世界一シンプルな問題解決方法　ミニマル思考とは

皆さんこんばんは。カンガエルです。今日も書評になります。今日紹介する本は『ミニマル思考』です。文字数が少なく、シンプルな構成で読みやすい本でした。この本は１万５０００もの国語の答案用紙から人がどのような思考に陥りやすいのかをザクっと説明してくれます。

さて、ミニマル思考とはなんでしょうか。英語でミニマルとは最小限という意味です。近年では必要最低限のモノだけで生活するミニマリスト、ミニマリズムというのを耳にすると思います。自分の脳みそを一つの部屋として見てみるとどうでしょうか。物は綺麗に整頓されていて一回も使わないようなガラクタ（雑念や考えても仕方のないこと）はありませんか？そのガラクタを「ジャンク思考」、そのジャンク思考が一切ない思考が「ミニマル思考」といわれるものです。周りを見渡してみて、「この人すぐにアイデアが浮かんでくるな」とか「一瞬でトラブル解決しちゃったよこの人！」みたいな人の頭の中はいつもシンプルで最小限なミニマル思考なのです。ではそんなミニマル思考を手に入れるべく、どういった思考をすればよいのかヒントをくれているので解説していきたいと思います。

まず初めに皆さんに考えてほしい問題があります。何十年かに一度大きな津波の来る町に対してあなたはその町の人の命を守るためにどのような政策を打ち出しますか？これは実際に東日本大震災後に問題で、結局政府は壁の高い防波堤を立てることを決めたのですが、町の人からはたくさんの反対を受けます。漁業で悪影響が出るかもしれない、海が見えなければ観光客は来ない、と。ここで大事なのが「何を大切にするか」です。ここでは津波で命がなくなるのを防ぐことができればいいのです。なので、山へ登れるような広い道路を何本か作ることもできたのかもしれません。「何のためにこれをするのか」を常に問うようにしましょう。

続いては、筋違いの問題意識についてです。あなたは不倫のニュースについてどう思いますか？もしかして不倫した人に向かって怒ったり、Twitterやインスタのアカウントへ猛烈な批判を書き込みますか？当てはまる人に問いたいことは「その人はあなたに何かしましたか？あなたは直接危害を加えられたのでしょうか？」ということです。違いますよね。これはそもそも「問題ではない」のです。このような無駄な意識を他人に使うのはエネルギーの無駄遣いですし、思考の邪魔になるので考えないようにしましょう。僕のおすすめの方法は「ふーん、で？」って心の中で言うことですごく自分と他人を切り離すことが出来ます。

次は僕みたいな落ち込みやすい人やネガティブよりだなーって思う人への話です。例えば異性の子を食事に誘います。「今週の土曜日ご飯行かない？」「あー、その日は無理」想像しやすいシチュエーションだと思いますが、ここで「もしかしたら、嫌われているのかな？」とか起こってもいないことを考えてしまう人は考え方を変えてみましょう。あなたはその人に「キライ」と言われたのでしょうか。「その日は無理」しか言ってないんですよ。こうやって相手に言われた「事実」だけを信じることで人間関係に悩んだり、それが思考の妨げになったりはしないでしょう。ちなみに１００回誘って断られればやめてあげてください（笑）

これもよくある話ですが、ニートの人や不登校の人に無理やり連れだそうとすることです。助けを求めていない人に手助けすることはかえって迷惑なのです。周りが出来ていること、していることを本人が望んでいないのに無理強いするのはやめましょう。あなたとその人が疲れてしまうだけです。ただ、助けを本当に求めている人には全力で助けてあげましょう。

最後に、行き詰ったら主語を変えましょう。こんな話があります。「なぜカクレクマノミだけイソギンチャクに刺されないのか」ですクマノミは毒に免疫があるのでしょうか、イソギンチャクに何か恩恵をしているのか、そもそもめっちゃ強いのか。これを解明したのはなんと一人の女子高生でした。彼女はクマノミではなくイソギンチャクに目を向けました。実はイソギンチャクは海水中のマグネシウムの濃度が低くなると攻撃するのです。カクレクマノミの身体はマグネシウムの粘膜で覆われているのでそもそも攻撃対象ではないのです。主語を変えることであなたも何か新しい発見ができるかもしれません。以前僕が記事で書いた、『鳥の目、虫の目、人の目』を参考にどうぞ。

いかがだったでしょうか。ほかにも様々なことが書かれていましたが、大事なのは無駄な思考、すなわち「ジャンク思考」をいかに取り除くかです。話題の本質をとらえ、余計な思考を捨て、頭の中をシンプルかつスマートにしましょう！この記事が面白かった、ためになったと思った方はスキ！とフォローお願いします。

世の中の誰もが納得するような、常識的な考え方をしていたのでは、新しいものなど作り出せはしない。－エジソン－