NEUTRAL COLORS ニュー・カラー

NEUTRAL COLORSとは、独立した出版社であり、発行する雑誌であり、印刷製本所の名前でもあります。3つは有機的につながります。その出版スタイルは、少人数が集まって印刷、製本、流通までを一貫して行うもの。経済的に持続可能な中規模出版モデルを目指します。

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NEUTRAL COLORSとは、独立した出版社であり、発行する雑誌であり、印刷製本所の名前でもあります。3つは有機的につながります。その出版スタイルは、少人数が集まって印刷、製本、流通までを一貫して行うもの。経済的に持続可能な中規模出版モデルを目指します。

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出版社、書店、自ら出版するアーティストは、本や商品そのものだけでなく、制作や流通を持続可能にする仕組み、出版を実現させるコミュニティなど、自分たちにとってベストな「背景」をもつくり出しながら活動しています。このメンバーシップでは、NCが可能な限り現地に赴き、普段は見えづらい背景まで探るべくインタビューし、掲載していきます。

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マガジン

  • NEUTRAL COLORSができるまで

    雑誌「NEUTRAL COLORS ニュー・カラー」ができるまでを追いかけるWebの雑誌です。編集、デザイン、スペシャルインタビューなど、紙を楽しむための舞台裏を紹介していきます。

  • スピリチュアル編集術

    編集者・加藤直徳が編集する際に気をつけている「精神的な」なことをつらつらと書き連ねていくマガジンです。紙の編集者、WEBの編集者問わず、何かを「編集」している人、これから「編集」をしていきたい人に向けています。

最近の記事

#9 港まちアートブックフェア/吉田有里・青田真也

本を通じて人と人、人と町、町とアートのつながりをつくるために始まった〈港まちアートブックフェア〉。2021年から年に一度、名古屋の港まちにある「港まちポットラックビル」で開催されている。他のブックフェアとは異なり、2~3ヵ月間の会期が設けられ、入場料も参加費も無料。そして、非対面の形式で行なわれている。開催のきっかけやこれまでに生まれたつながりについて、プロジェクトに関わる吉田有里さんと青田真也さんに話を聞いた。 Photography by Masami Fujii, M

    • #8 IACK

      IACKは写真家の河野幸人さんのアトリエ兼、「開かれた書斎」というコンセプトの書店。金沢の路地の奥にある。東京アートブックフェアでどこにも似ていないセレクトがいつも気になっていた。なぜだろう?と考えたら、個人的な目線で選ばれているからだと気がついた。部屋から持ち出したかのようなアートブックが並び、なぜ自分がこの本を選んだのかを説明してくれる。写真家のキャリア、ギャラリーのこと、どんな本を選ぶのか、河野さんの「部屋」で話を聞いた。 東京から距離を置くからこそできること NC

      • #7 人々舎/樋口 聡

        人の心を揺さぶり読み継がれる本はどれだけあるだろう。そのような本を世の中に一冊でも多く残すため、ひとり出版社人々舎の樋口聡さんは出版活動をしている。スローガンは「本にむすうのうつくしさを。」——決して妥協しない彼がどのように編集者として仕事をしてきたのか、スクーターで書店に納品に行くという彼をキャッチアップした。 作家に突っ込んでいく NC:もともと出版社で働かれていたんですよね。同世代です。 樋口:そうなんですよ。昭和51年生まれで、今年48歳です。90年代はいまより

        • #6 生活綴方/中岡祐介

          出版社三輪舎の代表中岡祐介さんは「おそくて、よい本」を掲げ出版活動をしている。また、70年以上横浜の妙蓮寺で続く〈石堂書店〉と、本をつくるための本屋〈生活綴方〉の経営にも関わっている。ひらかれた地域社会、ふらりと立ち寄りたくなる本屋、暮らしの中で読みたくなる本が中岡さんのところにはある。そんな彼に聞いた、本づくりと場づくりの漕ぎ出し方。 大手書店を離れ、自らの手で出版をする NC:三輪舎を立ち上げる前はどんな仕事をされていたんですか? 中岡:映画に関わる仕事がしたいと思

