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BTS 防弾少年団 日本語選びにこだわる和訳歌詞・考察

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BTS(防弾少年団/방탄소년단) の楽曲歌詞を、時に個人的妄想をふんだんに交えつつ、時に膨大な公式資料を元にアーティストの意図を可能な限り推測しつつ、考察を交えて翻訳(意訳)しま…
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#kpop歌詞和訳

BTS "ON" 狂わないための狂気 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.033

ON 人々が言っている事が理解できない どの意見に合わせるべきなのだろう ひとつ離れればひとつ大きくなる影 眠りから目覚めた此処は 更にまた何処 ひょっとしてSeoul はたまたNew York もしくはParis 起き上がりフラついている身体 俺の足元を見てみろ 俺そっくりの影法師 揺れているのはコイツなのか 或いは俺のひ弱な爪先なのか 恐れてないはずないじゃないか 万事順調なはずないじゃないか それでもわかってる ぎこちなく身を任せ、 あの黒い風と共に 飛べ He

정국(Jung Kook) "Stay Alive (Prod. SUGA of BTS)" 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.030

Stay Alive どうか、生きていて どこから間違えたのかな 全く思い出せやしないよ 小さな部屋の中に 隠れたまま囁くね 暗闇が唯一の僕の友 助けを望んだ僕の手 僕がおかしいのかな 血に染まる部屋 誰でも構わない どうか僕を救ってくれよ 月影にその身を隠せ そう 奇蹟なんかはないさ 僕の望みは ただ ひたすらに 月の明かりに潜む事 大した事は全くないのに それが難しいね 眠れなかった夜明けには 目覚めたままで 悪夢を彷徨うみたいだよ 奇蹟なんかはないよ、と 言っ

BTS "여기 봐(Look Here)" FunkyでSoulfulな恋のうた 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.029

여기 봐(Look Here) きっかけは単なる好奇心で 僕は君に惹かれてるんだよ そうやって君が無視しても 僕に堕ちるのは時間の問題 結構僕らはお似合いだよね 君を手に入れられない僕は 煌く光を失ったソウルの街 虎視眈々君の隣を狙い 地下道のグラフィティ 君がいない一日とは それ即ち一幕の悲劇 僕たちの出会いは偶然じゃないよ 君と出会ったのは僕の願いだった 君は花で僕は蜜蜂だよ 君は蜂蜜で僕は熊だよ どうすれば本を読むみたいに 言葉がすらすら出てくるかな どことなく君

BTS "Best Of Me" 君に首ったけ 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.028

Best Of Me 君が僕に愛を捧げば 心は空をめぐるんだ 永遠を教えてくれよ ただもう一度 君が僕に愛を捧ぐなら 僕はそのひと言でいい 変わらない、って ただもう一度 君は僕にとって この世界全てのよう もっと強く痛む程に 僕をぎゅっと抱き込んでよ 僕らが分け合うものを 君はどうする事もできない 忘れないでいて欲しい 君は僕に訪れる日々 夏であり、冬である 君は 知らなくても 僕には君しかいない 僕には君しかいないんだ だから どうか僕を置いてはいかないで 僕

BTS "Outro : Wings" 翼は飛ぶためにある 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.027

Outro : Wings 俺を、空に連れて行け 幼い頃の自分を憶えてる 天真爛漫 無邪気が故に この小さな羽が翼になり 飛べる様にしてくれると 信じて疑わなかった 笑い声と共に 鳥のように 行くなと言う道を行き するなと言う事をして 望んではならぬ事を望み また 傷つき 傷ついて 俺を愚か者と呼べばいい そうさ 俺はただにこりと笑うよ 俺は俺がやりたくない事で 成功したくはない 俺は、俺を信じてる そうさ 俺は、俺を信じてる 俺の背中が痛いのは 翼が生える証なんだ

BTS "A Supplementary Story : You Never Walk Alone" 日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.026

A Supplementary Story : You Never Walk Alone 神は何故こうも僕たちを 寂しくさせるのだろうか ああ嫌だ 傷だらけだろうが笑えるさ一緒なら ひとり歩くこの道の終りに 何があろうと 足を踏み出してみるさ 時には疲れて痛くても 大丈夫 君の傍だから 君と僕 一緒なら笑えるから 飛びたくても僕には翼が無いよ でも 君のその手が 僕の翼になるよ 暗く恐ろしい事は忘れてみるよ 君と一緒に この翼は痛みから芽生えたけど 光に向かう翼なんだよ

BTS "길(Road)" Art is life 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.025

길(Road) どうだ?わかってるか? 時間ってのはあっという間に流れるもの よく聴いてろよ 始まりはエミネム、ガリオン、エピックハイ 真似する事を経て 俺のラップをざくりと刻みつけてみれば 最早いつの間にか俺が弘大 あの時俺の歌詞は全て ことごとく*** 説教臭い でも俺たちは未来を知らない 休む事なく夢を見ていたのか 俺を縛ってしまった現実の罠 嗚呼 この青春の罠 熱い胸の内は 冷めた頭で見捨ててしまった 畜生 そんな風に 自分の選択が正しいと盲信していた その渦

