで、そのまま病院行きという話は聞きます。実際のお話なのですが、30年ほど前のことです。私の
【続編⑩】第四章〜第二節 「2.ウォーキングのチェック方法 ②歩行速度のチェック」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!
②歩行速度のチェック ウォーキングのチェックの2つ目はあなたの歩く速さです。 厚労省の「特定健診問診票(標準的な質問票)」に 「ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速い。」かどうかという質問があります。その解説として「対象者の体力や身体活動の強度を評価するための項目である。」としています。 歩行スピードがその人の体力強度についての一つの指標となっているわけですね。 また歩行スピードと認知症の関係性は前節の「ウォーキングは量と質」のところでもご説明致しましたね。
【続編⑨】第四章〜第二節 「2.ウォーキングのチェック方法 ①歩幅のチェック」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!
2.ウォーキングのチェック方法 普段の自分の歩き方というものは意識していませんね。旅行先でビデオを撮ったものを見て、「この変な歩きしているの、誰?」って、よく見たら自分だった!?という経験ありませんか? 猫背だったり、ガニ股だったり、ちょこまか歩きだったりして。。。赤の他人様はそんなこといちいち注意してくれるわけもなく、また、身近な家族や知人は、普段見ているあなたの歩き方が変だとは気が付きませんね。。。 ここは一度、客観的に自分の歩きを観察してみましょう! チェッ
【続編⑧】第四章〜第一節 「1.歩行の3つのポイント-③ウォーキングは量と質」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!
③ウォーキングは量と質 歩数につきましては先述の通りで、「1万歩」というこれまでの常識は変わってきたなということをご理解いただけましたでしょうか。 さて、この歩数は「量」になりますが、それ以上にウォーキングにとって大切なのが「質」なんですね。ウォーキングにおいて「質」とは何か? それは「歩行速度」と「歩幅」のことなのです。 自分の普段の歩く速さを意識することはあまりないと思いますが、ご夫婦や仲間でウォーキングした時などに、自分がちょっと急足にしないと遅れてしまうと
【続編⑦】第四章〜第一節 「1.歩行の3つのポイント」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!
第4章 ウォーキング指導のポイント1.歩行の3つのポイント ①歩きのポイントは肩甲骨にあり! 肩甲骨は「天使の羽」とも呼ばれますが、背中の出っ張った2つの骨ですね。背中ですので自分の目で直接見ることはできませんが、その動きを確認することはできます。 両腕を前に伸ばして、両肘を後ろに引いていきます。引き切ったところで少し動きを止めます。その時、一番力が入っているところはどこですか?胸とか肩にも突っ張り感は感じますが、背中を意識してください。肩甲骨の間が真ん中に寄ってき
【続編⑥〜第三章 「4.【K:呼吸】横隔膜呼吸」、「5.【A:歩く(歩行)】肩甲骨歩行】 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!
4.【K:呼吸】横隔膜呼吸 みなさん、深呼吸してみて下さい。吸った時に胸、あるいはお腹が膨らみましたでしょうか?今更ですが、呼吸は肺臓の働きによるものですが、肺臓は心臓のように独自の力で動いているのでしょうか? そうではないのですね。肺臓には心臓のように筋肉が備わっていないので、自らの力で動くことはできません。肺を動かしてくれているのは呼吸筋、あるいは呼吸補助筋と呼ばれる筋肉です。 息を吸う時に働く代表となる筋肉は「横隔膜」です。しゃっくりはこの横隔膜の痙攣のこと。し
続編④〜第三章 「1.禅の教え」、「2.名付けて、“S・K・A”運動」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防運動指導などに必ず役立つ!」
1.禅の教え 今の時代、youtubeで簡単にあらゆる運動の動画が紹介されていますね。しかも無料で! ですから、やり方がわかないのではなくて、どの運動が自分にとって良いのかがわからない、というのが正しいところでしょう。 性差、年齢はもとより、運動経験、現時点の体力、運動がしやすい環境かどうか、そして運動に対するモチベーションなども含めて、その人にとって適切な運動はこれ!とはなかなか決めることは難しいです。 そこで、古の人たちの知恵をお借りしましょう。日本人には馴染
【続編⑤〜第三章 「3. 【S:姿勢】マイ・コルセット体操」】 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!
3. 【S:姿勢】マイ・コルセット体操 この体操は、お腹まわり、そして腰回りの「体幹」のトレーニングになります。また腹筋運動ともいえます。 腰痛の経験がある方はお分かりかと思いますが、コルセットを使うと腰痛が楽になります。 腰痛の一つの原因は、この腰腹部-体幹の筋力低下と言われています。コルセットで弱くなった体幹の筋肉を補助するわけですね。 腰痛になったばかりの急性期はコルセットを取り付けて安静にしておくことが必要な場合もありますが、いつまでもつけたままですと