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【nowtis導入のワケ】強豪・興國高校の内野監督にインタビュー!

多くのプロサッカー選手を輩出し、強豪校として名を轟かせている大阪・興國高校サッカー部。約20年前にサッカー部を強化し始めたものの、当初は部員がたった12名からスタートしたチームです。

自身も選手としての経歴がある内野監督の手腕は多方面で評価されており、「育成の興國」として全国各地から選手が集まっています。

そんな興國高校では2年前より弊社独自のサービス・nowtisノーティスを導入して頂いており、既に5度のフィジカル測定を実施しています。
今回は名将・内野監督にnowtisノーティス導入の経緯や活用法、そしてサッカー界における課題などについてお話を伺いました。

▶興國高校含む強豪3校の比較データ

—— nowtisノーティス導入に至るまでの経緯を教えて下さい。

うちのチームはかなりアジリティにこだわってやっています。キーパーにもアジリティトレーニングを徹底させるくらいです。
なので数値としてどれくらいの能力があるのか、可能性があるのかというデータをずっと取りたいと思っていました。

—— フィジカルデータ等を収集している企業はいくつもあります。その中でF&Vを選んだ理由を教えて下さい。

一番は先﨑社長の人柄に惹かれたからですね。
正直なところ、こういったフィジカル測定のような取り組みはやってみないと分からない部分が多少あります。先﨑社長とお話しした際、その人柄や熱意が僕の考えともマッチしていたので、F&Vにお願いしようと決めました。

—— nowtisノーティスを導入し、どのように活用しているか教えて下さい。

選手のポジション選定はほぼnowtisノーティスで決めています。
高校1年生と3年生とでは相当な違いがあります。なのでもともとFWで入部した選手も、状況を見ながらポジション変更をして一番マッチするところに当てはめていくんです。

例えば、入学時は170㎝と小柄なドリブラーが半年弱で175㎝強にまで身長が伸びた選手がいます。武器だった俊敏性が落ちてきたと感じたので、フィジカルデータの数値やメンタル的な部分を加味して、SBやCBをやらせてみたところCBがマッチしたので、そちらで起用することにしました。

あとはサイズが大きいとスピード感を感じないことがありますが、実際に測定してみると速かったということもあるので、数値はとても参考になりますね。

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—— 現在興國高校はプリンスリーグで首位を走っています。今年のチームの強みを教えて下さい。

シンプルにディフェンスラインに身体的能力が高い選手が多いことですね。加えて技術力もあり、ディフェンス以外のポジションもできる能力があります。
これまで色々なチームを分析してきましたが、後ろに良い選手がそろっている時は試合結果も安定しているんです。

あとは人間的にも優れている選手がたくさん揃っています。
その中で、一人一人の個性はしっかりと出している。
チームなのでまとまりは必要ですが、その中でも強烈な個性を発揮することは、プロになる上でも重要だと思っています。

—— 「育成の興國」とも呼ばれていますが、内野監督が育成をする上で意識していることはどんなことでしょうか?

強烈な個性はあるけども、どのチームに行っても対応できる・必要とされる選手になるように指導しています。
どうしても高校3年間で結果を出そうとすると、一つのポジションや戦術に特化させてしまうことが往々にしてあります。
ただプロになればチームの移籍もしますし、監督もよく変わりますから、その都度自分が合わせていく必要があります。
そのために興國高校では、公式戦レベルでも色々なポジションでトライさせています。

—— まさにプロを見据えた育成ですね。

そうですね。選手にとって何が幸せかを考えるのが指導者の使命だと思っています。
ですので無理やり高校卒業後にプロになるのではなく、大学進学をして選手としての幅を広げるという道も常に念頭に置いています。高校時代だけが全てではないので。
あとはOBたちとも連絡を取りあっています。プロになってからもどういった部分で悩んでいるのか、今後どうしていくべきかなど話を聞いて後輩たちにも還元できるようにしています。

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—— 現在の日本サッカー界のフィジカル事情についてどのように考えていらっしゃいますか?

情報不足が課題だと思っています。
海外では様々な人種がミックスされて幼い頃からプレーする環境があります。日本はまだまだ純血主義というか、選手も比較対象も日本・アジアに絞られているように感じます。そうなると海外に行った時に初めて「差」を見せつけられるんですよね。
でも若いうちから海外に行く機会がたくさんあるかというとそうではない。
日本で勝つためのフィジカルは高めているかもしれないが、世界に目を向けていかないと差は広がるばかりだと思います。
そういった意味で、nowtisノーティスを通じて他者と比較できるというのは選手にとっても刺激になるサービスです。

—— 海外選手と日本人選手を比較してもフィジカルの差は数値として表れています。

nowtisノーティスでは30mスプリントを毎回測定していますが、4.1秒でも世界では遅いくらいです。
nowtisノーティスで測定している約1万1000人の高校生のうち、4.1秒以下の数値を出している選手は全体の10%に満たない)
50mスプリントも6秒を切る選手が海外ではゴロゴロいます。
鎌田大地選手もやはりスピードが無いとダメだ、と以前言っていました。
数値が全てでは無いですが、こういったフィジカルデータを日本でもどんどん共有していかないと、そもそもの基準値も上がらないですよね。

—— 今後、nowtisノーティスを活用する上で期待したいことを教えて下さい。

海外選手、日本にいる外国人選手などのデータも収集して比較できたら更に世界を見据えた取り組みができると思います。
それが日本サッカー界のフィジカルの底上げにも繋がりますし、指導者・選手にとっての指標になると考えています。

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以上、興國高校・内野監督のインタビューでした。
高校生にとって、インターハイや選手権などは人生に3度だけ挑戦できる貴重な経験です。ただそれだけが全てではないという内野監督の長期的な視点が、「育成の興國」と呼ばれる理由だと知ることができました。

またインタビューを通じて、内野監督が海外のデータや情報を徹底的に収集していると感じました。それらを日頃から還元されている選手達は、必然的に視座も高くなると思います。

nowtisノーティスも更なるアップデートを目指して頑張っていきます!

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