BTS "Born Singer" デビューの記憶 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.024

Born Singer 俺は生まれながらのシンガー 少し遅れてしまった告白 俺は誓う いつも遠ざかるばかりだった 蜃気楼が目の前にある ここにある 俺は生まれながらのシンガー もしかすると急いた告白 それでもとても幸せだ 俺は大丈夫 生まれて初めて 防弾という名前で立った舞台 三年前の初舞台の気持ちをまた噛み締める 相変わらず大邱の田舎者ラッパーと 何も違ってなかったよな? でも アマチュアという単語の上に プロという単語を上書きした あれ程望んでいた舞台 ラップをして踊

V of BTS "풍경(Scenery)" 風景に捧げる尊敬と愛情 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.023

풍경 (Scenery) 花いっぱいの街で 今日もあなたを見かけますね。 僕の中に収まってくれるでしょうか? 夜明けの月が過ぎた公園で 今、僕の感情を込めます。 この歌はあなたに向かいます。 夜空の月に映し出された フィルムの音を聴きます。 僕はまだ、美しい物語について 物語のクライマックスについて 思いを巡らせています。 僕はまだ、物語の続きを決めかねているのです。 あなたを、僕のものにしたいのです。 あの刹那の時間の、その姿を見失った 僕の心が口惜しいよ。 後悔

BTS "Epiphany" 繰り返す事でたどり着く場所 ~日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.021

Epiphany 本当におかしい 確かに僕は君を 随分愛していたのに 何でも君に合わせて 君のために 生きたかったのに そうすればする程に 僕の中の嵐が手に負えなくなり 笑顔の仮面に隠れた 本当の僕の姿を全部さらけ出す 僕がこの世で愛すべき人は僕だ 輝く僕を 大切な僕の魂を 今になりやっと気付く だから僕は僕を愛している ちょっと足りなくても とても美しいんだもの 僕が愛すべき人は僕なんだ (揺れて怖くても前に歩いて 嵐の中に秘めていた 本当の君と出会って) なぜ 僕

진(Jin) "Yours" 日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.019

Yours 深まった一日 長く伸びた自分の影 遥か遠く太陽は暮れ 色濃くなる闇の中で迷っているみたい ここに、閉じ込められてしまったの? まだ 息をするのよ そこに近寄らなければ 日々あなたは遠すぎるように見える その度に私は自分に言い聞かせるの ここで待っているわ 毎晩心の中であなたに会う その度に私は泣いてしまう 闇の中であなたを呼んであげても 聞こえてくるのは 深い自分の息遣い La ta ta ta… 時間が止まってしまう もう 全て戻さないと 日々あな

Coldplay x BTS "My Universe" 日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.015

My Universe 君は僕の全て 僕はただ、君の事を一番に想いたいんだ 君は僕の全て そして僕は… 夜には寝転んで君を見上げ 朝が来れば昇る君を見守る 彼らが君の瞳に宿る輝かしい無限の宇宙を捉えられなかった楽園が そこにはあるんだ 毎晩君のところに飛んでいくよ 夢ということも忘れたまま 僕は笑顔で君に会う 決して終わらないよ 永遠に 君は僕の全て 僕はただ、君の事を一番に想いたいんだ 君は僕の全て 君は僕の心を照らし出してくれるんだ 暗闇は僕にとっては居心地が良

BTS "Moon" 照らし合う月と地球 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.014

Moon 月と地球は いつからこうして一緒だったんだろう そこに在るだけでも輝かしい君 そのそばを僕が守ってもいいのだろうか 君は僕の地球 君にとって僕はただの月 君の心を明るくしてあげる小さな星 君は僕の地球 僕が見ているのは君だけだよ こうしてただ 君を眺めるだけなんだもの みんなは僕が美しいと言うけれど 僕の海はひとつ残らず黒いんだよなぁ… 花が咲き 空が青い星 本当に美しいのは君なんだよ ふと考える 今、君も僕を見ているのかな 僕の辛い傷まで君にバレていない

BTS "Trivia 承 : Love" 言葉の海、文字の宇宙 ~日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.013

Trivia 承 : Love これが愛なのか?愛というものなのか? 時として明白 時として不明 この次の歌詞は なんて書こうか うーん… とてもたくさんの言葉が僕を巡るけど 僕の気持ちと同じものはひとつもない ただ、感じよう 陽が昇り沈んだら必ず月が昇るように 爪が伸びるように 冬が来たら 木々たちが一葉一葉 服を脱ぐように 君は僕の記憶を追憶に変える人 人を愛に作り変える人 君を知る前 僕の心臓は直線だけでできていたんだよ 僕はただの人 君は僕の全ての角を丸く