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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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2022年12月の記事一覧

感動するモノはつくり手の気配を纏う

2022年はたくさんの感動するものづくりの現場を訪れた年でした。22年最後のnoteは、これまでの経験から感動するモノがなぜ感動するのかを考えてみたいと思います。 原風景が見えるものづくりモノに触れたり、何かを食べたり飲んだりしたときに、言葉にできない程の感動した経験ってないでしょうか。 「うわーこれマジやばい。。。」的な感じです。 個人的にそういう経験が人生の中で何度かあります。決してそのモノ自体のことを詳しく知っていたり、背景やストーリーを深く理解しているわけでなくて

2022年も無軌道に。 2023年は参道から

気がつけば大晦日。 小売で働いていると、人が休んでいる時に働く生活リズムが染み付いてしまって、つい今年最後の日もお店で出荷作業に明け暮れていました。 ドケットストアという小さな文具屋がこうして続けられるのも、ご注文をいただけるからこそであって、なんとか4年目を終えて5年目に挑むことができること。 改めていつも皆様ありがとうございます。 と、お決まりの挨拶を言っていると1年なにがあったのかを振り返ることなく終わってしまうので、noteを書き始めたわけですが、今年も色々ありま

2022年のハイモジモジをふり返る

気づけば2022年も大みそか。note の更新頻度は少なめでしたが、今年一年どんな活動をしてきたか、主なトピックを簡単にまとめたいと思います。 1月 書類収納ボックス「WORKERS'BOX」のプロモーションムービーを公開しました。これまで写真中心の見せ方をしてきましたが、本格的な動画をアップするところからこの一年が始まりました。 2月ロジファクトさんと共同で開発しているリアルな鉄道マステ「TAPE STATION」が、文房具屋さん大賞2022のマステ部門で2位にランクイ

#221 フリースケジュールの年末年始2022

 2022年の工場稼働は12月29日(木)で終了しました。毎年恒例になってきましたが、今年最後の投稿は年末年始の様子を報告します。  まず大失敗の報告ですが、パートさんに年末年始の予定を知らせたのは12月28日(水)の午前9時。社員に早く伝えたことで、パートさんにも報告したと錯覚をおこしておりました。28日の朝にそれが発覚し、慌ててメールしたというわけです。これは本当に大反省すべきことで、フリースケジュールであろうと、というかフリースケジュールだからこそ工場稼働日の予定は早

2022つくったもの

10月から新しいメンバー辻さんを迎え、5人になったTENT。今年も数多くの製品を発表してきました。 昨年に続き、今年も自分の備忘録を兼ねて、TENTがこの一年で作ってきたものを振り返りたいと思います。 もし使ってる方がいたら「それ、使ってるよー」なんてコメントいただけたら嬉しいです。 2月 CHOPLATE ストーングレー 3月 My Alphabet Blocksベネッセさんの教材です。 4月 DRAW A LINE ブックシリーズ 4月 TENTのTEMPO

ドリップでつくる、アイリッシュコーヒーの美味しいレシピ

冬に楽しめるコーヒーのカクテルといえば、アイリッシュコーヒー。 アイルランドで生まれたカクテルで、アイリッシュウイスキー、コーヒー、砂糖、生クリームでつくる、甘めのホットドリンクです。 今日は僕が何度も試して、家でドリップでつくれる美味しいレシピをつくったので、紹介したいと思います。 ドリップの道具がある方はぜひ寒い日にこそ試してみてください。ポカポカでまったり甘くて、最高です! アイリッシュコーヒーに使う材料はこんな感じ。 順番に紹介していきます。 まず豆は18

「なぜお店を始めたの?」という問いが、改めて突きつけられた話

「インターネットでやった方が効率的でしょ」 場所を借りて、棚や備品を揃えてリアル店舗を構えていると、そんなことも言われる。 家賃もかかるし、暇な日だってある。 ネットストアであれば、24時間365日自動で商品を販売することができるんだから、実際にお店という場をもつ必要があるのか??と。 「なぜお店を始めたの?」という質問は、一昔前であれば「商売をするためには必要に決まってるだろ。なんでそんなことを訊くんだ?」というようなものだっただろうけど、新型コロナウイルスの影響下で更

