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#デザイン 記事まとめ

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デザイン系の記事を収集してまとめるマガジン。ハッシュタグ #デザイン のついた記事などをチェックしています。広告プロモーションがメインのものは、基本的にはNGの方向で運用します。
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2017年11月の記事一覧

デザインの説明に詩をつかう

(※この記事は、2014年12月3日に書いた会社ブログの記事を下敷きに、加筆修正をしたものです。) デザインの打ち合わせでの一言、補足説明のメール、デザインに関する雑誌・WEBメディアの記事などで、「このデザインの世界観は〜」と言ったフレーズを見聞きします。デザイン制作に関わったことがある人であれば、一度はこの「世界観」という言葉に出会ったことはあることでしょう。 「トーン&マナー」や「ルック&フィール」と同じニュアンスで、そのデザインが表現する“舞台設定”」としての意味

東京近郊の鉄道車両内ディスプレイについての考察

本論考は、東京近郊の鉄道で近年導入されている行先や現在地を示す多目的ディスプレイの表示内容・使い勝手についての定性的な評価を自主的に実施したレポートである。 2016年6月時点での目視調査に基づくもので、最新の表示内容は変更されている可能性がある。また、筆者の個人的主観を含むことをご容赦いただきたい。 (1) 東京メトロ 半蔵門線 ■路線名:東京メトロ 半蔵門線 ■総合評価:★★★ ■行先:押上(スカイツリー前) ■画面解像度:不明 ■特徴 ディスプレイパネルが他路線の

[読書メモ]デザイン思考が世界を変える

色々なプロトタイプ プロトタイプに関するところ形にして、アイデアを模索、評価、促進できるものなら、なんでもプロトタイプといえる。ティム・ブラウン:デザイン思考が世界を変える 早川書房, pp121 (2010) IDEOの最初で最高のプロトタイプは、会社がまだ八人のむさ苦しいデザイナー集団にすぎなかった時代に生まれた。 (中略) ローラー・ボールをプラスティックのバター皿の底に取り付けた。それからほどなくして、アップルコンピュータは最初のマウスを出荷した。 ティム・ブラ

須永剛司 先生から教えてもらったこと3

(※この記事は2015年2月23日に書いた会社のブログからの転載です) - エクスペリエンスの描き方 - “「エクスペリエンス」とはなんだろう。なぜ「エクスペリエンス」という言葉がデザインの課題として登場したのだろう。”(須永剛司,2002) 2002年5月1日に発刊した雑誌『AXIS』vol.97の特集:デザイナーは何をデザインすべきかという記事の中で須永先生はそう冒頭に述べている。 目に見える世界のデザイン20世紀のデザインは「目に見える世界」=「物質世界」を対象

フレンドファンディングアプリ、polcaのLPをトレースして気づいたこと。

polcaのLPをトレースして気づいた事を備忘録的にまとめました。 トレース結果 文字についてトレースした目的の一つに有名サービスのLPはどのようにタイポグラフィを定義しているのかを知りたいというのがありました。 今回のケースでは、14pxをhtml全体のフォントサイズの基準として、emでその他のフォントサイズを決定しているようでした。Sketchでトレースしていてなんかテキストがうまく重ならないな、というときはフォントサイズが小数点になっていないかブラウザの開発者ツー

UIトレースの学びを振り返る - キレイに真似るから次のステップへ

最近、今年話題になったサービス(CASH・timebank・FOLIO)のLPをトレースをしていました。独学でデザインを始めた当初もwebサイトやアプリのトレースを行なっていましたが、今回のトレースは今までと違うやり方にトライし、学びが多かったのでnoteに書くことにしました。 実際にトレースしたもの元々、CASHさんのデザインがとても好きだなと思っており、「シンプルだけど、伝えたいメッセージがしっかり伝わる」。このLPの秘密を知りたくて、最初にトレースすることにしました。

字下げ自動化ツール #字下げくん を作りました

サマリ ・小説の文頭に全角スペースを一括挿入するツールを作りました。 ・会話文(「、『、【ではじまる行)は例外で、スルーされます。 ・ブラウザベースなのでPC以外のデバイス(スマホやタブレット)からも利用可能です。 ・ついでに感嘆符のあとの半角スペースを全角に変える機能もあります(iOSで執筆してる方向け) URL「字下げくん」http://tate-ala-arc.com/apps/mr-jisage.htm はじめに 初めてのかたははじめまして、いつものかたはいつも

