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なぜ腱を圧迫すると筋肉が緩むのか?
お疲れ様です。脳リハです。
本日は腱を圧迫すると筋肉が緩むメカニズムについてお話ししたいと思います!
Ib抑制が筋を緩みやすくする理由
筋や腱が伸張されることによって筋収縮を抑制する反射的な現象をIb抑制と言います。
これは、筋が収縮しすぎないようにブレーキを役割があります。
その役割が腱を圧迫することで筋が緩む理由になります。
Ib抑制におけるゴルジ腱器官の特性
筋腱移行部にはゴルジ腱器官という受容器があります。
筋や腱が伸張されることでゴルジ腱器官が伸張され、Ib神経繊維が発火します。
Ib神経繊維はゴルジ腱器官と脊髄を結んでおり、情報を脊髄に送ります。
Ib神経線維は脊髄にあるIb抑制性介在ニューロンへ情報を送ります。
Ib抑制介在ニューロンは、筋を収縮させる役割を持つα運動ニューロンにブレーキを掛ける事が出来ます。
つまり…
『筋や腱が伸張されることによってゴルジ腱器官が伸張され、Ib神経線維から伝えられた情報はIb抑制介在ニューロンを介してα運動ニューロンにブレーキをかけ、その結果、筋が緩む』
というわけです。
脳卒中患者のストレッチ
例として、一般的な片麻痺の前腕屈筋群のストレッチでは、短縮した一部の筋線維のみ過剰にストレッチされ、腱へのストレッチが不十分な場合があります。
筋の長さを調節しながら腱への刺激を加える事が重要です。
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