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2022年5月の記事一覧

自らの取扱説明書の効能

自らの取扱説明書の効能

自らの特徴の開示、つまり自分取扱説明書を作成しそれを共有することは大人になるととても大事なことです。利点は以下の三つかと思います。

・言動行動の背景が理解され誤解されにくくなる。
・自分の苦手領域がカバーされやすくなる
・自分が客観的に自分を把握していることで他者に安心感を与える

大人になると家庭や仕事、友人との交流、自己研鑽などいろんなことがあって時間がありません。しかも会う人の数も増え範囲

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自由と責任

自由と責任

自由とは何かを考える時、責任について考えることは避けられません。責任の定義を調べると
「その行為ならびに行為の結果に関して、法的または道徳的な責任が行為者に帰せられる」
という文言が出てきます。個人の自由な判断、行動に対して生じた結果を個人に帰属させるということです。

私たちの社会は個人には自由な意志があり、その結果生じたことは個人が責任を負うという前提で作られています。その場合意思決定と責任ア

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自立心

自立心

現代の日本の課題を集約すると、日本人の「自立心の無さ」から来ているのではないでしょうか。そもそも日本人の気質だというご意見もありますが、幕末や戦後など急激に社会を変革した人々がいた時期があったことを考えると、条件さえ揃えば自立心は生まれ得るのだと私は考えています。ではどうすれば自立心は生まれるのか、またそもそも自立心とは何かを考えてみたいと思います。

自立心の定義を私は「自らの頭で考え、自らでリ

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葛藤と自立

葛藤と自立

葛藤について最近考えています。葛藤を調べると「個人の欲求のもつれ」や「集団間での争い、諍い」という言葉が出てきます。心理学者のレビンは葛藤を

①接近-接近(欲しいと欲しい) 
ケーキも饅頭も食べたいが、片方しか食べられない
②回避-回避(嫌だと嫌だ) 
会社もやめたいが、不安定も嫌だ
③接近-回避(欲しいに嫌だが内包されている) 
ケーキが食べたいが太りたくない

の三つに分類しています。

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諦めるセンス

諦めるセンス

私は「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という言葉に励まされた世代です。スポーツの現場でも厳しい局面で諦めなかったことで勝負が覆る瞬間を見てきました。一方で、何かに熟達し経験を経ていくと、勝敗が決したことを察する瞬間がどんどん前倒しになります。

笑い話ではありますが世界で最も優れたチェスの打ち手同士が勝負するとコイントスをしてどちらが先に打つかわかった瞬間に「参りました」と投了する、という話があ

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前人未到型プロジェクトが好きだ

前人未到型プロジェクトが好きだ

僕の特徴として「カオス耐性」というのがある。

カオスの中にとどまって、起こるべきものが起こるまで、見えてくるものが見えてくるまでプロセスするというのが好きだし、ずっとやってきた。

自分が見たいものを見ようとすると、カオスに入る前にいた地点に戻るだけ。だから、自分の欲求や前提をメタ認知し続けながら、できるだけ正確にプロセスに従う。その結果として、まだ知らない未知の場所に抜けていくスリリングな旅が

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