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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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#ファッション

この夏、シャツ屋の俺はTシャツ屋になる

いや、シャツ屋のままだと思うが、本当にTシャツ屋になってしまうかもしれない勢いで作りまくっている。5月までにほとんど同じものが無い100着を作る予定なのだが、オーダーシャツ屋が一体何をしているのだろうか。 昨年の5月にこんなnoteを書いたのだが、多くの方に「夏はやっぱりTシャツ着るんだよね」と言われるのが悔しくて。 その悔しさをバネに、ホーローシャツが自信を持って「うちだからこそできる」と考えたこのシャツ、いやTシャツ、いやいや『シャツ屋のTシャツ』をたくさんの方に着ても

TOKYOの美しい場所/店舗デザインが素晴らしかったお店

前回の投稿からしばらく日が空いてしまいましたが、またnoteを再開して行こうと思います。 昨年までは僕の過去の経験などを中心に綴ってきましたが、今年は現在気になっていること、考えていること、実行しようとしていることを中心に書いていきます。 今回は、以前も取り上げた「TOKYOの美しい場所」シリーズ。最近行ったお店で内装や空間デザインを含め、素敵だなと思った場所をご紹介します。 遠方の方も休日などを利用して、是非行ってもらいたい、本当におすすめの場所です。 1.FAAR(フ

D2C創業、最初の壁を超えるための5つの基本

こんにちは、ファクトリエ代表の山田(tocio_yama)です。 ファクトリエは、「語れるもので、日々を豊かに」をミッションとしています。日本各地のこだわりを持った工場と一緒に商品を作り、良いものを長く着ていただきたいと思っています。 今回のnoteは【これから起業する方やブランドを立ち上げようとする方】に向けて書きました。 そのため、以下に興味がある方にオススメです。 -将来、起業したい(起業準備中の方) -新規事業を0から立ち上げたい -D2Cなど、ブランド作りに

服作り業界のオカンとオトンへの手紙

日本の服作り業界を作ってきてくれたオカンとオトン達へ 前略、今まで日本の服作りを作り上げ今日に至るまで支えてくださり誠にありがとうございます。数十年前の日本では"もの"がまだ不足し、ファッションやカルチャーにより多様化がまさに始まろうとしておりました。その時皆様は日本の服作りの礎となる仕組みを作り、洋服を作る技術をいち早く取り込み日本の技術として根付かせ国の一大産業として作り上げました。 現在のように仕組みや概念もインターネットもない時代にこの仕組みを作り上げるご苦労は本

ドレスは環境問題に貢献できるか?

※大阪では昨日(12/3)「外出自粛要請」が出されました。この記事はその前の週末の(11/28.29)に大阪で開催されたイベントについて書いたものです。下書きに保存していて公開しそびれていて、公開が変なタイミングになってしまいましたが、「人と言葉を交わしてモノを売り買いする」喜びについて書いた文章です。またそんな世界が戻ってくることを祈って、公開することにしました。 ドレスは環境問題に貢献できるか? というテーマで、スピニングマーケットでの展示と販売イベントに参加していま

お金が神様になった時代の歩き方

2020年10月31日 弊社(合同会社ヴァレイ)の新しい配送センターValley Kichi.のオープンに伴って、 ALL YOURSの木村社長とのトークセッションを行いました。 その中で出会った木村さんの思考に僕のニヤニヤが止まらなくなったので備忘録として書いておきたいと思った。 お金が神様になった時「この話は何回メディアで話しても取り上げてもらえないんですよ」 打ち合わせをしていたカフェでオムライスを食べながらオールユアーズ の木村代表はそう言った。 宗教って

「気負わない心地よさ、体現する店舗ブランディング」 #EMILYWEEKここだけの話 vol.2 FMD 牧野由美子

「JOURNAL STANDARD」や「IENA」などのファッションブランドを運営するベイクルーズから生まれた「EMILY WEEK(エミリーウィーク)」。生理週間を軸に、女性の4週間のバイオリズムに寄り添ったライフデザインを提案するブランドです。 ブランド設立から3周年を記念し、このnoteシリーズでは『EMILY WEEK # ここだけの話』と題して、EMILY WEEKの今までとこれからをチームメンバーに尋ねます。 第2回は、ニュウマン横浜店と大丸梅田店の2店舗のブ

