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前人未到型プロジェクトが好きだ

僕の特徴として「カオス耐性」というのがある。

カオスの中にとどまって、起こるべきものが起こるまで、見えてくるものが見えてくるまでプロセスするというのが好きだし、ずっとやってきた。

自分が見たいものを見ようとすると、カオスに入る前にいた地点に戻るだけ。だから、自分の欲求や前提をメタ認知し続けながら、できるだけ正確にプロセスに従う。その結果として、まだ知らない未知の場所に抜けていくスリリングな旅が生まれる。それは、今の世界に新しいものを付け加える行為でもある。僕は、これが、本当に好きなんだ。マニアとか、オタクとかというレベルかもしれない。

僕のこの特徴を見込んで、仕事を依頼してくれる人がいる。僕は、そのような仕事を「前人未到型プロジェクト」と呼んでいる。おおよその流れは、だいたいこんな感じ。

前人未到型プロジェクトのプロセス

一緒に前人未到型プロジェクトをやっているみんなが、僕のやっていることを言語化してくれたおかげで見えてきたものがあるので、いただいたコメントを合わせて書いていきたいと思う。

田原さんにこのプログラムに関わっていただこうと思った理由は,その時カオス真っ只中だった(今もですが)葵小学校の教職員と一緒に,「唯一無二の未来を創造したい!」と思ったからです。
 
田原さんの,パッケージされたものを提供するのではなく,「一緒に困って,一緒に悩んで,一緒に価値を見出そう」とする姿勢に強く惹かれました。

京都市立葵小学校校長 市村淳子さん

前人未到型プロジェクトでは、表面的な経験は役立たない。むしろ、余計な予見を作ってしまうので邪魔なときもある。まずは、虚心坦懐に聴いて、聴いて、聴く。相手側の想い、背景、とりまく状況・・・など、できるだけ聴く。リーダーだけでなく、メンバーからも聴く。「見ようとしているもの」ではなく、「見えてくるもの」が現れるまで聴く。

「見えてくるもの」が見えてきたら、それを構造化して可視化する。今は、そのためのツールとしてMiroを使っている。構造は、それなりに複雑だから、小さい図じゃ書けないんだ。Miroはいくらでも大きな図を描けるし、部分と全体の関係性も描けるから、とっても重宝している。

というわけで、玄道優子さんと一緒にMiro革命を提唱中。

教師の葛藤に,田原さんが安心の場を創って向き合ってくださると同時に,Miroを使って構造化する中で未来が結晶化された瞬間が訪れました。
一気に未来が出現した美しい瞬間に,心が震えました。

京都市立葵小学校校長 市村淳子さん

構造を可視化したものは、状況マップとでもいうようなものだ。それを見ながら話すことで、話し合いがかみ合ってくる。そこから、次の方向性が見えてくる。やるべきことが明確になれば、その実現に必要なリソースが何かが分かってくる。

この段階で、必要な人をチームにアサインする。僕は、誰をアサインするかを選択するコーディネーションのクオリティに、すごくこだわっている。誘う人の価値観、パッション、人生のフェーズ・・など、そして、チームとの相性、チームが作りたいもののクオリティ・・・など、多様な観点で検討する。そして、「なんとなくいい感じ」だと思う人を誘う。「なんとなくいい感じ」の中に、暗黙知がギュっと詰まっている。

田原さんは,多岐にわたるネットワークをおもちです。このプロジェクトに最適な助っ人と繋いで下さいました。現れたのが池田さんです。様々な視点からアイデアを頂いたことで,教職員だけでは作れなかったカリキュラムとなっていきました。

京都市立葵小学校研究主任 竹中紀子さん

自身の価値観に基づく好き嫌いではなく、プロジェクトの本質を踏まえた客観的な人的アサインが出来る。

セブンアンドアイ・ホールディングス 経営推進部 D-Stadium主宰 山田智樹さん

やるべきことを形にしていくプロセスでは、チームのマインドセットに対してフィードバックしながら、カオスに留まれるようにサポートする。場合によっては、カオスの積極的な意味と価値がどこにあるのかを説明したりすることもある。刻一刻と変化する状況を言語化したり、図式化したりして、カオスの中の冒険が迷子にならないようにする。一番エキサイティングな瞬間。

「あおいカレッジ」は,今までの教師の役割であった「教える」をどれだけ手放せるかが課題となっています。固まった思考から私たちを解き放ち,広い世界へと投げ出してくれました。マインドセットの転換を起こしてくれたのです。

京都市立葵小学校研究主任 竹中紀子さん

前人未到プロジェクトを学校での先生がたのチームで取り組むことは、まさに先生方のPBLとしての学びであると感じました。PBLで必要な学び手(今回は先生方)のオーナーシップを強め、アオカレという現在の教育界での価値ある取り組みである自覚を促し、チームに強い達成することの価値を意識付けをされていたように感じます。

学びの道研究所 池田哲哉

たはらさんの凄さは色々とあるんですが、尊敬する部分を一言で言うと「マシュマロの包容力で何があっても向き合う覚悟が素晴らしい」と思っています。分析して整理していく知識と表現力は理論的ですが、向き合い方は野生的で、森で野生動物と出会ってしまった。目を離すと何が起こるか予想できない最悪の事態も考えられる。そんな時に命がけで向き合うそんなイメージなんです。
正直に誠実にそして逃げることなく向き合ってゆくことで自分を発見し、他者を発見することを楽しんでいるように思えてならない。

特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会会長 竹本記子さん
 

そして、できるべきものができてくる。最初は分からなくても、できてしまえば、これだったんだなという納得感が生まれる。そのプロセスを通して、一緒に冒険をした連帯感が生まれ、仲良くなる。チームのメンバーも、僕も成長する。信頼関係が生まれる。こういう仕事が好きだ。

その場で起こったことから、自己内省や他者理解、世界理解に繋げていく。そういう学び方・姿勢をその場の文化にしてしまう。
場にいる人全員の成長、たはらさん本人の成長、場の成長。そのすべてを願っているし、そのすべてにコミットしている。

私自身も、ありたい姿/見たい未来/大切にしたいことの言語化サポートと、エンパワーメントをしてもらった。成長を願われ、「むぎちゃんならできる」といった勇気づけの言葉をたくさんもらい、ファシリテーターとしてのあり方/振る舞い方を(オンラインですが)近くでたくさんみせてもらいました。

ソーシャル・フリーランス 玉城麦野さん


この記事を書こうと思っていたとき、ひろみずのりおさん(のりさん)のnoteを読んだら、全く同じようなことを書いていて、笑った。

のりさんの文章は、プロセスを生きる人の身体感覚そのものだなぁ。昨日の夜、のりさんと2時間以上話して、「のりお×まさと」という、プロセスに生きる二人のコラボレーションが決まったので、みんなよろしくね。カオスな2人が暴れるぜ!

アフターコロナの世界はどんどん変化していくのだと思う。起こるべきことが起こっていくように世界のプロセスを促進したい。暴走だー。

前人未到型プロジェクトを抱えていて、カオスな仲間の支援が必要なときは、こちらからお問い合わせください。


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