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理想で生み出されたものに縛られている


はじめに


こんばんは!!

久々のお酒飲みながら、エッセイを書きたいと思います。

今回、読んだ小説は医療もので、主要な登場人物の中に金の亡者と言われるような人物が出てきました。


そのキャラは、天才外科医で、カジノの掛け金で患者の全財産の半分を賭けさせ、勝った患者だけ全財産の半分を治療費として、手術を請け負うというものすごい方法で治療していました。

その登場人物の発言から思うことがあったので、エッセイにしてみようかなと思います。


テーマは「理想と現実


読んだ本について、エッセイ後、ご紹介します。


では、参りましょう。


理想で生み出されたものに縛られている


理想と現実。


基本的には、人は理想に則った規範のもと、現実を生きている。

理想的に生きている。


1番は分かりやすいのは、法律だ。

法律は国がより良い理想の国になるために示した規範だ。


国の理想な形とはどういうものだろうと考えた。

単純に経済的に豊かであり、幸福を生み出していることと定義すると、

赤信号は渡ってはいけないというルールがあるのはなぜだろうと考える。

普通に考えれば、事故を起こさないため。

もっと言えば、事故での死者が減り、労働人口、納税者、また、その人に子孫を増やしてもらい、人口を増やし、国の安定を図るためとできる。


人を死なせないためにこのルールがあるなら、

全く人通りのない道の深夜、信号は赤を示す。前後左右を確認し、人も車もなく、来る気配もない。こんな場合、別に赤信号で渡っても、法律違反にならないのではないかと思う。

まあ、実際、赤信号で渡っていても、相当なことがない限り、捕まることはない。渡る人も大勢いるだろう。


まあ、これは法律なので、実際に渡った人は悪い。それは間違いない。責められても、しょうがない。

だけど、これを法律じゃない、例えば、伝統や文化、慣習などを振りかざして、責める人がいる。


これをちょっと、理想と現実をもう一回見直そうぜと思ったりする。


現実というものは、時が進むにつれて、変わりゆく。理想というゴールが変わらないとしても、現実が変わるなら、その理想に向かうまでのルートも変わったとみるのが普通だろう。


ちょっと読んだ小説の話をさせてもらうと、

上に書いた天才外科医の登場人物がこんな発言をしている。


「金と命、どっちが大事か。もちろん命だ。しかし、金がなければ、命すら救うことはできない。だから、ここでは、金の方が大事だ」


普通に考えれば、倫理観のない発言のように見えるが、実際は本質をついている。


この登場人物の理想は患者をより多く救うという点だ。

だから、もし2人の患者がいて、絶対にどちらか1人しか救えないといった場合、この登場人物は高額な治療費を払える方を救うと断言した。


もちろん、作中でも、貧富の差で患者を選ぶなんてと批判を受ける。

しかし、彼は全く怯まず、言い返す。

彼の発言は人道から外れているかもしれないが、医療という現実の本質をついていた。

だから、彼には何も言い返せない。

どちらが議論で勝ったのかは言うまでもない。


これはフィクションだから、言いすぎな面もあるかもしれない。


しかし、理想しか追わず、現実を見ないで、固定概念にとらわれているという状況が数多く存在する。


かく言う僕も固定概念にとらわれ、ルールはルールと割り切ってしまう面もある。


でも、それではダメで、物事の本質に則って動かないといけないなと思う。


理想を追うには、現実をちゃんと見つめること

そして、

現実は変わるから、理想の追い方が変わること


これを意識しないとなと思った読書体験だった。



本の紹介とあらすじ


今回、読んだのは

「ブレイズメス1990」 海堂尊

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何年か前に嵐の二宮和也さん主演でドラマをしていた「ブラックペアン」の続編ですね。

ストーリー的にもかなりレベルが高いんですが、本当に医者をされている作者から生み出される、医療現場のリアルさみたいなものがとてもよく、勉強にもなる一作ですね


あらすじ

未熟な医者、世良の視点から金の亡者、しかし、手術の腕は超一流の天才外科医、天城の医療観を照らし、医療の本質について問う。

ギャンブルに、公開手術、天城と日本の医師たちとの口論、そして、天城による新しい病院の設立計画。

細かな日常を切り取り、スケールの大きなものへと昇華させるブラックペアンシリーズ第2作。


おわりに


どうだったでしょうか?


手応え的には、今日はあまりうまくいかなかった感じですかね。


なんかモヤモヤしています。


このモヤモヤを次の投稿で活かします。

今週はあと2本は書く予定なので、良ければ、読んでください。


ありがとうございました。

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