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【G検定】【ゆるく学ぼう】知能ってなんだろう【チューリングテスト】【中国語の部屋】

1.知能の議論と実験


前回の記事では「知能」ってなんだろう、って書いたけど
昔からその議論や実験はある。
代表的なのは

・チューリングテスト
・中国語の部屋

結論から言うと、決着は付いてない。
でもすごく哲学的。

2.チューリングテスト


人間とロボット(コンピュータ)の区別がつかないならば
そのロボットは人間だ、知能があるでしょ〜ってテスト。
(※イメージしやすいようにロボットって表現を使ってます)

イラスト36 2

Aさんは、「Bさん」と「人間のような返事をするロボット」と会話して
どっちがBさん(人間)か判るかなってテスト。

イラスト36 3

第一次AIブームの1950年に
数学者チューリングさんが実験した。

1950年って綾小路きみまろが生まれた年だよ。

3.中国語の部屋

じゃあ、チューリングテストで人間と錯覚させたロボットには
知能がある(=人工知能)ってことなんですか〜?
違うと思いまーす。

って第二次AIブームの1980年に
反論して実験したのが哲学者ジョン・サールさん。

1980年は壇蜜が生まれた年で有名だね!

どんなテストかというと、
ある部屋の外に「中国語しか話せないAさん」と、
ある部屋の中に「英語しか話せないBさん」がいる。

イラスト36 4

その部屋は、Aさんから謎の記号(=中国語)の手紙がBさんに送られてくる。

イラスト36 5

Bさんは「は?」って想いを抑えつつ、
部屋内にある「イケてるマニュアル」にしたがって
謎の記号(=中国語)のお返事を出す。

それを繰り返す。

イラスト36 6

部屋の外にいるAさんは、会話が成り立っているので
部屋の中にいるBさんは「中国語が解る人」とすっかり思い込んじゃう。

やったね!

でも、人間Bさんに「中国語の知能」はあるのかな?
the マニュアル人間Bさん

もしくは、BさんをコンピュータのCPUと仮定した時、

そこに「知能」はあるのかな?
あれ?知能ってなんだっけ?

4.最後に(ロボットとわかっていても・・・)

結局のところ、知能って何?って永遠のテーマってこと。
人が人たる所以とは、みたいにね。


それと、人は意識的にロボットだと判っていても、
無意識的に「人間みたいだな」と思ってしまう傾向を
イライザ効果って言う。

Siriとか、GoogleHomeに愛着が湧いてくるのと同じだろうか。

それはまた別の記事に。

参考図書




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