マガジンのカバー画像

#編集 #ライター 記事まとめ

1,627
編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
運営しているクリエイター

#編集

大納言、中納言、少納言。"小”納言じゃないの?

焼肉屋に行き、白いご飯を頼む。 このとき、メニューには、 なんて書いてある。 ごく自然な表現だ。 さて、大河ドラマ『光る君へ』に”清少納言”が登場した。 ”清少納言”の”少納言”とは職名だ。 現代でいうと、”営業部長”や”経理課長”といったものと言っていいだろう。 では、この”~~納言”という役職を位が高い順に並べてみよう。 おっかしいだろッ。 「大、中」と来たら、次は「小」なのではないか? 国語教師として何の疑問も抱かなかったが、『光る君へ』をきっかけとして急

編集者はこれまで、編集「部」が育ててきた。

2012年の5月、未経験ながら出版社に転職し、「編集者」と書かれた名刺を持たせてもらいました。 はじめて出社した日、契約書にサインしたぼくの字を見て当時の社長が「今井くんは字が雑だね! 頭の速さに手がついてきてないんだよ。〇〇くん(すごく著名な編集者の先輩)もそうだった。きっといい編集者になるよ」と褒めとも慰めともとれるような、いずれにしてもうれしいひと言をかけてくれたのを覚えています。もちろん僕の場合、ただ字が下手なだけだったんだけど。 それから今日まで12年。出版社

編集者は「上手な文章」を求めているのか

そう思って、私のnoteを読んでくださっている方もいるかもしれません。 では、「上手な文章」とはいったいどういうものなのでしょうか? 「上手な文章」のイメージはありますか? 流れるように読むことができて、論理構成もバッチリで、人の心を動かす魅力にあふれた文章。 手を入れる箇所が見当たらないような一文字一文字にまで配慮が行き届いている文章。 そんなイメージでしょうか? 「上手な文章」より求められるもの編集者の立場から言うと、ライター、ブックライター、文筆家など、「書

執筆記事から別の執筆のお仕事を頂けた初めての経験が嬉しくて。

先日、昨年の夏に執筆した記事が公開されました(かなり今更ながらではありますが....笑) テイクアウト容器のシェアリングサービス『Megloo』を運営する企業様が、キッチンカーにて試験導入した際の実証実験レポートを執筆致しました。 実は今回の執筆記事は、普段記事を書いている YADOKARIにて紹介したリユース容器の記事を 実際に『Megloo』を運営する企業の方が読んでくださったご縁で執筆するに至りました。 いわば、“執筆記事から別の執筆のご依頼を頂け

普通の文章を「プロ品質」に変える5つのポイント

こんにちは!エディマート代表の鬼頭です。 今回は、「プロ品質の文章にするためにおさえたい5つのポイント」をレクチャーさせていただきます。 最近、ライターとしての仕事を始めた方や、新人ライターへの教育を担当されている方などは、ぜひ参考にしてみてくださいね。 1.目指すのは、美しさを意識したよい文章プロ品質の文章の求められる要素として「よい文章であること」「美しい文章であること」が挙げられますよね。 私たちが仕事で書く文章は、情報伝達を目的にしています。そのため、「よい文章

「編集者になろう」と思ったあのころの圧倒的な尊敬を忘れてはいないか。

「編集者になろう」と決めたのは大学2年生の4月でした。松家仁之さんの授業を受けて、編集者に強烈にあこがれてしまったんです。松家先生は新潮社を退職なさったあと、当時ぼくが通っていた大学で特別招聘教授として勤務されていて、エッセイを書く授業、インタビューをして記事にまとめる授業、出版のこれまでとこれからを考える授業などをご担当されていました。 ぼくは運よく出版社に入社して、紆余曲折ありつつもなんとかいま編集者として働いています。営業と兼務しながらではありますが一般書編集部に在籍

場に適した文章の「振る舞い」とは

私は編集者なので、「文章を書くプロ」ではありません。あえていうなら、「文章を整えるのが得意な人」でしょうか。 では、そんな「文章整え師」である私が文章を編集するとき、最初に考えることは何か?  今回は、そんなお話です。 文章を編集するときに最初に考えることもし、何の前情報もなく、 と、原稿がポーンと送られてきたら。 私はざっと目を通したうえで、こんな質問を返信すると思います。 文章整え師、なぜこんな質問をするのでしょうか。 ・・・・・・・・・(考える時間) そ

