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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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2019年6月の記事一覧

編集者はクリエイターでなくてもいい

編集者とは、雑誌や書籍を編集する者のことだ。僕自身もその編集者なわけだが、編集者が持つ能力は、けっこう現代社会のあらゆるところで必要とされてきているなと感じている。 そこで、編集者の仕事を紹介しながら、その本質的な役割について書いてみたいと思う。 「集めて編む」のが編集の仕事まずは、雑誌や書籍を制作するのに関わる人を紹介したい。本はざっと以下のようなクリエイターたちとチームを組んで完成させる。 ライター(または著者)/文章を執筆する デザイナー/誌面のデザインする

ダニエル・ピンクの本の書き方 | きのう、なに読んだ?

Tim Ferris のポッドキャストの、ダニエル・ピンクが出てる回がかなり面白かった。 Tim Ferris は起業家で『「週4時間」だけ働く』など生産性向上本の著者であり、ここ数年はポッドキャストが大人気。本は「そこまでやるか」というエキセントリックさを楽しむ面白さはあるけど、実用書としては私には合わなくて、その印象があったのでポッドキャストが人気なのは知ってたけどずっと食わず嫌いだった。 それが、何かをきっかけにひとつ聞いてみたら、超絶よかったんですよね。彼のインタ

明るい「出版業界紙」をnoteで始めます

少し前に、ライツ社の営業がこんなことを言っていました。 なんでニュースには、出版業界の悪い話しか出ないんだろう?  「出版不況」「書店倒産」「物流危機」etc...。 こんなニュースばっかり見てると、なんだか「本は終わった」みたいに感じてくる。ぼくは、書店が好きなのに。本が大好きなのに。明るいニュースだっていっぱいあるのに。 そう思ってる人はきっと、たくさんいるはず。 このままじゃ、本をつくりたいとか、書店で働きたいとか、そもそも本を読みたい、本に関わりたい、という

手紙、手紙、手紙。

会社を設立してから、あっという間に2週間が経ちました。 編集長の時も時間があっという間に過ぎると思っていましたが、経営者になるとより一層早くなった気がします。毎日新しいことにドキドキしてるからかもしれません(笑)。 とはいえ、初めての凄いことがいきなり沢山起きているわけではないし、何か凄いことを沢山仕込んでるわけでもありません。 設立直前から今日に至るまで一番多くやったのは、メールも含めて「手紙を書く」ということです。 まずは会社設立の挨拶状。こちらは辞める前の修羅場

元NEUTRAL / TRANSIT編集長、ATLANTIS編集長が考える〜雑誌を編むということ、旅すること

“なぜ編むのか”南インド、マハーバリプラム。「クリシュナのバターボール」と呼ばれる奇妙な石は、何百年と同じように今日も坂の中間にとどまっている。海辺に建つヒンドゥーの黄金寺院に向かって、夕陽が一直線に伸びてくる。その光はやがて寺まで届き、2つの月が同時に水平線に現れた。海岸にいた200人くらいのインドの人々は、当たり前のようにそれを見届けるとぞろぞろと家路に着いた。そんなインド南端にある安宿でNEUTRAL創刊号——美しきイスラムという場所——を見つけたのだった。それはぼろぼ

【お知らせ】カンバセーションズに新しいインタビュアーが加わりました。

こんにちは。「問い」をカタチにするインタビューメディア「カンバセーションズ」の原田です。 昨年6月のリニューアルから丸1年が経ち、この度カンバセーションズに新しいインタビュアーが加わりました! 今回インタビュアーを務めてくれるのは、2012年の立ち上げ初期から参加していただき、その後行った公開取材企画「QONVERSATIONS TRIP YOKOHAMA」では、オフィスをイベント会場としてもお借りした NOSIGNER の太刀川英輔さん。以前にこのnoteでもインタビュー

こんな話、するつもりじゃなかった。

きょうの note、犬の話でもしようかな。 そう思ったときのぼくは、書くことが浮かばずにいる。なんにも思いつかないけれど、犬の話だったらまあ、いくらでも書ける。読む人を不快にさせたり、自分がイライラしたりすることなく、さらっと書ける。ぼくにとっては「犬の話」「さっき食べた昼飯の話」「クラプトンやストーンズの話」などがそれにあたる。しばしば書いてしまう話ではあるものの、できるだけそこに流されないよう、気をつけている。せっかく書くのなら、その日なりの、自分なりの、発見があるなに

新人作家の出版SNS戦略を勝手に考える

noteをきちんと更新しようと決めてはじめた頃、数日目に書いたnoteでいきなり公式のおすすめに選ばれてクラッカーのポップアップが出た。 そこではじめて公式のおすすめ欄があるのを知って、それ以来はとりあえず何か新しいのを読みたいときは公式おすすめを読むようになった。 そして数日後、自分のnoteが読まれないという人はそもそもnoteを書いていることすらみんなに伝わっていないのでは?おもしろさとは無関係かもよ?という内容のnoteが公式おすすめに載っていた。 なかなかおも

読みたい本を、つくればいい。

田中泰延さんという人といっしょに、本を作った。渾身の力を込めた本。渾身だ。 田中さんはもうすぐ50歳だ。24年間、電通のコピーライターとして、クライアントの商品の魅力をできる限り短い言葉にまとめる「コピー」という受注制作物を作り続けた。しかしあるとき、「誰かのために書く」ということが苦手になり、電通を離れ、映画評や音楽評などの随筆という形で「自分のために書く」という生き方を選んだ。 私は、田中さんに依頼したとき、34歳だった。10年間、編集者として、読者の課題解決に繋がる

実は国策でもあった?地域間交流のこれまで

こんにちは、「〇〇と鎌倉」の狩野です。 前回の投稿から、あっという間に1か月が経ってしまいました💦 (前回の記事はこちら↓) 昨今注目を集め始めている「地域間交流・連携」ですが、時代を遡ってみると、実は1980年代からその意義がとなえられており、1990年代以降は国の事業としても推進されていたことがわかりました。 今回は、これまでにどのような地域間交流・連携が行われてきたのか、その成果や課題などをまとめてみました。 地域間交流と一口に言っても、その定義や目的はそれぞれです