お店を山の中に構えたら。

投稿がすごく久しぶりになってしまった。。その間に、山の中にアトリエとショップを開きました。中心地から20〜30分。場所を新たに持ってみたら、、♪ 気づけなかったいろんな発見にあふれていた、今日はそんなお話しです。 山の中のアトリエ、そして週一しか開かないお店とは? 作業台から目に飛び込むは緑色。 窓枠が自然の絵画みたいに見える建物に出会った。 なんともじぶんの心の中に入ってくるものは自然で違和感のない感覚ばかりでモノの生まれかたがこんなにも変化しているのが始めて一ヶ月すで

D2CブランドSOÉJUが実店舗を出すと決めてからの試行錯誤の記録

D2CブランドSOÉJUが代官山に実店舗(サロン兼ショールーム)をオープンしてから、2020年9月でおかげさまで2年が経ちました。 感謝とともに、訪れてくださったたくさんのお客様を思い出しながら、この場所を選んだ理由や、その位置付けの変遷を巡る試行錯誤について書いてみたいと思います。 “目的来店”に振り切れるかどうかが最初の関門D2C事業を立ち上げて最初にOPENする実店舗を、そもそもどういう位置付けにするのか。まずそこから議論になりました。従来のアパレル店舗の出店の考え

夢のパリ、ついにショールームオープン。

私は起業当初から、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」というミッションの先に、具体的にイメージした国や街が3つある。 一つは東京、もう一つはアメリカ、もう一つは、パリだ。 25歳の半分大学院生が思い描いたことなので、ビジネスの規模とか合理性とかは無視してほしいんだけれど、当時バングラデシュのジュート工場で汗だくで働いていた時、ヨーロッパからのバイヤーが買い叩いている風景を見たり、一方でファッションの世界で多くのメゾンブランドがパリから生まれていることを知って、「将

「ブランド誕生。想いをカタチにしていった3年間の軌跡」 #EMILYWEEKここだけの話 vol.1コンセプター 柿沼あき子

「JOURNAL STANDARD」や「IENA」などのファッションブランドを運営するベイクルーズから生まれた「EMILY WEEK(エミリーウィーク)」。生理週間を軸に、女性の4週間のバイオリズムに寄り添ったライフデザインを提案するブランドです。 ブランド設立から3周年を記念し、このnoteシリーズでは『EMILY WEEK # ここだけの話』と題して、EMILY WEEKの今までとこれからをチームメンバーに尋ねます。 第1回は、Web業界からの転職2年目に事業を発案し

"D2C嫌い"な僕らがD2Cブランドをやる理由

正直、僕は “D2C” という言葉があまり好きではない。 最近はバズワードと化し、「顧客に直接アプローチできる」「世界観、ブランディング」といった部分だけが切り取られるD2C。そしてD2Cのための企画アイデアやマーケティングノウハウ寄りのことが話題に上がるが、実際はプロダクト開発、生産管理や物流などオペレーションの仕組みが肝心で、そうした裏側の地道な部分がしっかりしていなければ成立しないモデルだ。 そもそも、お客様に直接販売すると言うモデルはトレンドでもなんでもなく、商売

作る人間と使う人間とその後の人間

僕たちは服を作っている。 人の心に突き刺さる洋服をデザイナーが頭の中で組み立てる。 パタンナーはその思いを具現化して製図する。 職人は(これが私たちの生業なのだが)これを蓄積してきた技術を持って製品にする。 お客様はその表現物を所有することでなんとも言えぬ感動を味わうのだ。 ファッションは時代を映す鏡であり、自己表現であり、人間だけの楽しみである。 そして地球から見たらただの毒である。 作る人間ファッションは素晴らしいものだ、素材や造形美などどれを取っても語るこ

夢の銀座店が開店いたしました。

今日、8月7日、銀座店をオープンすることができました。 こんな時代に、こんな高い場所に・・・・。はい、私もそう思います。。(苦笑) しかし、タイミングや場所だけでなく、さらに建築家、藤森照信さんに設計して頂くという中身も通常の店舗よりもガッツリ投資させていただき、オープンにあたっては左で泣いて右で喜んで、みたいな状況です(笑)。 まあ財務のことはCFOに任せるとして、私としては銀座にオープンできたことがとても感慨深く思っています。 実は2006年、はじめて作ったカタロ