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#エッセイ 記事まとめ

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noteに投稿されたエッセイをまとめていきます。
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2018年5月の記事一覧

一回倒れたラノベ作家がアンデッドっぽく起き上がるまで

(作者より)ええと、これから語ることは、自分語りのようなものだ。十年以上ライトノベル市場から離れていた人間が、どうやって細々とはいえ戻ってきたのか、という話だ。  何かの足しになるかは疑わしい。ただ、消える作家は今も昔も多い。これを書いている自分とて、また消える可能性は大いにある。でも、誰かの参考にでもなればいーかな、と思って書こうと思った次第だ。 ——では、はじまりはじまり。  2004年のことになる。デビュー作の電撃文庫「ストレンジロジック」を書いた後、ぶっちゃけた話

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デジタルタトゥーに苦しむ人へ

JAPAN JAMで聴いた、サンボマスターの「ラブソング」が頭から離れない。

あっという間に過ぎ去ったGW。 前半は引きこもり、後半はそこそこ遊ぶという良いバランスの中で過ごせたような気がする。(「暦通りの出勤」が嫌いな言葉に仲間入り) GW中、遠出までとはいかなかったが、JAPAN JAMという千葉県で行われたフェスに1日だけ参加してきた。 自分が参加したのは、5月5日。 透き通るほどの快晴。がぶ飲みするポカリスエット。5月ですでに日焼け。 ちなみにタイムテーブルはこちら。 好きなバンドがかなり多かったので、個人的にはすごく満足できた。

ペットのカメが大切な家族になっていく24年間の物語

▼皆さん、カメのことをどう思っていますか?▼ 私は生き物のなかでカメが一番大好き。甲羅を背負ってノコノコ歩くマイペースな姿にとっても癒されます。そんな私も子どもの頃は女の子らしくハムスターやワンちゃん、ネコちゃんの方が好きでした。では何故こんなにもカメを愛してやまない女になったのでしょう。 我が家にカメがやってきたのは今から24年前。生き物を飼うことを禁止する母相手に粘りに粘って交渉した結果、まぁカメならいいだろうという妥協点の存在としてやってきました。 種類は平凡なク

旅に出たら必要なものがみえてきた

まるで旅慣れしてるかのような生意気なタイトルですが、 私が行った旅は母と2人で行くベタな沖縄3泊4日旅行。 母が買ってきたるるぶを片手に 1日目は首里城と国際通り 2日目はバスツアーで行くナゴパイナップルパークや美ら海水族館などなど 3日目はパラセール&シュノーケル体験とスパ ご飯は特別豪華なものを食べる訳でもなく、 ホテルの朝食ブッフェにわくわくしたり、偶然見つけたお店に入って見たり。 本当にベタすぎるプランだったんだけど、 初めての母と2人旅は天気も良く、全てが上

「忘れないように」セルフライナーノーツ

この曲の原型はそれこそ、1997年くらいにはあったと思われます。 殆ど忘れましたが、恐らくKYOTO MUSE HALLかどこかのライブハウスで、新曲出来ました的な感じでお披露目もしたように記憶しています。 ただ、その後全くと言っていいほど忘れ去られ、タイトルも歌詞も楽器の弾き方も忘れてしまっておりました。 時は流れ、新しいアルバムのレコーディングに向け「その線は水平線」や「春を待つ」といった、昔書いた曲を今になって思い出しながらレコーディングするタームに入っていた矢先

"住み継ぐ"という意思が、改修空間に形を持って現れるーー山縣武史建築設計による「高井戸の家」

こんにちは。 アーキテクチャーフォトの後藤です。 先日内覧会にて、山縣武史建築設計による「高井戸の家」を見学させていただいたのでその感想を書いてみたいと思います。 内覧会の案内には下記のような文章が添えられていました。 この度、東京杉並に住宅が完成致しました。築60年の木造住宅を耐震改修した、屋根付きのテラスをもつ住まいです。 玄関や浴室に設けた“風窓”を開けると、家全体が半屋外の空間に変わります。ぜひ気候の良いこの機会にご覧下さい。 様々な場面でも目にする機会が増え

