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#スポーツ 記事まとめ

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2018年6月の記事一覧

フットボールのダイヤモンド・オフェンスにおける攻撃サポートの構造化12 2.1.8 即興プレー

2.1.8 どのように即興プレーを創造するのか?プレーヤーは、どのようにして多くのプレー記憶(プレーオプション)を持つことができるようになるのであろうか?才能? もちろん、才能は非常に大切な要素の一つではあると思うが、多くのプレーヤーは学習と記憶を通じて、様々なプレー記憶(プレーオプション)を習得するのだと考える。 再現的世界と情報創成の世界: 脳の記憶には2つの世界がある。1つは「再現的世界」、もう1つは「情報創成の世界」である。この2つの記憶の世界について塚田 稔(20

フットボールのダイヤモンド・オフェンスにおける攻撃サポートの構造化15  2.2.3 どのようにファイナルゾーンのプレーを最適化するのか?

2.2.3 どのようにファイナルゾーンのプレーを最適化するのか?フットボールのダイヤモンド・オフェンスはセットオフェンス・メソッドの一つである。テックス・ウインター(2007)はセットオフェンスについてこのように説明している: セットオフェンスのおもな目的は適切な得点チャンスを生み出すことであり、これはすべてのオフェンスの基本的な目的でもある。この目的を達成するためにはいろいろな方法があるが、すべてのコーチが理解しなければならないのは「どのような方法を用いるかではなく、その

ワールドカップ(シアトル日記6)

皆さんこんにちは。 シアトル日記6を更新します。 10まで行くことを目標としていましたが、6 or 7が最後になると思います。 さて、ワールドカップ日本代表は決勝トーナメントに進出しましたね👏 ネットを見ると賛否両論の様々な意見があると思いますが、この日記は私個人の意見を書きます。 私も試合を見ましたが、確かに少し残念だなと思ったことも事実です。でも代表というのは結果が求められる世界で、もしポーランド戦で攻め続けて失点をしたらどうして攻めたんだ。と多くの人は否定したでしょ

スポーツ観戦のバリアフリー化

パラアスリートの紹介やパラリンピックでの競技の紹介などを目にする機会が増えている。2020年の東京パラリンピックでは陸上、水泳、バスケットボール、テニス他合計22競技開催予定と聞いている。 日常でスポーツを楽しむのは、健常者も障がい者も変わらない。私が時々ランニングコースにしている場所では、車椅子で走っているかたや片足でロードバイクを走らせているかたを見かけることがある。 また、私自身視覚障がい者や車椅子のかたも健常者も一緒に参加できるマラソン大会に参加することもある。視覚

W杯GK分析(グループリーグ編)

 さて、グループリーグを振り返る。 印象に残ったGKはふたり。コスタリカ代表のケイラー・ナバスと、スイス代表のヤン・ゾマーだ。両チームはグループEで対峙した。 彼らにはいくつか共通点がある。ひとつは「GKの世界基準に届かない体格」だ。 185cmと183cm。どちらも世界基準では大きいGKとは言えず、日本の選手と同じくらいの体格だ。 しかし彼らには「体格を補って余りある反応の良さ」がある。これも共通点。至近距離でもことごとく止める。 そして最後の共通点は「高い準備の質」だ

スポーツの力とは「社会を支え、日本を変えていく力」

芦屋学園 理事長 大阪府スポーツ振興審議会 会長 比嘉悟――比嘉理事長が「スポーツの力」を実感した出来事を中心に、今回はお話をお伺いしたいと思います。様々なエピソードがおありだと思いますが、一番最初にそれを感じたのはどのような時でしたか?  中学生のときにバスケットボールをはじめ、それがきっかけで、当時全国でも屈指の強豪校で優秀な指導者もいた天王寺商業高校でプレーすることに憧れを持ったんです。しかし、進路指導の先生からは絶対に受験で落ちるからやめとけと言われていました。でも

ゴールキーパーというポジション

足でボールをどうにかしようというスポーツにおいてゴールキーパーは唯一手を使うことのできる特別なポジション🙌 その特殊性がゆえに、ミスのスポーツと言われるサッカーの中でもミスが許されず、ミスが起きた理由も分かりづらいため、キーパーのミスで試合の流れが変わってしまい、試合を難しくしてしまうことがあるため、たびたび戦犯に祭り上げられてしまうことがありますね😭 より多くの人にゴールキーパーの楽しさを知ってもらい、1人でも多くのゴールキーパーが増えるといいな〜と日々目の前の選手との

あの街で見られる。Jリーグ、見に行こう!

