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のざわの読書感想文

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書籍系の記事です。更新頻度低めです。
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記事一覧

伏線を自力で読み解けなかった悔しさ─ 『響け!ユーフォニアム』3年生編(ネタバレ含…

◯「響け!ユーフォニアム」の沼に浸かる  去る2023年夏、俺はひとつの作品と巡り逢った。…

のざわあらし
1か月前
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「ファイナルファンタジー15」にケリを付けた

●はじめに  期待。不安。歓喜。絶望。  とある一つの作品が発表され、発売され、完結に至…

のざわあらし
10か月前
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資料集の魅力 『MEAD GUNDAM ミード ガンダム』

●はじめに  まず、こちらのイラストをご覧頂きたい。  ヒゲを生やした流線型の白い巨人。…

のざわあらし
11か月前
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いつか、電子の海に消えていく─ Twitter休眠アカウント削除に思うこと

 Twitterにおける“長期間休眠アカウント”の削除が決定したそうだ。  サーバーの負荷軽減や…

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俺の本棚には挫折が並んでいる

 「本棚を見ればその人がわかる」と誰かが言ったらしい。言葉の信憑性・出典は定かではないが…

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疲れた脳を癒したい

 このところ二ヶ月程の間、心身共に疲れている。情けない話ではあるが、プライベートでも仕事…

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資料集の魅力 『ゼノギアス パーフェクトワークス』

・『ゼノギアス パーフェクトワークス』を語る  今回取り上げる書籍は、1998年に旧スクウェアより発売されたRPG「ゼノギアス」の設定資料集『ゼノギアス パーフェクトワークス』(以下『PW』)。俺が現在所持している設定資料集系書籍の中でも、特に気に入っている一冊である。  前回の記事では「ゼノギアス」そのものの内容について振り返らせて貰ったので、今度こそ改めて本書の内容について述べていきたい。  …しかし、其の内容を事細かに触れていくと、とても一つの記事では収まらないばか

資料集の魅力 『The Art of BIG HERO 6(ベイマックス)』

・設定資料集の魅力とは  創作物の設定資料集を読むことが好きだ。  作品世界への理解を更…

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「シン・ウルトラマン」を観た方は、パンフレットだけでなく『デザインワークス』も手…

●はじめに  5月13日、映画「シン・ウルトラマン」を鑑賞した。  5月中に片付けるべき案件…

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名作漫画『惑星のさみだれ』がアニメ化します

ネットニュースを開いたスマホを握る手に、思わず力が篭った。 あの『惑星のさみだれ』がアニ…

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「ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。」

●はじめに  表題の言葉は、お笑いコンビ:オードリーの若林正恭氏が著した『社会人大学人見…

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モノ書きは、紙とペンさえあれば戦える─ 『シルベスター・スタローン物語』に、モノ…

●前書き シルべスター※・スタローン氏(以下スタローン)。俺が最も敬愛する映画人──俳優…

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学問への愛と挫折を生んだきっかけは、格好付けて買った本

●はじめに あなたの部屋の本棚に、格好付けて買った本はありますか? 恥ずかしながら、俺…

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あなたは“高畠エナガ先生”をご存知ですか?

●藤本タツキ先生に火を点けた作家  藤本タツキ先生の『チェンソーマン』が好きだ。大迫力のアクションシーンや予測不能かつハイテンションな展開、“◯◯の悪魔”という汎用性の高い設定や個性が爆発したキャラクターなど各要素が非常に濃く、B級映画を煮詰めたような楽しい漫画であった。アニメ化と今後連載予定の第二部が非常に待ち遠しい。  また、先日大反響を巻き起こした新作読切『ルックバック』にも強く心を動かされた。創作を題材にした物語(映画で例えると「リトル・ランボーズ」「レゴ・ムー