犬山紙子
ファッションフォトグラファー、ジャーナリストのシトウレイさんと、ファッションや仕事やプライベートで感じたことを綴っていきます。
長崎の原爆でご家族を亡くされた森田冨美子さん(93)に取材致しました。 簡単に取材しましたと書きましたが、「自分の家族がとても辛い形で亡くなった話」を初対面の人に話すことはとてもとてもしんどいことだと思います。 私がそれをしろと言われたらできるだろうか……。何度話しても辛いはずです。 それでも冨美子さんが語ってくれるのは、それをご自身の務めだからだと。じゃあ、受け取る戦争を知らない私たちも知ることが務めだと思います。人の痛みに耳をすませること。じゃないと個人の悲しみはな
チチチーーーーッス!犬山、とうとう40歳になりました〜! これを書くにあたり30歳になった時の文章を勇気出して読んでみようと思ったら書いてなかったんですよ。書いとけっての! 当時の私は何を考えていたんだーーーーい。 なーんも考えてなかった⭐️ウヒョッ ……ブログ始めたての、10年前の文体で書き始めてみたものの、これは「軽薄おじさん構文の派生だったのか」と10年越しに気が付きました。当時の文章を探してみたのは本当ですが、薄目で見ただけで目眩がする「軽薄の原液」っぷりに辟易
この文章は、NTTコミュニケーションズが提供するオンラインワークスペース「NeWork」がnoteで開催する 「#あの会話をきっかけに」コンテストの参考作品として主催者の依頼により書いたものです。 「まあでも、ホームレスの人に自己責任の部分もあったりしないの?」 「絶対に違う。それは絶対違う。時代や構造に締め出された人がいるんだよ」 10年近く前、まだ結婚する前の私と夫つるちゃんの会話だ。私が自己責任論を語り、夫が否定する。いつもニコニコ私の話を聞いてくれて、私に向かって
以前文學界のむらむら読書に書いた原稿をここに置いておきます。短いです! 推し、燃ゆ 自分が誰かを推しているからだろうか、ここ何年か「推しと推す人」を書いた作品を漫画、小説ともによく読む。以前ここで取り上げた「持続可能な魂の利用」もそうだし、今回取り上げる宇佐見りん「推し、燃ゆ」もそうだ。 この「推し、燃ゆ」はそのタイトルの通り推しがファンを殴り、炎上するところから始まる。推しがなぜ殴ったのか、真実はどうなのかは謎のまま、推す人あかりの日々は描かれる。 そう、推しは謎だ。
私より一足先に東京に行った2つ年上の姉は、いつの間にか雑誌に出てくるようなおしゃれでかわいい女の子になっていた。対して私は、ニキビとコンプレックスを顔にのせ、なんちゃってギャルをやりながら宮城県名取市で暮らしていた。もう20年近く前の話だ。 大学生になった私は、まだ将来の夢を持てずにいた。子どものころから文章を書くことが大好きだったけれど、それを夢に繋げることを意識的に避けていたのだ。「弱っちい何者でもない自分」を守るために冷笑的なスタンスでいる癖がついた私は、現実的でない
今回お話を聞いたのはヨウイチさん(37)とマユさん(30)。ふたりは共働きで、事実婚6年目のカップルです。3年前に結婚式を挙げ、ヨウイチさん側の両親、そして愛犬の柴犬と同居しているそうです。事実婚を選ばれた、というより籍を入れなかった理由って何かあったのでしょうか? マユ「もともとは『結婚式の日に婚姻届を出そう』と話をしていたんですけど、式の準備が整わず、予定が流れてしまったのが最初のきっかけでした。そもそも結婚するという流れになったのも、私の母が何度も『早く結婚しろ』と急
ミニーちゃんのぬいぐるみで遊んでいる。「ミニーちゃんケガしちゃった。ここが痛いって。ミッキーの絆創膏を貼らなきゃ」と言いながら娘なりのミニーストーリーが続いてゆく。続いてゆくと思いきや他に気をとられるとポイっと雑に投げて放置している。 1歳になる頃からぬいぐるみが好きだった。外に出かける時はしまじろうのぬいぐるみを必ず持って出る。これは心理学で言う所の「移行対象」であり、母親と離れ自分で動くことによって生まれる不安、その不安解消材としての役目を持つのだそう。別段おかしい
みなさん、ここ1ヶ月ほどはコロナウイルス対策で外出自粛の生活を送っていらっしゃるでしょうか。私もですね、リモートワークが多くて今日はこのラジオのために、すごーく久しぶりに外へ出ました。今はテレビコメンテーターの生放送も、ほぼ自宅からなんですよ。 私の娘は3歳で、保育園がお休みなので、もう自分の時間なんて無いくらいです……。最近していることといえば、一生分の「ぬりえ」を描かされています。娘がぬりえ好きで、塗っている間は静かなのもあって、Amazonでぬりえの絵本を何冊か買って