メタ視点としょーもない自分(作るとか売るとか イベント感想)

2022年12月21日の夜。 大阪のスタンダードブックストアにて ・スタンダードフックストア 中川さん ・docket store 山下さん ・藤田金属 藤田さん と一緒に『作るとか売るとか』というトークイベントを開催しました。 当日は立ち見も出るほどの大盛況!にもかかわらず、すごくやさしい空気が流れてて最高にお話ししやすいイベントでした。 ご参加いただきありがとうございました! 4人それぞれが別々の立ち位置ということもあり情報量が多く、聞く人それぞれの「良かった」と

プロダクトデザイナー青木亮作オススメ本

冬のお休みの日は、家にこもって読書するのも良さそうですね。 10月から青山ブックセンター本店で開催されていた『アイデアとかデザインとか』刊行記念フェアで選書した本とコメントをここにも書いておきますね。 読者は読ムナ二人で創業したTENTに初めて若手メンバーが加入し、どのように接したらいいのか少し悩んでいた頃に出会ったのが「うしおととら」作者の藤田和日郎さんによるこの名著。 あっという間に楽しく読めるのに、創造性とチームワークについての本質を突いた言葉が溢れています。現在

#220 気遣いは争いのもと

 年末の忙しい時期になってきました。今年はなんとか土日祝もお休みのまま年を越せそうです(例年は土日も臨時営業したりとバタバタしておりました)。  冷凍なんだから先に作ればいいのにと言われそうですが、天然ものゆえ原料の入荷時期が定まっていなかったり、忙しくない時期の従業員の仕事確保などを考えるとなかなか難しいところはあります。  今年は偶然なのかバタバタしていないけれど、売上は昨年を超えそうな勢いで、会社としては充実した年の締めくくりにふさわしい数字が残せそうです。  

鳥取のらっきょう屋さんのおせち談

12月も後半となり、年末の雰囲気になってきました。 らっきょう畑は、先日の寒波から雪に埋もれ、静かに冬を越す準備をしています。 今年の年末は雪が多いとのことなので、この先も降り続けると、すっぽり雪の中に埋もれて春を迎えるかもしれません。日本海からの風雪に耐えて、マイナスの気温の中、らっきょうは力強く冬を越していきます。寒暖差がある方が美味しくなるので、来年の収穫が楽しみです。 さて、年の瀬。 世のつけもの屋さんの年末と同様に、とまりのつけものも、もれなくおせちや年末年始の

プロダクトとかデジタルとか(ROLLCAKE伊野さんとの対談)

アオキ こんにちは。ついに訪問できました!お邪魔します。 伊野さん こんにちは。どうぞ座ってください。 いやー、僕がTENTさんにお話できることがあるんだろうか。 アオキ いやいや。聞きたいことばかりですから。 アオキ もともとは、伊野さんの奥さんとうちの奥さんが娘のバレエ教室で隣になることが何度もあったらしくて。 それで、我が家で『レター』と『ALBUS』を使ってて。ある時メルマガで送られてきた作例みたいな写真に伊野家のみなさんが出てたんで アオキ 「あれはもしか

#219 面談のあり方も変化する

 従業員との対話が大切だと言い続けていますが、対話をするための1対1の面談のあり方や頻度もかなり変わってきました。今回はその変化についてお話しします。  2012年までのパプアニューギニア海産は普通の会社と同じようにシフトを組んでいたし、嫌いな仕事もやらせていたし、なんなら監視カメラまでつけたガチガチの管理体制でした。

ボツ案の価値

「アイデアをたくさん出す」って言うと「なんだか大変だな」というイメージ、ありませんか? 僕たちTENTが何かを考える時にはいつも、METHODのA6サイズの紙に一枚一案のアイデアをたくさん描きまくってるわけですけど 毎回毎回、本当にたくさんのA6用紙が集まります。たった1個の製品を作るために、なんでこんなにたくさんのアイデアを出してるんでしょう。 たくさん出しても無駄になる?たとえば100個のアイデアを出すとして。たった1個の当たりを引くまで闇雲に数を絞り出すような。残