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『地球は丸いが宇宙は丸いとは限らない』

『地球は丸いが宇宙は丸いとは限らない』【超短編小説 064】

年を取ると人間の体はたるむ。
おそらく、宇宙もたるむ。

「地球以外の星で、過去に水が存在した形跡を見つけた」という発表を聞くたびに思うのです。 もう、この私たちの宇宙には潤いが無くなってきているのではないか、と。

人間の体がたるんでいく原因は主に「筋力の低下」「代謝機能の低下」「肌の弾力の低下」があるのですが、どれも加齢と比例して起こりやすくなるのです。

個人差はありますが、歳を取ると筋肉が細くなり、筋力が低下して皮下脂肪を支えられなくなってきます。筋力や血管が衰えてくると血行が悪くなり代謝機能が低下して、皮下脂肪が増えます。そして加齢と共に肌の張りを支える成分が減ってしまい、保湿しにくく、乾燥してしまうのです。

表面では乾燥してカサカサになって、代謝もしにくくなり、内部では血行や筋肉の能力が弱まっていくのです。

例えば地球を見てみても、人間と同じような老化現象が起きているのです。表面では、あらゆる地域でが砂漠化して、保湿を担う森林や氷山も消滅の一途を辿っています。地球の磁力も弱まり、自転速度も低下しているのです。おそらく地球内のマントルの活動も老化をしているのかもしれません。

同様に、宇宙も、老化現象が現れた惑星で構成されているので、老化していると、考えてもおかしくないのではないでしょうか。

若い頃の宇宙はどのような姿だったのでしょう?惑星のひとつひとつが、みずみずしくて、活気があり。惑星同士も様々な作用を及ぼし合って繋がっており。今は無である宇宙空間には物質や、有益なエネルギーで満ちていたのかもしれません。

しかし、ピチピチしていた頃の宇宙は、もういないのです。

「歳を取って落ち着いたね」って言われてる人がいます。宇宙も、歳を取って落ち着いたからこそ、人類が存在できているのではないでしょうか。若い頃の宇宙であれば、とっくに人類は代謝機能により老廃物として排出していたと思うのです。

つまり僕が伝えたいことは、「無重力空間にいる、重力のある地球は、老化しても丸い球体であるけれど、老化した宇宙は、丸いとは限らない。おそらく「おばあちゃんの二の腕」みたいな形状をしているであろう」という事なのです。

宇宙の形は、「平面説」「閉じている説」「開いている説」「丸い説」があり解明されてはいないのですが、僕の個人的な見解は、「宇宙は巨大な球体で時空が無限ループしている」というものです。

しかし、宇宙に有限性があるとしたら、今の宇宙の形状はどうだろうかと考えた時、どうしても「おばあちゃんの二の腕」しか思い浮かばなかったのです。答えの無い問題だからこそ、あえて強く言ってみます。

おばあちゃんのたるんだ二の腕こそ、宇宙の形なのです!
宇宙の形は、おばあちゃんの二の腕と同じ形です!

「宇宙の形」=「おばあちゃんの二の腕」
「Shape of the universe」=「Grandma's upper arm」

誰か一人でも、おばあちゃんのたるんだ二の腕を見た時に、宇宙を感じてくれる人がいたら、僕は幸いです。

宇宙の形01

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