おっさん化を遅らせる方法

男はみんな、歳をとるとともに「おっさん」になっていきます。これは自然の摂理なので仕方がありません。 「おっさん」と言っても色々いるしかし、一口に「おっさん」と言っても、なんかけっこうイケてるおっさんもいれば、かなり激しくおっさん化が進んでいる人がいるのも事実です。 規格外の人々まず、超絶イケてるおっさんたちというのが存在します。福山雅治氏であるとか、イチロー選手などがあげられると思います。このクラスの人々は、それぞれ「イチロー」「福山」「キング・カズ」「トムクルーズ」など

自分の感情に素直になる訓練

『素直であること』はいいことだと、いたるところで言われている。 私も素直さはとても大切で、してほしいことや逆にしてほしくないことは、素直に言わないと伝わらないまま負の感情がたまってドロドロに発酵していくと思う。 でも、じゃあどうすれば素直になれるか、というところまではあまり語られていない気がする。 素直になりましょうといって気合いと根性で素直になれるなら、そんな簡単なことはないのだけど、性格の癖というのはそう簡単にはなおらない。 じゃあ、素直に育たなかった人はもう一生

入院しています。

3日前から抗ガン剤治療のために入院をしている。 偶然にも前回と同じ部屋、同じベットになった。 冬の入院風景と違い、街路樹の新緑が綺麗で、高層階の病室から風に揺れる木々を眺めるのが楽しい。観察していると、こうやって揺れるのかと新しい発見もある。 日常的なアングルが違うのか、普段気に留めていなかったことなのか、ゆっくりするということの大切さを改めて感じる。 4月に人事異動があったのか、前回お世話になった看護師さんが見当たらず、前回見かけなかった看護師さんのお世話になっている。

フットワークを軽くする方法

これは最近Voicyでも話してて、 すごく当たり前のことしか言ってないなーって思ったんだけど、 自分が忙しかったり気が沈んで動きが鈍い時に読んで思い出せるように、 Voicyでは話忘れてたな〜ってことも含めて改めてここに書いておこうと思います。 そもそも私は、休日はほとんど家にいないで必ず出かけるタイプでした。 20代前半のときは常におもしろいことにアンテナを張って、気になる美術館やアート展を見に行ったり、用がないのにお洒落して原宿にいくのが好きでした。 あれ?そういえば

これが遺品になるなんて

人は二度死ぬ。 一度は生命が失われたとき。もう一度は忘れられたときだ。そんな話はよく聞く。 遺品は、二度目の死を遅らせるものなのだろう。死んだ人が使っていたものは、記憶のトリガーになる。だから、捨ててしまうとその人が失われてしまうような気持ちになるのかもしれない。 幼いときに母を亡くした私は「遺品」を認識していなかった。人が死んだら、すべてが自然と消えてしまうものだと思っていた。もちろん、母が使っていたモノは、存在としてそこにはある。でも、手にとることもなければ、捨てる

「仕事のモチベーション」を探し求めて疲れちゃっている人へ

なぜかここ2-3年くらい「仕事のモチベーションはなんですか?」っていう質問を受け取るんですね。 おそらく、仕事のモチベーションがなくて困っている人が多いのかなあ、と解釈しました。そして、探し続けて疲れちゃっている感じもするんですよね。 というわけで、そういう人に向けて記事を書いてみようと思います。 ---✂--- まず、考えておきたいのが、モチベーションとはなんぞや、という話です。はい、簡単ですね。「なんかする時の動機づけ」です。 ただ、動機づけっていう言葉がたぶん

隣りあう比喩と、飛躍する比喩。

口のなかに口内炎ができた。 当たり前の話である。足の裏にできた口内炎などあるはずもなく、口のなかにできるからこそ、人はそれを口内炎と呼ぶ。いわゆる頭が頭痛だ問題であり、馬から落馬した問題と同じ話だ。 口内炎の嫌さ加減については、みんな同じ思いを共有しているだろう。よほどな特異体質でもないかぎり「わたしは口内炎が大好きなんです」と目を輝かせる人はおらず、まるで生乾きした犬の糞を素足で踏んづけたような不快感をもって「口内炎ができちゃってさあ」と語るのがわれわれ一般人だ。 比