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シェアハウス完成〜!

【2019.05.19の記事です。amebloから移動しました】

もう5年以上前の話になるけど、仲良しの友達が、自宅から一切外出することができなくなってしまったことがある。仕事のストレスや人間関係が原因だった。

本当に本当にその子が心配で、毎日でも会いに行きたかったし、その子とは同じ最寄り駅に住んでいるにも関わらず、仕事や時間を言い訳になかなか会いに行くことができなくて、もどかしい思いでいっぱいだった。 

そのことをアリフに話した時、この世の終わりかのような顔で、「あなたの頭は大丈夫!?」って言われたのをよーく覚えてる、笑。

「仕事なんかが理由で、大事な人を大事にすることができないの?そんなの絶対おかしい。そんな仕事は辞めた方がいい。Nozomiは何のために仕事してるの?」って。


当時、仕事は死ぬほど楽しくて、やりがいも充実感もたっぷりだったけど、目の前から頭の上から、転がり込んでくる球を打ち返して、必死にベルトコンベア式で仕事をしてた。忙しさを充実感かのように錯覚してたかもしれない。

どこかで自分のことを肯定して、我慢して、忙しさに気付かないふりをしていたのかもしれない。

でも、「大事な人を大事にできない毎日」なんて、本当におかしな生き方なんだと、アリフに言われてドキっとした。

-------日々暮らしていると、特に都心に住んでいると、お金がかかる。お金ができる。モノを買う。モノが増える。増えたモノを維持するために、さらに忙しく働く。売上を増やし、利益を増やし、規模を大きくして、右肩上がりの成長を目指すことが「王道の価値観」のようになっているかもしれない世の中。

その価値観が幸せかどうかも疑う暇もないほどに。

本当に大事なのは、「自分の時間を売ることで買っているモノ」ではなく、「大事な人たちと共に過ごす時間そのもの」だということはみんなが知っているはずなのに、一度加速したスピードを元に戻すのは、そう簡単なことではなかったりもする。


下記はそんな社会を分かりやすく表した、有名なビジネス話。

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メキシコの海沿いの村に、MBA(経営学修士) をもつアメリカ人のコンサルタントがやってきた。とても活きのいい魚が獲れているものの、漁師は片付けをして帰ろうとしていました。
 
アメリカ人:
いい魚だね。まだまだ日は高いのに、もう帰るのかい?

漁師:
あぁ、早く帰ってのんびりするんだ。昼寝をして、ギターを弾いて子供と遊んで、夕暮れにはワインを飲みながら妻と色々話をして、それで1日はおしまいさ。

アメリカ人:
なぜもっと努力して漁をしない?もっと漁をすれば、沢山魚がとれる。それを売れば多くの金が手に入り、大きな船が買える。更に人を雇って漁をすればもっと大きな商売になるぞ。

漁師:
それで?

アメリカ人:
そしたら町のレストランに直接納入するのさ。さらに大きな利益が出るだろ。その後はニューヨークとかの大都市で会社を運営したっていい。

 漁師:
その後はどうなるんだ?

 アメリカ人:
(笑いながら)企業を上場させれば、巨万の富が手に入るだろう!

 漁師:
ほう。巨万の富か…そして、その後はどうなるんだ?

 アメリカ人:
そしたら悠々とリタイヤできるじゃないか。海辺の村に引っ越して、昼寝をして、ギターを弾いて子供と遊んで、夕暮れにはワインを飲みながら奥さんと色々話をして、のんびりした生活を送れるのさ。

 漁師:
ははは、それは俺の今の毎日じゃないか!

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 「のんびり暮らす定年退職後」を楽しみに(目標に)しているが故に、今ものすごく忙しくすること。家族のために働いているはずが、家族との時間が今持てていないこと。

そんなのは、本末転倒でしかない。

インドネシアの友達に私はよく「今日ハッピーに生きること」「今だけを考えること」と言われる。

「いやいや、もうちょい明日のことも考えなさいよ」って本気で突っ込みたくなることも多々あるんだけど、でも、人生って長いようだけど、結局は「今」の連続だから、「今」幸せな人は、間違いなく明日も明後日も幸せだなぁと教わる日々。 

スピードだけが加速して、自分でも幸せの形がよく分からないままに前進することや、誰かを傷つけてまで前進する働き方。消費されちゃう生き方や仕事の仕方は、もうそろそろ時代遅れでしかない。

「都会の暮らしを昔の暮らしに戻すべき」と言いたいわけじゃない。

ただ、衣食住のアウトソースを1つずつ辞めてみて、暮らしに手作りを増やしてみて、手作りの楽しさや美味しさを分かち合えるコミュニティを作ってみるのはいいなと思う。だってその方が楽しくて美味しくてハッピーだから。

そういう1つ1つが平和な世界をつくることに直結しているのは間違いないと思うのです。

------そんなわけで(ここからが本題ww)、より手作りのある暮らしや楽しいコミュニティを、私も少しずつでも広げていけたらいいなぁという思いから、バリ島にNidoシェアハウス(兼ゲストハウス)を建築しました!!


土地探しも、水を通すための井戸掘りも、建物のデザインも、建築も、すべてすべてすべて、自分たちだけで作り上げた自慢のおうち(しかもコンクリート作り含め機械を一切使わずに建築!)。

100%太陽ソーラーで稼動する、オフグリッドな自給エネルギーエコハウス。

 Nidoで支援してきた子ども達も一緒に、総計17世帯と一緒に暮らす毎日が今月からスタートしました♪

まだまだ全てがテンヤワンヤ(←古い)だけど、とりあえず朝から晩まで、住人みーんなで家族みたいに暮らすあたたかすぎる毎日。

一緒に住んでる1人(幼少期から家族がいない)が、「生まれて初めて俺にも家族ができたみたいで嬉しい。お帰りとか、行ってらっしゃいって言われたり、みんなで一緒にご飯食べたり、毎日が何だかあったかい」なんて話してくれた。

泣けるじゃないか!

シンプルな1つ1つが嬉しくて楽しくて美しくて、感謝でいっぱいの毎日です。


学生時代から「こんな社会がつくりたい」って夢は大きく語ってたけど、思うようにいかないことも多くて、日々悩みながら、葛藤しながら、生きてきた。

30代を過ぎた今だって(むしろ40も目前だけど)、結局学生時代と変わらずに日々悩んでいるし、泣きじゃくって眠れない日もしょっちゅうあるし、決して目指す社会の実現ができたわけじゃない。

でも、それでも、信頼をベースに動く職場Nidoが日本にあって、家族みたいに大切で仕方ない友達や仲間がバリ島にいて、ほしい社会をつくるために微力ながらも前に進むことができているのかなぁと思えたりして、今すごくすごくすごく幸せです。

If you are fortunate than others, build a longer table. Not a taller fence.

旅行者用の宿泊部屋もあるし、料理教室や飲み会ができるルーフトップもあるし、ぜひぜひ皆さま気軽に遊びに来てくださーい。

-----それにしても、生まれてから1万日目を祝う「1万日目birthday」ってのを知り、わぁ素敵!盛大にお祝いしたい!と思って計算してみたら、27歳という、とっくの昔に終わっていたことに気付いた時の悲壮感と言ったら…。

仕方ないから、今夜は「今さらだけど1万日目おめでとう飲み会」をルーフトップで盛大にやることにしました。楽しみです。

皆様も楽しい日曜日を!

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