勝手にSHEをPR♡ほぼ1号社員の私が、7年間SHEを愛し続ける理由

『すべての女の子が自分らしく輝ける世界を目指して』 『一人一人が自分にしかない価値を発揮し、熱狂して生きる世の中をつくる』 上は私が大学生の頃に友だちと立ち上げた学生団体のビジョンで、下は今働いているSHE株式会社の理念です。 どちらもほとんど同じ理想を語っています。 SHE株式会社が創業したのは2017年ですが、その前の大学時代を含めると、私は約10年間、もっと言うと物心ついた頃からこの理想を実現する事に命をかけて生きてきました。 「大企業を辞めて、創業したばかりの

【ライターの仕事】“書く”にたどり着くまでに色々ありすぎる。あと名もなき仕事多い。雑感

ライターとして仕事を受けているのだけど、「原稿の構成を考えて」「ラフも描いて」「アポも入れて」「校正出しもやって」みたいな状況に遭遇します。 編集込みの案件。 その場合、「書く仕事は全体の2〜3割。あとは考える仕事と選ぶ仕事、話す仕事、そして雑務」みたいなことが多いように感じます。 ①テーマだし、ネタだし 例えばまだ白紙の状態の企画があって。それをどうやって誌面やWEBに落とし込むのかを考える仕事。 この状況で「この仕事が取れるかどうかもわからない」時もあるわけで。

【編集後記】史上最高の情報量。今年度を締めくくる地域おこし協力隊通信をお届けしました。

こんにちは。宮城県美里町の地域おこし協力隊がお送りする『みさと新報』です。 町民の皆さんへ、3月の広報紙と共に地域おこし協力隊通信「みさとってすてきだねプラス」をお届けしました。チェックいただけたでしょうか。 今回はひっそり恒例になっている編集後記です。また、ぜひ町外にお住まいの方々にも、この記事を通して見てもらえたら嬉しいです。 ①協力隊全体の活動。1ページ目は協力隊全体の活動について。昨年度末に開催した「感謝祭」と、年始に商工会の方々のご厚意で出店した「どんと祭」の

雑誌編集者への憧れと挫折とストーリーテラーとしての今

雑誌文化にどっぷり浸かった学生時代――田中圭子さんはインフォバーンのコンテンツディレクターの中でも、「編集者」というイメージが強いですが、ずっと編集系のキャリアを歩まれていたんでしょうか? いえ、もともと雑誌編集者を志望していたんですけど、新卒のときに出版社は落ちてしまったんですよ。最初は小売系のまったく違う仕事をしていました。 ――昔から雑誌が好きだったのでしょうか? 「雑誌をめくる匂いが好き」というくらいに大好きです。初めて「雑誌って面白い」と気づいた時のことは鮮

【1/22(月)20:00〜】「書く」から書籍出版を目指すためのロードマップ|大手Webメディア編集者・まむし×作家・ゆぴ

「書く」仕事に関わる人、自分の考えを発信している人なら、「書籍を出版したい」と一度は考えた人もいるのではないでしょうか。 本を出すだけなら自費出版やKindle出版という選択肢もあります。でも「せっかく出版するなら商業出版で本を出したい」「どうすれば出版社から声がかかるのだろう?」と思う人も多いです。 「本を出版したいけど、周囲に質問できる人がいない」 「自分の本を出すために、どのようなステップを踏めばよいかわからない…」 「書籍出版に役立つSNS活用術を聞いてみたい」

著者×編集者対談|「中に人が入ってる?」ユニークな『そとねこ』カレンダー

「中に人、入っていませんか?」人間味あふれる写真が大人気『そとねこ』カレンダー馬場はるか(以下、馬場) 沖さんの壁掛けカレンダー『そとねこ』、おかげさまで今年も非常に好評です。7年目になるこの『そとねこ』に加えて、今年から卓上カレンダー『そとねこmini』も発売できました。製造部数も認知度も上がり、レビューやアンケートで読者の皆さんからの熱いコメントも増え、本当に嬉しいです。 沖昌之さん(以下、沖) ありがとうございます。馬場さんが膨大なデータの中から、「そこ出してくる?」

【ライターの仕事】何が大変だったかをフィードバックしなければ永遠に伝わらない。

私は取材のアポ入れが好きじゃない 取材は好きだけど、アポ電話はずっと苦手。テレアポや突撃アポを繰り返すことができる営業マンを尊敬するし、フリーマガジンの営業をやってクライアントから罵声を浴び、心が折れた話を聞けば「そりゃ壊れる」とそっと慰めたい気持ちになったりする。 ずーっと昔に地方出版社で編集をやっていた時。取材先にアポ入れ電話をするのがいつも急で、何なら「明日行ってもいいですか」「今日の夕方どうでしょう」みたいな、今思えば非常識極まりないことをやっていた。 地方の