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隕石

昨夜残したコーヒーをすする。
曇り空。午前10時。
世間からすればだらしないが、僕にとっては合格点の朝。
僕一人が満足する朝。僕の王国。
机に出しっぱなしの画材も。
立ち上げたままのPCも。
段ボールの足置きも。
全て僕の、僕のための空間。

この小さく切り離された空間から、地球に落とす隕石をつくっている。
地球住みの人間にはわからない宇宙科学で作っている。
小さな小さな隕石。

地球に落とすと、海に落ちて波ができた。
その波でサーフィンをする人間。
隕石の価値は海の底。
それでも僕はまたつくる。誰も知らない宇宙から。
小さな光を見つけてほしくて。
宇宙人のあいつらには難しいかもしれない。

向こうからすれば僕が宇宙人。


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