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          #9 港まちアートブックフェア/吉田有里・青田真也

          本を通じて人と人、人と町、町とアートのつながりをつくるために始まった〈港まちアートブックフェア〉。2021年から年に一度、名古屋の港まちにある「港まちポットラックビル」で開催されている。他のブックフェアとは異なり、2~3ヵ月間の会期が設けられ、入場料も参加費も無料。そして、非対面の形式で行なわれている。開催のきっかけやこれまでに生まれたつながりについて、プロジェクトに関わる吉田有里さんと青田真也さんに話を聞いた。 Photography by Masami Fujii, M

          #9 港まちアートブックフェア/吉田有里・青田真也

          #8 IACK

          IACKは写真家の河野幸人さんのアトリエ兼、「開かれた書斎」というコンセプトの書店。金沢の路地の奥にある。東京アートブックフェアでどこにも似ていないセレクトがいつも気になっていた。なぜだろう?と考えたら、個人的な目線で選ばれているからだと気がついた。部屋から持ち出したかのようなアートブックが並び、なぜ自分がこの本を選んだのかを説明してくれる。写真家のキャリア、ギャラリーのこと、どんな本を選ぶのか、河野さんの「部屋」で話を聞いた。 東京から距離を置くからこそできること NC

          #7 人々舎/樋口 聡

          人の心を揺さぶり読み継がれる本はどれだけあるだろう。そのような本を世の中に一冊でも多く残すため、ひとり出版社人々舎の樋口聡さんは出版活動をしている。スローガンは「本にむすうのうつくしさを。」——決して妥協しない彼がどのように編集者として仕事をしてきたのか、スクーターで書店に納品に行くという彼をキャッチアップした。 作家に突っ込んでいく NC:もともと出版社で働かれていたんですよね。同世代です。 樋口:そうなんですよ。昭和51年生まれで、今年48歳です。90年代はいまより

          #6 生活綴方/中岡祐介

          出版社三輪舎の代表中岡祐介さんは「おそくて、よい本」を掲げ出版活動をしている。また、70年以上横浜の妙蓮寺で続く〈石堂書店〉と、本をつくるための本屋〈生活綴方〉の経営にも関わっている。ひらかれた地域社会、ふらりと立ち寄りたくなる本屋、暮らしの中で読みたくなる本が中岡さんのところにはある。そんな彼に聞いた、本づくりと場づくりの漕ぎ出し方。 大手書店を離れ、自らの手で出版をする NC:三輪舎を立ち上げる前はどんな仕事をされていたんですか? 中岡:映画に関わる仕事がしたいと思

          #6 生活綴方/中岡祐介

          #5 C.I.P./西山敦子

          静岡県三島市にあるオルタナティブスペース〈CRY IN PUBLIC〉。ここは、翻訳家の西山敦子さんと彼女の友人たちが立ち上げた「人が集まることを主体とした場所」だ。西山さんは、男性文学者の妻やパートナー、声を抑えられた女性たちの物語からはじまる『ヒロインズ』というアメリカで出版された作品に魅了され、自ら邦訳し、C.I.P.を拠点に出版した。思いと場所と翻訳をシームレスにつないで活動する彼女に話を聞いた。 「ちょっとパブリックなところ」としてつづく“CRY IN PUBLI

          #4 ATELIER/早水香織

          デザイン、タイポグラフィ、美術、写真集といったアートブックが揃う古書店〈ATELIER〉。NEW COLORSが考えるコンセプトブックショップNEW COVERのATELIER回では、「印刷」をテーマに選りすぐりの貴重な古書が並んだ。手に取った人々は緊張気味に、でも愛おしそうにページを捲っていた。ATELIERをひらくに至った道のりと、外からは見えない古書業界の仕組みを、店主の早水さんに聞いた。 やりきった先でひらかれたATELIER 加藤:ATELIERを始めたのはいつ