ロシアワールドカップで日本代表がグループリーグ突破しましたね! 試合の締め方には賛否両論あるようですが、次のステージに進める、ということは素晴らしいことです。 去年、ヴィッセル神戸は天皇杯準決勝で先制していたのにも関わらず、アディショナルタイムに追いつかれて、最終的に延長戦で負けて決勝に進めませんでしたから。あの時に進みたかった次のステージ。どんなことをしても、あの1点は守ってほしかったから。 そして、ツイッターで友が「スポーツ観戦に行ってみたいけれど、初心者にはハードル

2018 FIFAワールドカップロシア グループH 日本代表対ポーランド代表 レビュー

2018 FIFAワールドカップ グループH 日本代表対ポーランド代表は、0-1でポーランド代表が勝ちました。日本代表は試合には敗れましたが、フェアプレーポイントの差でセネガルを上回り、決勝トーナメント進出を決めました。 勝敗を分けた岡崎の負傷交代この試合の日本代表は、スターティングメンバーを6人入れ替え、4-4-2のチームオーガニゼーション(システム)で戦いました。 ポーランドはプレビューにも書きましたが、攻撃では中央からの攻撃が出来ない、守備ではDFのアクションが遅い

【昨対観客動員数176%!】横浜DeNAベイスターズに学ぶ、集客戦略とは?

さてこんにちは! ソーサル中島です。 9月からJリーグのビジネススクールのプログラムの1つとして、 「横浜DeNAベイスターズ」のビジネス戦略をフロントスタッフの方からレクチャーを受けてきましたので、その内容を僕の記憶に残しておくためにブログに書いておきたいと思います。 スポーツビジネスに関心のある方はぜひこのブログを読んでもらえればいいと思います。 まずベイスターズは自らの持っているリソースの再整理行った 僕も今回初めて横浜スタジアムに訪問したわけですが、 まずはそ

【第2回】鬼木祐輔(前編) 長友佑都専属スタイリストがイタリアとトルコで見てきた「サッカー」、「言語」、そして「目的地の認識」

中村が会いたい人に会いに行き、活動や思想をインタビューしてくる「今日はこの人に会ってきた」。第2回目は、フットボールスタイリストの鬼木祐輔さんです。 中村と鬼木さんの出会いは3年前、鬼木さん著、中村編集で『重心移動だけでサッカーは10倍上手くなる』という書籍を制作し、多くの方にご購読いただきました。それ以来交流を続けており、サッカーが上手くなるにはどうすればいいか、日々ディスカッションを続けています。 いまでは日本代表DF長友佑都の専属トレーナーにもなり、メディア露出も増

¥200

遠いロシアのあおい空。

もしもこれが自分の国だったなら、自分はどうなっていただろう。 きのうのサッカーW杯ロシア大会、ドイツ vs. 韓国の結果を受けて、いろいろ考えている。韓国の人たちに思いをめぐらすことは、たぶん簡単だ。グループリーグ敗退は残念でならないものの、不甲斐なさから石でもぶつけてやろうと手ぐすね引いて選手・監督らの帰国を待ちわびていたものの、最終決戦の場でドイツに勝ったのは、とんでもなくめでたい。不甲斐なかった今大会のすべてを帳消しにするほどの、歴史的勝利だ。なんならみんな、再放送を

スペイン式フットボール分析学6:FIFAW杯ロシア 日本代表試合分析 対セネガル戦 〜ダイレクトプレー

日本代表のタッチダウンパス: 対セネガル戦においての日本代表の攻撃は、ゾーン2において相手MFラインとDFラインの間のライン間の「インサイドレーン」で乾、香川、大迫、原口らがボールを受けて「前進」する方法。 もう1つは右CBの吉田とダブルボランチの柴崎の2人による「右インサイドレーン」から「左インサイドレーン」のペナルティエリア内の「ポケット」へロングパス「タッチダウンパス(ダイレクトプレー)」による攻撃である。 この斜めの相手ディフェンスラインの背後に送るロングパスは

2018 FIFAワールドカップロシア グループH 日本代表対ポーランド代表 プレビュー

2018 FIFAワールドカップ グループH 日本代表の対戦相手はポーランド代表です。 ポーランドの攻撃の特徴ポーランドの攻撃の特徴は、サイドからボールを運ぶ回数が多いことです。 ポーランドは、4-4-2というチームオーガニゼーション(システム)を採用しても、3-4-3というシステムを採用しても、攻撃のときは、DFの位置に3人が立ちます。4-4-2の時は、10番のクリホビアクが2人の中央のDFの間に立ちます。 ただ、この3人のパス交換ですが、センターラインを越えるときに