じゃらんアプリのリデザインPart1

こんにちは、ミャンマーでデザインを勉強中の村上雄太郎です。 前回の投稿では書いていなかったのですが、実は現在「20/20」というデザイナーコミュニティを活用し、デザインを学んでいます。 ミャンマーにきてからデザインに興味を持ち始めたので「どう学んでいこうかな笑」と感じていた中、出会ったコミュニティでした。 詳しくはコチラ↓ https://note.mu/design_school/n/n5959ded13c15 そしてこのコミュニティ内複数人でじゃらんアプリのリデザイン

須永剛司 先生から教えてもらったこと2

(※この記事は2015年2月4日に書いた会社のブログからの転載です) - インターフェイスからの転換期 - コンピュータを使った美術教育1989年4月。多摩美術大学の上野毛キャンパスに美術学部二部が新設され、「コンピュータを使った美術教育」の授業がスタートした。アップル・ジャパンと産学共同の契約を取り付け、当時1台200万円もしたMacintoshⅡを30台を購入し、須永先生も講師としてヒューマンインターフェイスの授業を担当することになった。1980年代からコンピュータを

新生MERYを分析してみた

こんにちは、Nap(@Naptronic)といいます。 アプリのデザイン、グロースなどしております。 MERYが帰ってきたので、新機能の狙いなどを分析してみたいと思う。 ビジョンとミッション、編集体制について小学館と組んでの再スタートだが、MERYのプレスリリースを見ると、ビジョンとミッションは以前と大きく変わらないように見える。 ビジョン:女の子の毎日をかわいく ミッション:「好き」に出会える、「好き」を届けられる世界をつくる 女性向けメディア「MERY」サービスリリ

須永剛司 先生から教えてもらったこと1

(※この記事は2015年2月4日に書いた会社のブログからの転載です)  ここ2〜3年、多摩美術大学情報デザイン学科でお世話になった須永剛司 教授(以下:須永先生)と一緒に仕事をする機会に恵まれ、大変ありがたく感謝しています。打ち合わせをしていると、まるで特別講義を単独受講しているかのように錯覚し、授業料を払いたくなります(笑)。学生の時にきちんと話を聞いていればの後悔の反面、学生の立場ではハードルが高く、現場に出ないと理解しづらい内容だったなという気持ちが同居します。  今

「ZOZOSUIT」への悔しさと感謝と、私たちはここからどう戦っていくべきなのかということ。

私は今、この文章を半分泣きそうになりながら書いている。 何の感情なのかは自分でもよくわからないが、とにかく「すごい」という言葉がずっと頭の中でぐるぐるしている。 ルールが変わる、ここから。 毎週アメリカや中国のニュースを拾って自分なりに解説する中で、遅々として改革が進まない日本のアパレル業界に歯がゆい思いをしてきたが、ここから大きく変わる。 昨日はそう確信した日だった。 ZOZOSUITはすごい。きっと世界をとる。 私が人並みにものを考えられるようになって以来、一

「勉強の哲学」を読んでみて:感想と学びとしてのデザイン

前回、日本に2週間帰省したのは約2ヶ月前だったかな。 ふと手に取った千葉雅也氏による勉強の哲学来たるべきバカのためにという本が非常に強く今でも頭に残っている。 大学生活をアメリカで過ごしたこともあり、 日本語で深く思考するという経験は、 英語を習得した後の自分に取ってはかなり愉しいことのように感じた。 大学では、デザインを専攻していた。デザインの学部はあるけれど、総合大学の一学部だったから多分バリバリの美術大学と比べると色んな面で専門に特化しているかと言われると、総合力

「穴あきバケツの成長モデル」の話

新入社員のこばかなさんが、「こばかなスケッチ」という自分企画を頑張っている。THE GUILDでの日々の仕事と、読書で学んだことを、一枚のスケッチにまとめるチャレンジだ。 第三回はこの絵。「穴あきバケツの成長モデル」のお話。 サービスの成長を「バケツと水」に例える様々なビジネス指標の中で、「継続率」こそが最重要だと考えている。売上よりも、PVよりも、DAUよりも、「継続率」がもっとも尊い。 そんな継続率を大事にしつつ、サービスを着実にグロースさせるモデルが、「穴あきバケ