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          #5 C.I.P./西山敦子

          静岡県三島市にあるオルタナティブスペース〈CRY IN PUBLIC〉。ここは、翻訳家の西山敦子さんと彼女の友人たちが立ち上げた「人が集まることを主体とした場所」だ。西山さんは、男性文学者の妻やパートナー、声を抑えられた女性たちの物語からはじまる『ヒロインズ』というアメリカで出版された作品に魅了され、自ら邦訳し、C.I.P.を拠点に出版した。思いと場所と翻訳をシームレスにつないで活動する彼女に話を聞いた。 「ちょっとパブリックなところ」としてつづく“CRY IN PUBLI

          #4 ATELIER/早水香織

          デザイン、タイポグラフィ、美術、写真集といったアートブックが揃う古書店〈ATELIER〉。NEW COLORSが考えるコンセプトブックショップNEW COVERのATELIER回では、「印刷」をテーマに選りすぐりの貴重な古書が並んだ。手に取った人々は緊張気味に、でも愛おしそうにページを捲っていた。ATELIERをひらくに至った道のりと、外からは見えない古書業界の仕組みを、店主の早水さんに聞いた。 やりきった先でひらかれたATELIER 加藤:ATELIERを始めたのはいつ

          #3 BOOKNERD/早坂大輔

          “独立系”書店が増えているのは周知の事実。独自の棚づくりでその地域のカルチャーを変える力がある。でもその内実はあまり知られていない。どのように書店を仕事として成立させているのか?盛岡BOOKNERD早坂さんに話を聞いた、どこにも載っていない独立系本屋さんの本音。 盛岡にBOOKNERDあり 加藤:オープンから何年目ですか? 早坂:5年目です。41歳ではじめて、いま46歳です。 加藤:5年でだいぶ知名度は上がっていますよね。盛岡の書店と言えばBOOKNERD(ブックナー

          #2 誠光社/堀部篤史

          創刊前にNEUTRAL COLORSのモックアップを持って誠光社の扉を開いてから、店主の堀部篤史さんには種々のアドバイスをもらってきた。本の内容だけでなく、流通の仕方やプロモーション施策まで。自分の中でなにか悩むととりあえず堀部さんに聞いてみるというルーティンができているほど。どうしたらNCを仕事として成立 させられるか?イコール本を販売することだから、堀部さんに“売る仕事”について聞いてみた。 加藤:コロナ禍を経た動きや変化について教えてください。 堀部:自分の本(『火

          『第11回 BOOK DAY とやま』に参加します

          北陸を中心に、全国から古書店・書店・本のつくり手が集まる、年に1度のブックイベント「BOOK DAY とやま」。 NEUTRAL COLORSは、5月26日(日)に出店します。 ▼古本・新刊・リトルプレス 【香川】 古本YOMS (25日のみ) 【大阪】 SUS~くらしと本のみせ スウス~/LVDB BOOKS 【兵庫】 1003 【京都】 空き瓶books/古書ダンデライオン/開風社 待賢ブックセンター 余波舎 NAGORO BOOKS (25日のみ) 【愛知】 ON R

          『第11回 BOOK DAY とやま』に参加します

          #1 文化沼 “How to Book in NC”

          NEUTRAL COLORSは、2023年11月にNYの出版社Small Editionsによる『How to Book』の日本版『How to Book in Japan』を発表した。「はじめて本をつくる人に向けた、本のつくり方のガイドブック」を掲げた本書は、日本各地で出版活動をする20のパブリッシャー、書店、アーティストの持つ答えやアドバイスを集めてつくられた。この日本版には、NEUTRAL COLORSの信念は流れているものの、編集者・加藤直徳とデザイナー・加納大輔の「

          #1 文化沼 “How to Book in NC”

