井上 乃美

子どもの器 / 二児の母 / 本 / アート / 音楽 /

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    読書を通して気づいたこと。

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「がんばって」できるより、「たのしんで」できるを選ぶ

子どもの遊び道具を選ぶとき、何を基準にして決めているだろう。 自分で考える力が育つもの。 多岐にわたって学びや気づきがあるもの。 簡単にできるものより、少しだけ難しいものにも挑戦できた方が良いのかななど。 子どもが扱う遊び道具を選ぶとき、気付かぬ間に大人目線になってしまう。 気付けば沢山の大人の希望が詰め込まれた物を選びがちである。 大人目線で選んでしまった物は、子どもにはフィットしない。 今の子どもには、何ができて何が必要かを見極めきれずに選んだ物は活躍の出番

    • 人の星を見つけるように、自分の星も観察してみる

      人の得意なことを見つけることが、好きである。 昔から今も変わらず、人の得意なことを探し続けている。 これは生まれ持った思考回路のようで、人の得意なことを探すことが好きなので、魅力のあるところを見つけては興味関心の赴くままに引き寄せられていく。 よく働けば好奇心旺盛で、状況によっては注意力散漫しやすい傾向もある。 前職では人の得意なことを見つけては、親子で参加しやすい体験の企画を立てて形にしていく仕事をしていた。 多様な人達が集まるプラットフォームで、人々の個性が溢れていた

      • 壊れたたなりに、自信は積み上がっていく

        「不足」ばかりを見ていると、自分のことが嫌いになる。 少し前まで自分のことが嫌いすぎて、鏡で自分の顔を見ることすら嫌だった。 鏡で自分の顔を見れないとは、自分のことながら可愛そうなことをしていたと思う。 顔が嫌いということでもなく、とにかく全てが嫌になり、鏡で自分を見ることができなかった。これは鏡で自分を見る行為なのだが、内面としても自分を見ることが怖いという心理状態に合った。 なぜこんなことが起こるのかと考えると、「不足」を見ているからだと気づく。無意識に自分を乗せる必

        • 花と鼻歌とおじさん。

          プロは、肩の力が抜けているように思う。 先日、墓参り用の花を買いに行った。 初めて入る花屋の店内には、2人の女性と鼻歌を歌う60代くらいの男性。 女性2人は忙しそうに、レジ周りで電話の対応をしたり、店内を掃除したりしている。 鼻歌を歌う男性が明らかに散在感を放っており、固定化されたボジションにつかない様子で、動き回っている。 「暑くて冷蔵庫にしまっている花もあるから、言ってくださいね~」 男性に話しかけられる。 その一言で、あぁこの男性は店員さんだったのかと気づく。 鼻歌

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          ときどき、きちんと嫌われる

          『違国日記』に出てくる、離婚したばかりのモツの言葉を思い出す。 自分が何をしたいのか、分からなくなる。 そんな誰しもが持つ、迷ったときの心理をよく表現しているように思う。 『違国日記』は、両親を交通事故で亡くした朝という少女と、少女の母親の妹・槙生との共同生活を描く。朝は中学三年に両親を亡くし、高校生活を送る中で自分が何者なのか分からず、もがき苦しんでいる。 両親という自分の根底を形作る存在を失い、グラグラと揺らぐ足元で、自分の新たな選択を迷う。やりたいことをすべきかどう

          ときどき、きちんと嫌われる

          読書感想文を通した、おやこの対話

          夏休みの宿題は、親子の対話だと思う。 先日、読書感想文を子どもと書いた。 まずは進める上での準備として、毎日少しずつ読み進めた本の内容から、「気になったこと、その理由」を書き出しておいてもらう。 素材あつめを終えて、書き出す前に構成を考えた。 ・本を選んだ理由 ・本の中で気になったことと、その理由 ・本を読んで気づいたこと ・まとめ 簡単な枠ぐみだが、子どもがイメージを持って書き進められるように一緒に考える。 つぎに実際に書きすすめながら、問いかけていく。 子どもが

          読書感想文を通した、おやこの対話

          自分も人も大切にする、個人事業主のキキ

          「魔女の宅急便」のキキは、13歳にして立派な個人事業主だった。 13歳になったキキは、生まれ育った場所を離れて新しい街に出る。住む場所も、仕事も決まっていない。不安も入り交じる中、小さな自信を持って、故郷を離れる。 ある日、海の近くの街を見つける。 街のパン屋でお客さんの忘れ物である赤ん坊のおしゃぶりを届けることを機に、パン屋の店主オソノさんとの交流がはじまる。 「ここで働かせてください!」 元気よく、真っ直ぐ伝えるキキ。 お腹の大きいオソノさんは、ちょうど配達で困って

          自分も人も大切にする、個人事業主のキキ

          生きることと、作ること

          生きることは、作ることである。 そう思ったのは、目の前が突然見えなくなったとき、作ることが確かに自分を支えてくれたからだと思う。 ふと気づくと目の前は、真っ暗になっていた。 何があって、何がないのか、自己は何で、他者とは何か。 そうした一つ一つの物事が、よく見えなくなっていた。 視界としては、水中で物を見ようとしているくらい見えなくなっていた。 そんなときに、生活を見直していくと、少しずつ見えなかったものが見えるようになる。 何が好きで、何が好きではないのか。どんなとき

