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[DXコラム]DX導入は企業変革事業成長のkey[第1回]

 はじめまして、ノベルワークスと申します。この度ブログを開設することにいたしました。記念すべき第一回目のブログテーマは「DX」。読者の皆様が、何か少しでも自社のビジネスを振り返り、DXについて考えていただく一助になれば幸いです。

DXとは?

 DXという言葉が広く浸透してきました。DXを導入するために、多くの企業が莫大な投資を行っていますが、果たしてその巨額投資は自社の業績向上に直結しているのでしょうか。
 皆様と共に、少しDXについて紐解いてまいりましょう。

 DXはDigital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称です。経済産業省は「DX推進ガイドライン」において、DXを以下のとおり定義しています。

”企業が、ビッグデータなどのデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して、業務プロセスを改善していくだけでなく、製品やサービス、ビジネスモデルそのものを変革するとともに、組織、企業文化、風土をも改革し、競争上の優位性を確立すること。”

 つまり、デジタルツール、テクノロジーを使いこなすだけに留まってはならず、自社のビジネスを深く理解し、未来視点を持ってそれらを見直し、競合他社より優位に立つべくイノベーションを構想し、デジタルツールやデータを活用して実行することが真の「DX」です。

 デジタル化によって格段に日本社会は効率化しました。10年前、20年前を振り返ると、ブラック企業が多く存在し、我々の先輩世代が毎日残業続き、土日やプライベートを惜しまず働き続けた時代は終焉を迎えました。事務処理に数日間かかっていたことが、たったの数時間まで短縮することができ、家族や友人、恋人と過ごす時間を作ったり、旅行や、趣味を楽しむ機会も増えました。テレワークが浸透し、家事・育児で出社が困難だった女性も両立しながら働くことが増えました。我々の身の回りでDXは一歩一歩前進しているのです。

データから見える、日本のDXの現状

 それでも「日本はまだまだDX化が進んでいない?」という事をよく耳にします。2022年スイスのIMD(国際経営開発研究所)が作成する「デジタル競争力ランキング」では、日本は、63カ国・地域中、過去最低の29位にランクイン。

 評価項目ごとで見てみると、「ビッグデータ、アナリティクスの活用」で63位、「デジタル・テクノロジースキル」で62位とほぼ最下位にランクインしています。日本は良い方向へ進化していると思いつつ、このような結果になっているのは一体なぜでしょうか。

 IMDが公表しているもう一つの指標に「世界競争力ランキング」があります。このランキングは、「経済状況」、「政府の効率性」、「ビジネス効率性」、「インフラ」の4つの項目について評価を行なっているもので、1989年から4年連続ナンバーワンを維持し続けた日本ですが、2022年、34位にまで落ち込みました。株式市場の評価を測る「時価総額ランキング」では、1989年上位20社の内日本企業は14社も占めていましたが、2022年12月末、日本企業でトップにランクインしたのは51位のトヨタ自動車でした。

 この結果を見て、危機意識を持っていただいた方は多いのではないでしょうか。過去、日本社会は大量に新卒社員を雇用することができ、資金調達、投資を繰り返して成長することができました。しかしながらバブル崩壊後、徹底的なコス管理を行いながら利益確保することが企業存続において求められました。素晴らしい技術と製品をもって世界を牽引した日本の製造業ですが、その変化に柔軟に対応できず、「いつかまた返り咲けるはず」という夢を信じ、従来の方法にメスを入れず、新しい技術を取り入れることはリスクと捉え、慎重に慎重を重ねる判断を繰り返した結果、日本はどんどん世界の先進国と引き離されてしまいました。

DX導入は苦難の道

 そして今、時代はまた新たなフェーズを迎えました。日本の労働生産人口は減少し、あらゆる製品価格が高騰しています。コストを構成する人件費と原価を高めていかなければ、それらをうまく調達することが出来ません。
今後はこれらを経営に活かすことができるかできないかで、売上高も利益も企業価値も全て左右される時代へと突入することでしょう。そして今度こそ日本は本腰いれてDXと向き合わなければなりません。「せっかくDXしようとしたけれど、なんだこんなものか・・・」と失望で終わらせてはいけないのです。

 DXを成功させるには、長期的、かつ抜本的に業務変革が必要です。
「そんな簡単に変革できるなら苦労しないよ」「DXしてみて、実は間違ってましたってなったらどうするの?」と言われ尻すぼみになってしまうことや、短期間でなかなか成果が見えないことで社内の抵抗勢力が強くなったり、いくらDXしようと意気込んでも、沢山の障壁にぶち当たって意気消沈することも多いでしょう。そのうえ多大な時間と労力と費用を費やします。

 ただ、それでも企業の存続にかけて、日本の将来のために我々はDX成功を果たさなければならないのです。

第一回はここまで。
次回第二回は、もう少し深ぼって、実際にノベルワークスがどんなDX戦略を描いているのかをご紹介します。


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