家族指導の重要性。目に見えない症状は怖い。
お疲れ様です。
脳リハです。
本日は、題名通り家族指導の重要性についてお伝えします。
ここではできるのに家では出来なくてイラッとします。
ある患者様の奥様から言われた一言です。
家族指導のイメージは、
☑︎ 自主トレ時の手伝い方
☑︎ 歩行時の補助
☑︎ 車椅子間の移乗
☑︎ 段差の介助
など…
自主トレや身体機能面の介助を指導することが多い印象です。
しかし、最も説明や指導をしなければいけないのは、圧倒的に『高次脳機能障害』についてです。
脳卒中後の離婚率が多いのは、この影響が多いと言う研究もあります。
なぜ、高次脳機能障害による離婚が多いのか。
それは、病前の当事者を知っているからこそ、「前まではこんな人ではなかった」と、病前との乖離が生まれている為、離婚につながるケースが多いそうです。
目に見えない症状なだけに、麻痺症状がないのに関わらず、退院後にいつもやっていたことが出来なくなり、活動性が低下し、問題なかった身体機能まで低下する患者様を多く見てきました。
事前に防げなかったのか。
この役割は、医師でもなく、看護師でもなく、セラピストの仕事だと私は思います。
現象と原因を繋がっている説明をする。
冒頭にあった「ここではできるのに家ではできなくてイラッとします」と言う発言も、原因が何かわからない為に起きたものです。
こうなると、やる気の問題に置き換えてしまっている場合が多く、どんどん家族との関係は悪化していきます。
『なぜ普通のことが出来ないの?』
この『なぜ』は、どんどん家族を苦しめるだけでなく、当事者にもプレッシャーなどを受けることで、より日常での悪影響になることが多いです。
これを防ぐ為にも、目に見えない症状、高次脳機能障害についての説明に合わせ、何が原因で、何が出来なくて、家族はどうすればいいかを指導することが、大切です。
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