          生きることと、作ること

          接客を受けながら考えていたこと

          人の心に響く言葉と、そうでない言葉の違いはなんだろうと考える。 先日買い物をしていたとき、パンツを試着した。 店員さんは、試着室でパンツを渡してくれる際、 「ふふって笑ってしまうくらい、軽い履き心地ですよ。」と一言。 その言葉が心に残り、パンツが軽くて笑ったことなどないけど、 あの人は「ふふっ」と笑いそうな軽やかさがあるな、とは思う。 パンツは伝えてくれた通り、非常に軽くて暑い日にちょうど良い履き心地であった。店員さんは、「ほらね。」と言わんばかりの軽やかな笑顔で会計を終え

          接客を受けながら考えていたこと

          野菜を頼むときの話。

          ときどき旬の野菜を頼む。 スーパーの野菜では、なんとなく元気がでないときに、新潟の山月ファームさんから、旬の野菜を取り寄せる。太陽を沢山浴びて育った新鮮な野菜は、活力をくれる。暑さで疲れた体に栄養を注ぐ。 先日は野菜の詰め合わせに、カシミールチリという真っ赤な唐辛子が入っていた。 農家さんからは、唐辛子を使った「ハリッサ」という万能調味料をオススメされた。 ハリッサを知らなかった私は、早速調べながら作ってみることに。唐辛子を刻み、ニンニクをすりおろし、オリーブオイル・塩・

          野菜を頼むときの話。

          あそびの状態を整える

          いかに遊ぶかを常に考えている。 仕事においても、いかに「遊び」の要素を取り入れて仕事をできるかを考えている。 自分にとっての「遊び」とは、何か。一定のフレームがあり、その中で自由度を持って取り組める状態を指す。 制約の中に「遊び」がある状態である。 遊び=余白なので、余白があれば、自分で課題設定を行うことができる。 課題設定が重要で、自分がどのくらいのことなら挑戦できそうかの認知が正確にできていないと、課題設定が高すぎてしまい、遊びにはならない。 50個のつみきを1日か

          あそびの状態を整える

          暮らしの歴史と民俗学

          「妖怪」が気になっている。 キッカケは子どもと絵本を読んでいたことだ。 「妖怪」って、何のメタファーなのだろうか。 「妖怪」は、そもそも人が考えたのだから、何かの理由があって、創造されたものだろう。 「妖怪」って、「怖い」って思うように、怖そうな見た目をしている。 「怖い」って思うのって大事なことで、人はときどき対峙する対象に対する「畏れ」を忘れてしまうから、妖怪というメタファーが生まれたんだろう。 そんなことを考えていると、「妖怪」がすごく気になってくる。 人は何の失敗

          暮らしの歴史と民俗学

          カオナシと千尋を行ったり、来たり

          『千と千尋の神隠し』を見た。 どんな話だったけなあという感じで、子どもと一緒に見てみた。 千尋の両親は、欲にかられて豚になってしまった。 カオナシも、欲望と孤独に溺れていた。 カオナシが金をばらまくと、それにつられて、旅館の人々はカオナシに近づく。するとカオナシに一飲みされてしまう。 カオナシは欲望によって人を食い、体も欲望も巨大化していく。 カオナシは、千尋を手に入れることができない。 千尋には”意志”があるから、欲を見せびらかしても、カオナシに近づかない。 カオナシは

          カオナシと千尋を行ったり、来たり

          食事をおいしく食べる。

          食事をおいしく食べる。 当たり前のことのようで、当たり前ではなかったんだと気づく。 忙しさの中に入ると、食事を取ることがただの栄養摂取として扱ってしまう。 空腹にならない程度に満たされればいいとして、生活のリズムの中では、劣後していってしまう。 なるべく時間をかけず、急いで済ませる。 急いで済ませれば、急いだ分、他のことに時間を使えて、有用だと思っていた。急いだ分、何かを得たんだと思っていた。 急いだ分、得てはいなくて、失っていたんだと気づく。 時間は有限であり、工夫して多く

          食事をおいしく食べる。

          かき氷はエンタメである。

          素材を活かした遊びには豊かさがある。 最近わが家では、かき氷がブームである。 暑くなったので出してみたところ、子どもたちは大喜び。 毎日せっせと削っている。 朝起きては、「かき氷食べる」と言い、家に帰ってきては「かき氷食べる」と言っている。 かき氷って、氷削っているだけなのだけど、子どもたちが簡単に自分たちで作れるところが良い。 自分が関わって、美味しいものが出来上がるプロセスを純粋に楽しんでいる。 氷が変化する様も良い。カチコチの氷を観察するところから始める。 観察した

          かき氷はエンタメである。

          適当のススメ

          流れていると、気持ちが良い。 最近は頭に思いついたやりたいことを忘れないようにリストにメモしている。 小さいことでもいいので、「やりたい」と思ったら、ストックしておく。 「やらなきゃいけないこと」ではなくて、「やりたいこと」なので、できていなくても支障はない。 自分の欲がわからなくなってしまったので、始めてみた。 少しずつ思いついては更新していくうちに、今ではすっかり「やりたいことメモ」は沢山になっている。 メモの中身は、適当である。 ・うがいのコップを新調したい ・森の

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