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#エッセイ 記事まとめ

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noteに投稿されたエッセイをまとめていきます。
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2020年4月の記事一覧

化粧した顔は「本当の顔じゃない、詐欺」って誰が擦り込んだんだろう?

すっぴんが嫌い メイクした顔は好きだけど、すっぴんがコンプレックスで、すっぴんの時は自信がなくなっちゃって人に会いたくない……。これは私がずっと抱えてきたコンプレックスでもあります。今は地味なすっぴんも「愛しい」と思えるんですがそこまでの道のりは結構長かったです。いきさつは思春期に自分の顔に自信を無くす→高校時代にギャル化して、派手なメイクで好きな顔をゲット、でも家で化粧を落とした顔を見ると悲しくなる→彼氏ができるけど絶対すっぴんは見せない→でも、メイクをして自信を持っ

神様にもらった弟

<その1>私には、自慢の三人の子どもがいる。花子、太郎、次郎だ。誰にも覚えてもらえるように、誰からも愛されるように、昔話に出てくるような、一度聞いたら忘れられない名前にしようと決めていた。 花子が生まれたのは1990年8月のこと。生まれてみたら、かわいくて、かわいくて、びっくりしてしまった。こんなかわいいものが、私のところにやってきてくれたことが、しあわせで仕方なかった。無我夢中でかわいがった。あんまりかわいいから、「子どもは何人欲しい」と問われれば、「山ほど欲しい」と答え

戦わずして、世界に“属する”ことはできないのかもしれない

僕らは何かに属していないと、うまく生きていくことができません。僕らはもちろん家族に属し、社会に属し、今という時代に属しているわけなんですが、それだけでは足りません。その「属し方」が大事なのです。その属し方を納得するために、物語が必要になってきます。物語は僕らがどのようにしてそのようなものに属しているか、なぜ属さなくてはいけないかということを、意識下でありありと疑似体験させます。そして他者との共感という作用を通して、結合部分の軋轢を緩和させます。 村上春樹さんが読者からの質問

noteは嬉しい。

皆さん、沢山発信していきますので、どんな記事がいいかコメントしてください。 これは義務です!!!

女の子たちはどう生きるか

ananで2015年から連載しているさんぱくちゃん。 様々な女の子たちが、笑い、悩み、怒り、そしてまた悩みながら今を生きる姿を書いています。 これからここでも厳選して公開していこうと思います。誰か1人でも彼女らが友達になれたら良いな。 さんぱくちゃん。三白眼だからさんぱくちゃんです。貯金ゼロ。 漫画と短いコラムもセットの形式なのでこの漫画のコラムも ★ 私は自分のセクシャリティをわかっているつもりだったのですが、先日「anone」という自分のセクシュアリティを診断で

ワテは創作者じゃない……【リレーエッセイ16 #あぁ愛しのコンプレックス様】

【たまねぎ】 たまねぎを切ると 中からちいさなようせいが出てくる 目に向かって 小さなはりを投げとばす ーーーーーーーー 小学生の時に、私が書いた詩だ。数年前に母が突然この文章をメールで送ってきて何事か?!と思った。押し入れの古い荷物を整理した際に、何やら私の子どもの頃の書き物が出てきたらしい。 この詩を書いたのが何年生の時だったのか、はっきり覚えていない。担任の先生がえらく褒めてくれた記憶がある……その先生の顔の記憶をたどると、おそらく五年生なのだが、それにしてはず

「そんなこと」なんかじゃない。

例の感染症の影響に伴い、学校がGW明けまで休校になった。プール授業もなくなって、長男の小学校生活最後の運動会さえも、何が何だか分からないうちに煙のように消えてしまった。 走るのが好きで、泳ぐのが好きで、とにかく運動が好きで。何よりバスケが好きで。それなのにもう1か月以上まともにバスケをしていない。庭のゴールでひたすら練習しているけれど、一人で打ち込むシュート練習だけでは単調過ぎて物足りないらしい。そりゃそうだろう。息子はバスケが好きなのと同じくらい、一緒にバスケを頑張ってい

#1 支給申請書ってどうかくの? 2020.4.3

1、開示することを決めた理由私は、現在、13年飲食事業を経営をする傍ら 『経営者目線のリアルな社労士』を目指して鋭意勉強中の身です。 もちろん資格保持者ではないので「社労士」ではなく、あくまで「経営者」です。 経営者(=申請者)目線で、この苦しい経営状況を肌で感じるものとして、そして、少なからず社労士勉強を1000時間以上してきたものとして、難しい言葉で書かれた助成金概要をできる限りわかりやすく、そして実際に申請をした「リアル」な情報をお伝えしたいと思っております。 正

もういい子じゃなくてもいいね。

3月20日、実家にいた。 と言っても、実家も今暮らしている家もどちらも都内にあり、1時間弱の距離しかない。もう17才になる実家の犬の衰弱が激しくて、頻繁に顔を出すようにしていたのだった。 でも、本当はもう一つ目的があった。 * 私には一つ秘密がある。 具体的なことは書かないのだけれど、もう10年以上も前のこと、兄に関するとある出来事があって、両親はそれを私に隠していた。ところが色々な偶然により、私は最初からその出来事についても、両親がそれを私に隠したことも知っていた。知っ

「はるのゆき」が降る日に、深呼吸をして

抜けるような水色の空に、ひらひらと雪のように舞い散る桜。昼食用に残り野菜とウインナーでスープを拵えて、近所のパン屋に娘とふたりで向かう途中、あまりにも気持ちのよい春の風に誘われて、立ち止まって空を見上げて大きく息を吸い込んだ。 自分で選んだ大好きなパン(ぶどうパン)が入った袋を小さな手にしっかりと握りしめた娘が「はるのゆきだあ〜!」と桜並木へ駆け出していく。ちなみに娘は、桜のことを「はる」と呼んでいて、桜が現れると「はるがきた〜!」と喜び、桜が見えなくなると「はるがいなくな

さみしさの外側を、散歩する

至極まじめに外出を自粛しているので、本当に徒歩5分以内でいけるコンビニとスーパーとその間にある花屋にしか行っていない。家のなかを掃除し、整え、仕事をしているか、noteを書いているか、本や映画をみているか、あつ森をやっているかの生活がきっちり1週間つづいたので、昨日は夫と家のまわりの広い場所をぐるりと一周散歩しに行った。なんだか「自粛」と思い込みすぎて外へ出る回数自体が減ってしまっていたのだけれど、心と体の健康のためにも、本当は1日1回くらいの適度な運動を(十分に気をつけなが

結婚式を自粛したら、突然Zoomで式が開催された話

4月4日に予定していた結婚式をキャンセルした。詳しくはこちらのnoteに書いた。 記事の中で「気象神社」での晴天祈願について触れたんだけど、その甲斐あってか4月4日はめちゃくちゃ晴れた。いやなにもここまで晴れなくても。見事な晴天である。 しかしすることがない。 僕が結婚式で楽しみにしていたのは、何より懐かしい友人たちと酒を飲むことだった。せめてもとダイエット中は我慢していたビールを開けて、朝からほろ酔い状態でインターネットにいそしんでいると、ちょうど大学の友人からメッセ