          NCのメンバーシップがスタートします

          オルタナティブな出版の形を模索する試みとして、NEUTRAL COLORSは、5月1日からつくり手に焦点をあてたnoteメンバーシップをはじめます。 出版社、書店、自ら出版するアーティストは、本や商品そのものだけでなく、制作や流通を持続可能にする仕組み、出版を実現させるコミュニティなど、自分たちにとってベストな「背景」をもつくり出しながら活動しています。このメンバーシップでは、NCが可能な限り現地に赴き、普段は見えづらい背景まで探るべくインタビューし、掲載していきます。

          NCのメンバーシップがスタートします

          NEW COVER第5回はすばらしき古書店《ATELIER》です

          春に向かう横浜に《ATELIER》が期間限定オープン 「印刷」をめぐる、めくるめく古書の世界に浸ってみよう NEUTRAL COLORSが考えるコンセプトブックショップ “NEW COVER”。2月23日(祝)より、第5回「ATELIER」がスタートします。 ATELIERは、2018年より開始されたオンラインを中心とした古書店。デザイン、タイポグラフィ、美術、写真集といったアートブックが揃っています。現在は東京・初台にオフィスを構え、不定期でオープンデーを設けてオフィス

          NEW COVER第5回はすばらしき古書店《ATELIER》です

          NEW COVER 第4回《Idea Books》が新年1月4日(木)からスタート

          NEUTRAL COLORSが考えるコンセプトブックショップ “NEW COVER”。2024年は、1月4日(木)第4回「Idea Books」からスタートします。 Idea Booksは、NEUTRAL COLORSのヨーロッパ流通を担うアートブックパブリッシャーです。いつもは選ばれる方ですが、今回はNEUTRAL COLORSがIdea Booksの豊富な新作ラインナップからアートブックの可能性を感じる17冊を選書。NCなりのアートブックの読み方の解説書を1冊ずつ作成し

          NEW COVER 第4回《Idea Books》が新年1月4日(木)からスタート

          NC制作の景色 #7 「How to Book」のトークショーを振り返って

          先日開催された東京アートブックフェア(以下 : TABF)で新刊2冊を発表したNEUTRAL COLORS。そのうち小さなZINE『How to Book in Japan』はNC史上異例のセールスを記録し、4日間のフェアで400冊を売り上げた。 TABF会期中に行われた出版記念のトークショーでは、この本の元となる『How to Book』を制作したSmall Editions(New York)のHannah Yukiko Pierceさん(以下:ハンナさん)と編集・加藤

          NC制作の景色 #7 「How to Book」のトークショーを振り返って

          NC制作の景色 #6 『Vanishing Workflows』第2版を共同出版する【後編】

          エルメス・シンガポールにて開催されたグザヴィエ・アンティンによる展覧会をもとに、Temporary Pressがつくりあげた『Vanishing Workflows』初版。幸運にもこの第2版の制作を担うこととなったNEUTRAL COLORS。11月23日から開催される東京アートブックフェアでの発表に先駆け、NCのウェブサイトでは予約販売が開始された。 この無二の本の制作プロセスを振り返る記事後編では、繊細な作業を要する製本と仕上げについて、そしてアーティスト同士の対話を日

          NC制作の景色 #6 『Vanishing Workflows』第2版を共同出版する【後編】

          NC制作の景色 #5 『Vanishing Workflows』第2版を共同出版する【前編】

          ページをめくるたび、リソグラフの淡い色で表現された美しい花々が表出する『Vanishing Workflows』——初版はエルメス・シンガポールで開催されたフランス人アーティストXavier Antinの展覧会をもとに、Temporary Pressによって制作された。 シンガポールを拠点に活動するTemporary PressはNew Cover第1回目のセレクターであり、そのデザインや出版に対する姿勢に互いに共感し合い、NCにとって朋友のような存在といえる。そんな彼らと

          NC制作の景色 #5 『Vanishing Workflows』第2版を共同出版する【前編】