最初にお話を伺ったのは、漫画家の水谷さるころさんと、映像演出家の野田真外さん夫婦。おふたりはともに一度離婚してからの事実婚。今は3歳の息子さんと3人暮らしで、はたから見るとさまざまな作業がフェアに分担され、子育ても楽しんでいるように見えます。彼らのルールは一体どんなものなのか? まずは妻・水谷さるころさんに聞きました。 さるころ「私は前の結婚で、とにかくなんでも自分がやっていたんです。仕事も家事も全部自分。そもそも結婚だって私のほうがしたかったので。子どもを産むと考えて逆算
こんにちは!あれ……こんにちはが太字になってしまった。まあいいか。 こちらは小さな子供と四六時中一緒にいる人に向けてこの記事を作成しています。 育児だけじゃない、仕事だったり家事もあるわけで、どうやって休み時間を確保するか、どうやって自分の時間を作るか。それは保育園や学校がお休み、人に手伝ってもらうのがかなり難しい今、高難度ミッションになりつつあります。 というわけで先日 「保育園・幼稚園がおやすみ。親が休み時間を確保する小技教えてください」 というアンケートを
悪口強要 悪口……怒りで言ってしまうことはある!正直言っちゃダメなんて綺麗事は言えない。 でも共通の友人の悪口はできたら言わないで!そして同意は求めないで!!話を振らないで!!と思うことがしばしば。「悪い子じゃないど」ってつけても悪口は悪口。共通の友人の悪口、辛いものがありますよね。そこに加担したくないけど、「そんなことないよ!」とも言いづらい空気がある。私はそういう時、反応せず別の話に変えるようにしていますが、それでもグッタリします。 さらに悪口ってどこからどこま
ミミのモヤモヤシリーズ 良い女は良い女でも(俺にとって都合の)良い女。 ミミやさんぱくちゃんみたいにこういう言葉を笑えたら良いのですが、真面目な子は「そういうのが良い女なんだ……」って真に受けて結果苦しむことも多いなと感じます。割り切った関係ならそれもアリかもしれないけど、自分がされたら嫌なことを相手には求めるのは理不尽……「理不尽に耐えろ! それが良い女」だなんておかしいじゃありませんか。そのほかにも世の中には一部の男性側に都合の良い「良い女像」ってのがまだ廃れていない
以下主観です。 今、保育園はほぼお休み。でも仕事はある…追い詰められる…という方も多いのではないでしょうか。 人間自分の時間がないとどんどん気力が削られますよね。 非常時ですし、YouTubeを見せることでそこまで自分を責めなくとも良いのではないかと思います。 親がそれで追い詰められて子供にイライラして接してしまうより、笑顔で接することが大事かと思いますし。 我が家もYouTubeにそこそこ頼るようになりました。 でも、罪悪感を感じるなって言われて感じなくなる
すっぴんが嫌い メイクした顔は好きだけど、すっぴんがコンプレックスで、すっぴんの時は自信がなくなっちゃって人に会いたくない……。これは私がずっと抱えてきたコンプレックスでもあります。今は地味なすっぴんも「愛しい」と思えるんですがそこまでの道のりは結構長かったです。いきさつは思春期に自分の顔に自信を無くす→高校時代にギャル化して、派手なメイクで好きな顔をゲット、でも家で化粧を落とした顔を見ると悲しくなる→彼氏ができるけど絶対すっぴんは見せない→でも、メイクをして自信を持っ
失恋後、ミミに恋人ができたけれど… やたらと素材を上から褒めてくる男 私はさんぱくちゃんのキャラクターの中でもミミに結構思い入れがありまして、心から幸せになって欲しいと思っとるのですがまたもや悪い予感が忍び寄っています。一見言われて嬉しいこの言葉。「実はかわいいよね」ってなんで実はがつくんだ。頑張り屋さんって言葉も誰にでも言える口説き文句。「ご飯行きたいです」じゃなくて「ご飯行こ?」なのも「LINE交換してもらっていいですか」じゃなくて「LINE教えるね」も、俺の誘いを断
ananで2015年から連載しているさんぱくちゃん。 様々な女の子たちが、笑い、悩み、怒り、そしてまた悩みながら今を生きる姿を書いています。 これからここでも厳選して公開していこうと思います。誰か1人でも彼女らが友達になれたら良いな。 さんぱくちゃん。三白眼だからさんぱくちゃんです。貯金ゼロ。 漫画と短いコラムもセットの形式なのでこの漫画のコラムも ★ 私は自分のセクシャリティをわかっているつもりだったのですが、先日「anone」という自分のセクシュアリティを診断で