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右脳と左脳の違い【左脳の自己中心座標と右脳の物体中心座標–外向性と内向性について】

お疲れ様です。脳リハです。

本日は、右脳と左脳の中心を捉える機能の違いについてお話しします。

外向性と内向性とは??

人の性格を外向性と内向性に区分する考え方があります。

私たちは…

意識や注意を外部世界(環境)に向けることもできますし、自分自身に向けることもできます。

日々の生活の中では、主に外部世界に向けることが多いですが、行為が上手くできない場合は自分自身に意識や注意を向けることがあります。

わかりやすいのは自閉症や統合失調症の方です。

彼らは、意識や注意を自己焦点化が過度に強くなるので、外部世界に無関心であり、その変化に対応することが出来ません。

脳卒中でも外向性と内向性に区分することが出来ます。

☑︎ 右半球(左片麻痺)では、左空間を無視するが外向性で多弁なことが多い。

☑︎ 左半球(右片麻痺)では、行為に失敗するが内向性で、その失敗の理由について自ら語らない。

自己中心座標系と物体中心座標系

整理すると…

外向性は外部世界に意識が向きやすい

内向性は自分自身に意識が向きやすい

それは、右脳と左脳の機能の違いによって生まれるもので、それぞれ必要であり、外部世界と自分自身の関係性を作っています。

つまり…

脳卒中になり、左右どちらかの損傷を負うと、『外部世界と自分自身の情報を上手く構築できないことで手足が思うように動かせない』可能性があるということです。

この外部世界と自身自身の情報を構築する為には、必ず何かの基準が必要になります。

ものとの距離でも…
☑︎ 机の端とコップの距離(外部世界)
☑︎ 私の肩に対しても指の距離(自分自身)
☑︎ 机のコップと私の手の距離(外部世界と自分自身)

この様に、外部世界と自分自身の基準をもとに関係を構築しています。

難しい話ですが、この基準が無ければ世界をしれないですし、自分を知れないので、必然的に動かすことは出来ません。

残された機能を使って無理やり動かすと、体の軸は乱れ、以前の身体とはかけ離れた状態になるのはこの為です…

世界を認識する為には、基準となる座標…

☑︎ 自己中心座標系(左脳…右片麻痺)

☑︎ 物体中心座標系(右脳…左片麻痺)

の知識が必要不可欠です。

次回はこの2つをより深めていきましょう!

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