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当事者の支援力

ささやかな、ひきこもり支援の会をやっています。
経緯としては、ある方が始めた会を、その方が年齢や体調で続けられなくなったため、
参加していた常連の方々、特に当事者、元当事者である方々と月に一回で十数回、居場所的な会を続けてきました。

今年から2ヶ月に一度は公開の形で行っています。
当事者の一人が、当事者会もやりたいと言い出してくれて、そちらは月に一回。

立場としては支援者のような感じですが、実際は多くを頼っています。
私にできるのは、行動のところ。会を企画、開催したり、進行したり、実際に部屋を取ったり、後方支援です。(当事者会は、全てを当事者がやっています。)

その会に参加する前にも、主に当事者主催のひきこもり居場所にいくつか行っていて、
物理的距離は少し遠いけれども、親戚のような関係で交流しているところや、
お客さんのような形で顔を出しているところ、
そのような場所で、当事者、と言っても居場所には来れている人たちですが、
当事者、元当事者と関わっています。

話は変わりますが、私は学生の頃から、ノンフィクションやドキュメンタリーなど、社会問題を扱ったメディアを見聞きすることに関心があって、
今もネットの雑誌記事、SNS、YouTubeなどを見ることが多く、特に気軽に発信できるYouTubeでは様々な困難を抱える当事者からの発信や、当事者を直接取材したインタビュー、当事者を交えて対談するような動画もとても増えたことを実感しています。

私の好きな傾向としては、少しサブカルチャー的な、困難当事者と言えども、驚くようなエネルギーや発想の豊かさで、生きて行く人たちと、懐深い聞き手たちの対話。

ここから書くことは、私個人のまだ少ない経験からの体感なだけで、もっと広い見地では実態と違うこともあるかもしれませんが、

私が、別の業界から生きづらさ支援の現場に関わってまだ間もないこと、支援者とも当事者ともつかない立場でこれまでに関わってきた感覚から、

支援者側にこそ、視野狭窄的な見方も多いと感じてしまうことがあります。

逆に言えば、当事者の潜在的力を、ますます感じる今日この頃です。

依存症支援においては、自助グループ、ピアサポーターの力が大きいことは、最近広く知られるようになってきましたが、

精神障害、ひきこもり、虐待、DVなどにおいても、当事者の支援の力をとても信じています。

私がおこなっている会の、当事者会主宰のTさんは、精神障害者の当事者会を、トラブルなく、約40回続けて来ています。
ピアサポーターの研修も受け、今月から月に一回、電話の相談も受けることになりました。

彼だけでなく、私の活動は当事者、元当事者メンバーにとても支えられています。

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