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人によるな、コトによれ

『人によるな、コトによれ。』


これは、私が組織運営をする上において、とても大切にしていることです。

そもそも組織というものはなぜ存在するのでしょうか。

到底一人ではなし得ないことを成すために存在しているのが組織であり、そしてその組織を以て、何を成すのか、それこそがビジョンであります。組織が存在する以上、ビジョンに向かい社会に価値を生み出すのが、組織の使命であると言えます。

しかし、それがいつしか、売上や利益を上げることが目的化し、社長や役員など“声の大きい人”の実現したいことだけをただひたすら実行する組織になってしまう。「〇〇さんがこう言ったから。」や「〇〇さんを通さなければ。」「〇〇さんに反対されそうだから、言わない方がいいんじゃないか。」というように、他人の意見に左右され、自分が正しいと思うことが発言できなくなってしまう。そして、失敗を避けるために提示された数値目標を達成することだけが自分の仕事と思い込んでしまう。

他にも、苦手な人がいるからとか、しまいには慕っていた先輩・同僚が会社を辞めたから自分も転職します。。。とか。

これらは全て「人」によっている状態です。

一方、「コト」によっている状態というのは、会社のビジョンや、仕事を通じて成したい「コト」に向いている状態です。

そして、コトに向かって人が多く集まっている組織は、遠慮なく喧々諤々と激しい議論をし、ビジョンの実現に向かう組織と言えるのではないかと思います。

どんな組織であれ、人が集まれば、必ず問題が起きます。これは規模に関わらず、人間が集まれば必ず意見の相違や対立があるのは当然です。なぜなら人間は感情の生き物だからです。

人は、人によって勇気付けられもするし、時に傷つけ、傷つけられ、人との関わりの中で成長もします。悩みの多くは人との関わりの中で生まれるものではないでしょうか。

しかし、一度しかない人生を、人の意見や存在に流されて生きていくのはもったいないことだと思います。

自灯明(じとうみょう)、法灯明(ほうとうみょう)」という言葉があります。

これは、「誰かの意見や存在に左右されることなく、自らを灯明、自らをたよりとして、自分で考え、行動していくということです。また、 法(=真理)を灯明とし、他のものをよりどころとせずにあれ」ということです。

自分を信じて自分の価値観や考えを基に、他人の意見には左右されず、自分を拠り所として生きるということです。また法灯明とは会社の場合、その会社のビジョンやパーパスのことを指します。

つまり、他者の意見に左右されず、自らの考えやパーパスをしっかり持ち、その会社のビジョンやパーパスに照らして考え、行動するということです。人の意見で左右されている人は、人の人生を生きていることと同じだと思います。

ZENKIGENは創業当初からビジョンマッチを大切にしてきた会社です。

Vision
「テクノロジーを通じて人と企業が全機現できる社会の創出に貢献する」
Philosophy
「For Our Next Generations」
https://note.com/nozawahibiki/n/ne5daabfab325

そして我々のようなスタートアップは当然ながら紆余曲折が多く、
世にないものを生み出しているからこそ、さまざまな意見が出るのは当然です。
その中、ZENKIGENに集まる多様なバックグラウンドを持つ個性に溢れた人たちの拠り所であり、進むべき方向がVisionなのです。

もちろん、私自身は使命のもと、毎日コトに向き合っています。ZENKIGEN全体を見ても、相当高いレベルでビジョンマッチをしている人が集まっている会社です。
しかしながら、日々お客様と向き合っていたり、エンジニアであればコードと向き合っていたりと、日常的な業務の中で毎日コトを意識し続けることが難しいのも事実です。
人間ですから感情が揺れ動き、時にはブレてしまうこともあります。
だからこそ、会社が向かう方向や自分が共感するコトを忘れずに、日々の活動や行動においてもコトを意識しながら一日一日を生きていく意識が重要になってきます。

コトに寄っている組織からイノベーションが生まれると信じています。
ましてや、スタートアップにおいては、イノベーションを生み続ける組織でなければ、それは「終わり」を意味します。人によっているような組織ではイノベーションも起こせず、ビジョンの達成も不可能ではないかと思います。コトに向き合う延長線上にしか実現したい未来はありません。

我々は多くの人の幸せに貢献し、全機現する大人で溢れた社会を創るために存在しています。そして、そのような活気ある社会を次世代に引き渡すことをPhilosophyとしている会社です。

ZENKIGENが掲げるVisionは、到底一人では成し遂げることは不可能です。共に志高く、「コト」に向き合える仲間と共創し、これからもイノベーションを生み続けていきます。


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