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右脳と左脳の違い【自己中心座標系と物体中心座標系とは??】
お疲れ様です。脳リハです。
本日は前回の続き…
自己中心座標系と物体中心座標系の役割についてお話します。
前回のまとめ
前回は右脳と左脳を外交性と内向性で分けることをお話ししました。
▶︎ 右脳(左片麻痺)…自己中心座標系
外向性 : 外部世界に意識が向きやすい
▶︎ 左脳(右片麻痺)…物体中心座標系
内向性 : 自分自身に意識が向きやすい
これが、どのように影響するのか…
説明します。
自己中心座標系
自己中心座標系とは…
たとえば物体を自己の身体との関係性で捉えて、その物体の視覚空間的な位置/方向/距離などを、認知することである。
➡「網膜(眼球)中心座標系」
もし、閉眼であれば、体性感覚で認知し、その物体の位置/方向/距離などは身体各部の複数の関節を自己中心座標系とすることで知ることができる。
➡「頭部中心座標/身体正中座標系/身体の各関節座標系」
上記の機能があることで、視線を移動させたり、頭を回転させたり、身体各部を動かしても、その複数の自己中心座標系(視覚情報や運動情報)を変換したり統合することによって、外部世界の物体や自己の身体の空間的状況を知ることが出来ます。
物体中心座標系
物体中心座標系とは…
「対象中心座標系/環境中心座標系/他社中心座標系」などと呼ばれる。
物体間のかんけいによって空間的な位置/方向/距離などを認知する事である。
これは、自己の身体とは直接関係のない空間表象だが、視覚は必要である。
二つの座標
この自己中心座標系と物体中心座標系の二つの座標を利用する事で空間を認知したり、行為する事が出来ます。
片麻痺を呈すると、このどちらかの機能が低下、もしくは失われるため、残された座標を使って、自身の身体を構築する場合や、低下している座標を認識することに訓練が組み込まなければいけません。
なかなか、難しい内容ではありますが、右麻痺と左麻痺では、問題点も残存する機能も、関わり方も変えなければいけないのは、こういった理由があるからです。
ぜひ、日々の臨床に生かしていただきたいです。
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