前人未到型プロジェクトが好きだ
僕の特徴として「カオス耐性」というのがある。
カオスの中にとどまって、起こるべきものが起こるまで、見えてくるものが見えてくるまでプロセスするというのが好きだし、ずっとやってきた。
自分が見たいものを見ようとすると、カオスに入る前にいた地点に戻るだけ。だから、自分の欲求や前提をメタ認知し続けながら、できるだけ正確にプロセスに従う。その結果として、まだ知らない未知の場所に抜けていくスリリングな旅が生まれる。それは、今の世界に新しいものを付け加える行為でもある。僕は、これが、本当に好きなんだ。マニアとか、オタクとかというレベルかもしれない。
僕のこの特徴を見込んで、仕事を依頼してくれる人がいる。僕は、そのような仕事を「前人未到型プロジェクト」と呼んでいる。おおよその流れは、だいたいこんな感じ。
一緒に前人未到型プロジェクトをやっているみんなが、僕のやっていることを言語化してくれたおかげで見えてきたものがあるので、いただいたコメントを合わせて書いていきたいと思う。
前人未到型プロジェクトでは、表面的な経験は役立たない。むしろ、余計な予見を作ってしまうので邪魔なときもある。まずは、虚心坦懐に聴いて、聴いて、聴く。相手側の想い、背景、とりまく状況・・・など、できるだけ聴く。リーダーだけでなく、メンバーからも聴く。「見ようとしているもの」ではなく、「見えてくるもの」が現れるまで聴く。
「見えてくるもの」が見えてきたら、それを構造化して可視化する。今は、そのためのツールとしてMiroを使っている。構造は、それなりに複雑だから、小さい図じゃ書けないんだ。Miroはいくらでも大きな図を描けるし、部分と全体の関係性も描けるから、とっても重宝している。
というわけで、玄道優子さんと一緒にMiro革命を提唱中。
構造を可視化したものは、状況マップとでもいうようなものだ。それを見ながら話すことで、話し合いがかみ合ってくる。そこから、次の方向性が見えてくる。やるべきことが明確になれば、その実現に必要なリソースが何かが分かってくる。
この段階で、必要な人をチームにアサインする。僕は、誰をアサインするかを選択するコーディネーションのクオリティに、すごくこだわっている。誘う人の価値観、パッション、人生のフェーズ・・など、そして、チームとの相性、チームが作りたいもののクオリティ・・・など、多様な観点で検討する。そして、「なんとなくいい感じ」だと思う人を誘う。「なんとなくいい感じ」の中に、暗黙知がギュっと詰まっている。
やるべきことを形にしていくプロセスでは、チームのマインドセットに対してフィードバックしながら、カオスに留まれるようにサポートする。場合によっては、カオスの積極的な意味と価値がどこにあるのかを説明したりすることもある。刻一刻と変化する状況を言語化したり、図式化したりして、カオスの中の冒険が迷子にならないようにする。一番エキサイティングな瞬間。
そして、できるべきものができてくる。最初は分からなくても、できてしまえば、これだったんだなという納得感が生まれる。そのプロセスを通して、一緒に冒険をした連帯感が生まれ、仲良くなる。チームのメンバーも、僕も成長する。信頼関係が生まれる。こういう仕事が好きだ。
この記事を書こうと思っていたとき、ひろみずのりおさん(のりさん)のnoteを読んだら、全く同じようなことを書いていて、笑った。
のりさんの文章は、プロセスを生きる人の身体感覚そのものだなぁ。昨日の夜、のりさんと2時間以上話して、「のりお×まさと」という、プロセスに生きる二人のコラボレーションが決まったので、みんなよろしくね。カオスな2人が暴れるぜ!
アフターコロナの世界はどんどん変化していくのだと思う。起こるべきことが起こっていくように世界のプロセスを促進したい。暴走だー。
前人未到型プロジェクトを抱えていて、カオスな仲間の支援が必要なときは、こちらからお問い合わせください。
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