今日の僕を明日の君へ(01)
いつもと同じように朝の八時に目が覚めたが、休日なので再び寝入った。粘着質の夢を見て、そこから抜け出そうともがいて現実に戻って来た。二度寝による軽い頭痛の中で、夢の異質さを反芻していたが、いったん空腹を意識してしまうと、もう仔細を思い出すことは叶わず、付随していた不快感だけが頭の芯に残る。
ベッドから下りて電気ポットのコードをコンセントに差し込み、フライパンをコンロにかけて油をしき、冷蔵庫を開ける。朝昼を一緒にするので、二個の卵とウインナーを多めに取り出す。トースターの中に