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#マーケティング 記事まとめ

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#マーケティングのタグがついた記事を中心に 、マーケティングに関する理論や実践についての記事をまとめていきます。
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2021年6月の記事一覧

「BTSファン経済圏」の先にあるもの──「NFT」から「DAO」へ

あるエンタメ業界の人に「BTS(防弾少年団、バンタン)がとにかくスゴい」と噂を聞きました。「何が?」というと、BTS自身だけではなく「ARMY」と呼ばれる彼らのファンたちがスゴいというのです。 有名なエピソードは、初の英語楽曲「Dynamite」を米ビルボードのシングルチャートで1位に押し上げたARMYの底力です。 発売直後から、チャート上位を獲得できた最大の理由はダウンロード(DL)販売です。1週目の売り上げは30万枚(うちDLが26万5000件)。その後も売上を伸ばし

それは黒船か?Instagram地図検索で変わるお店選びの未来

Googleマイビジネス(Googleビジネスプロフィール)のトレンドを届けるマガジン『これからのGoogleマイビジネスの話をしよう』の第16回です。 2021年6月17日、Instagramが「地図検索機能」をリリースし、いままでGoogleマイビジネス(Googleビジネスプロフィール)が主だったローカル検索が大きく変わりそうです。 今回は、前半は「Instagram地図検索の基本」と「Googleマップとの違い」、後半では株式会社ホットリンクの朝山 高至さんに「I

PR視点のブックレビュー:鹿毛康司著『「心」がわかるとモノが売れる』

2011年3月。東日本大震災の直後、僕のもとには次々に大企業からの相談が舞い込みました。『戦略PR』が注目されて間もなかった僕への相談が何だったかというと、「テレビCMが当面打てないから、代わりにPRでなんとかならないだろうか?」というもの(いくつかは丁重にお断りし、いくつかは可能な範囲でサポートさせていただいた)。テレビをつければ、画面は震災報道とACの公共広告ばかり。そんな中、鹿毛さんがつくったミゲル少年が歌う「消臭力」のCMは、日本中に強烈なインパクトを与えました。

30歳のクリエイター兼経営者がTencent(腾讯)グループと資本業務提携するまでの歩み

「大谷翔平だって投手も打者もやっているんだ。僕はクリエイターと経営者を一生やりたい」 投資家の方とお話している時に「君はクリエイターをやりたいのか、経営者をやりたいのか」と聞かれた時に、僕が答えた言葉である。 2017年12月——資金調達も、アプリ開発も、全くの無知の状態でチャット小説アプリ『peep』をリリースした。無事にリリースできた事自体が奇跡な状態だった。 リリース後、ユーザーからの反応は良く、僕はプロダクトの改善とコンテンツの制作に没頭していた。 数カ月後

【乃木坂46メンバー】Instagramアカウント本気分析

こんにちは、株式会社FinTのいしもとりょう(@ryowweufc)と申します!SNSマーケティング支援事業を展開するFinTにて事業部責任者を務めています。 さて、タイトルからお察しの通り、僕は乃木坂46さんの大ファンです。毎朝推しの目覚ましで起床し、乃木坂楽曲を聴きながら一日を過ごし、その日の出演番組はすべてチェックして、推しのクッションを抱えながら眠りにつきます。とても幸せです。 本記事を通して乃木坂メンバーの日々の努力や魅力が少しでも多くの方に伝わることを心より願

この1年で売上3倍に。お家で試着ができる試着購入ECサービスの「DROBE」が語る、スタイリストのAI化で「服の選定時間」を50%以下に改善した話、広告でニーズ検証に成功した方法

5万人が登録する、服の試着購入サービス「DROBE」さんを取材しました。 ※ 株式会社DROBE COO 長井 大輔さん 「DROBE」について教えてください。DROBEは、その人のために選んだ商品を、自宅で試着いただいて気に入ったものだけ購入できる、という「試着購入サービス」です。 いらないものは無料で返送できますし、自宅にあるアイテムと合わせながら着られるので、自宅が試着室になるイメージで使っていただけます。 現在は160ブランドと提携、会員数でいうと5万人ほど(

デジタルマーケティングと私

デジタルが浸透することで消費者の生活行動が変わり、その変化に呼応する形でマーケティングも変化を続けています。長年マーケティング業界に身を置いている私がデジタルとどのように関り、デジタルをどのように捉えてきたのかについてお話したいと思います。 実践を通じて学んだデジタルマーケティング黎明期私がデジタルを活用したマーケティングに初めて関わったのは、1990年代中頃のことでした。当時はまだ日本企業で自社のWebサイトを立ち上げている企業はほんのひと握りというような状況でした。当時

世界初のGoogle Storeは商品を試すだけの場所じゃない!

構想から4年を経て、世界初のGoogle StoreがNYのチェルシー地区に昨日(6/17)Openした。Googleの売上の約8割が広告収入だが、Google StoreのようなGoogle製品を体験し購入できる、物理的な店舗を作った意味を見つけるために訪れた。早速どんな場所だったのかをレポートしたい。 Google Storeは、Googleオフィスの一階に作られたのだが、近くまで歩いていくと、まず目に入ったのが連続した青いバルーン。 バルーンについての説明書きは何も

企業のロゴが入ったノベルティは使われるのか?

仕事をしていると、いろいろな会社からノベルティをもらうことがあります。普通に生活をしているだけでも、銀行や保険の営業、車のディーラーなどあらゆる場でもらうことが多いと思います。 ただその中で、このノベルティは本当に嬉しかったなぁと思うモノはあるかと考えると、正直、僕は思い出せませんでした。 年末になればいくつもカレンダーが届き、イベントに参加すれば、クリアファイル、ペン、メモ帳、ステッカーなどもたくさんもらいます。 ノベルティがいつから始まったのか?を調べてみるとこんな

広告やマーケティングに携わる人に、書籍「心が分かるとモノが売れる」を必ず読んで欲しい理由

皆さんは、もう鹿毛康司さんが出された書籍「心が分かるとモノが売れる」は読まれましたでしょうか? タイトルに広告ともマーケティングとも入っていないので、その手のノウハウ本を探している人はスルーしがちかもしれませんが、この本は広告やマーケティングに携わる人にこそ必ず読んで欲しい1冊です。 すでにAmazonでも大量のレビューが書かれていて、非常に高い評価になっていますので、本についての概要はそちらをご覧いただければと思いますが。 こちらの記事では、なぜ、広告やマーケティング

広告プロダクトを作る会社が見る、広告の未来(2021年版)

広告プロダクト開発会社、フリークアウトHD代表の本田です!毎年のように年イチでnoteにまとめているモノになりますが、広告プロダクト開発をする会社の立場から考える、広告の未来について、今年も懲りずに書いてみます。 この内容は、2021/05/25にフリークアウト社内で行われたグループ総会にて、私が話したことの中から、パブリックに出せそうな内容を中心に再構成したものになります。読んでいただいて、こういった話にさらに興味を持たれて、フリークアウトで働いてみたいと思われた方は、フ

6. インサイトって何?〜英国の Account Planning から学ぶ #1sheetMktg

 ここしばらく、「インサイト」という言葉がマーケティングや広告業界で”再び”ブームのようになっている。実際のところ、「インサイト」の調査・コンサルティングを生業としている事業者や、それを語る人たちが増えているので、まぁ、それなりにニーズがあるのだろう。  私自身が "insight" という言葉を聞いたのは、博報堂に在籍をしていた頃だから、1990年代後半か或いは2000年代の前半のことである。幸運なことに、英国の Account Planning という広告におけるリサー