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tomokosan.s
2023年6月4日 13:37
二日間、誰にも会わずにひたすらベッドで眠り続ける。新鮮なフルーツとシリアルがキッチンに届けられていて、時々起きては口にした。後はミネラルウォーターをサーバーから、たっぷりと注ぎ、飲み干し、また眠った。三日目の朝、電話のコール音で目が覚めた。「おはよう!さすがに寝てばかりじゃ、体によくないわよ…迎えに行くからランチでもどう?」コンダクターの女性の声。さすがに心配をかけてしまったようだ
2023年6月7日 22:52
ママに頼まれて、マーケットで買い物をする。シリアル、オートミール、ミルク…アボガド、バナナ…ベジタリアンの人って初めて会ったけど、本当にこんなシンプルな食生活なんだ…不思議な感覚になる。私は会計を済ませると、荷物を車の後部座席に置いた。夕方には、彼のコンドミニアムに行く事になっていた。それまでに心を落ち着かせないと。私は軽くシャワーを浴びて、濡れた髪を乾かす。何て言おう…軽
2023年6月9日 23:33
あんなに大きな声で顔を真っ赤にして叫んでいる。ちょっと面食らいながらも俺は断わる理由もなくOKをした。携帯と鍵だけをポケットにしまい、ビーチサンダルを履く。「とっておきの場所があるの。凄く夕陽が綺麗なんだよ。大好きな場所なの。あなたもきっと元気になるよ。」そう言うと、並んで歩き始める。長い髪が揺れる度に、ほのかな香りが漂う。短めのTシャツから、腰に青いバタフライのタトゥーが見えた