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#スタートアップ 記事まとめ

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スタートアップが手がけたnoteが集まるマガジンです。スタートアップが読むべき、知るべきnoteも選んでいきます。
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#経営

Classiを卒業します(退任エントリ)

2024年6月27日のClassi株式会社の定時株主総会を持って、代表取締役社長の任期を満了し、退任させていただきました。 これは何?いわゆる退職エントリです。 僕は取締役を拝命していたので退任エントリとしています。 三点まとめClassiの創業と成長: Classiは2014年にソフトバンクとベネッセホールディングスのジョイントベンチャーとして設立され、中高生向けの教育ツールを提供し、多くの学校で導入されてきました。僕はソフトバンクの新規事業担当として教育分野に参入し、

IVS2024を終えて、日本の現在地

2024年7月4-7日と3日間に渡り開催されたIVSに参加してきました。初日の「スタートアップ業界のM&Aの現在地」というセッションにも登壇。満員御礼、立ち見も数多くでるセッションになりました。ありがとうございます。 15,000人参加という超大規模さ、政治家や官僚などが数多く参加していたことは、メディアで中心的に報道されていました。まさに、裾野の拡大、国家のコミットは参加していても強く感じる点であったことは間違いありません。テーマ的にも一時のSaaS一辺倒から、AI実装、

スタートアップ・エコシステムは今後どう発展すべきか

2024年6月24日に経済産業省から研究会の報告書が発表されました。今回はその内容に触れつつ、私なりに重要だと思う点について書いてみたいと思います。私も末席ではありますが、本スタートアップ・ファイナンス研究会の委員として議論や報告書の作成に関わらせて頂きました。エコシステムの全体像をデータも交えながら、整理し、そこから課題や突破口となるポイントを整理した資料です。まだ読んでない方、スタートアップのエコシステム発展の方向感が見えてくる資料なので是非ご覧ください。 経済産業省の

株主とCFOから半年後に会社が潰れると言われてから10ヶ月後、会社は過去最高収益と利益を記録した。アソビで7億円調達した不格好経営

世界は突然崩壊した 「このままではあと半年で会社が潰れます。」 2023年6月某日、無機質にCFOが言い放ち、取締役会は静まり返った。驚きと落胆の重い空気の中、今後の対策を考えようにも誰も意見しない。コストを圧縮しようにもどう考えてもあと6ヶ月しか資金がもたない。 「アソビでこの世から孤独を無くす」をミッションに掲げて、株主にも恵まれ7億を調達し、希望に胸を躍らせていたものの終わりは突然やってきた。 元々はアソビのメディア「PLAYLIFE」とアソビのコミュニティ「遊部

母の日note:出産を1週間後に控える立場で考えるスタートアップ経営

こんにちは。EventHub代表の山本です。 本日(5/12)は母の日ですね。 いきなり私ごとの共有ですが、現在私は妊娠39週目、1週間後に母になる予定です👶 先日、自分が参加できる最後の会社総会で、これから徐々に休みに入ります、という改めてのアナウンスとともに、妊娠・出産準備をする上で会社経営を考える中で改めて見えたこと、少し視点が変わったからこその皆へのメッセージを共有しました。 嬉しいことに、その内容が「よかった」「共感した」とメンバーから言ってもらえたことと、今

AI時代に起業するということ

生成AI以前と以後で、会社のあり方は決定的に変化していくのだと思う。 たとえば、昨日はとある会議で、「この(AI)サービスの原価はいくらか」という議論が沸き起こった。 AIサービスなのだから、AIの利用料くらいしかかからないかというとそうでもない。実際、AIを動かすためにはAIそのものにかかるお金以外の人件費がかかる。誰かに売る人の人件費や、システム開発のための人件費や、サポートのための人件費だ。ただ、AIサービスの場合、人件費を極限まで最小化することができる、という点が決

事業に失敗しつづけた末に編み出した「IR1000本ノック」が、かなり効果的だった話

僕は2018年にPLEXという会社を立ち上げました。それから5年、メンバーは200人を超え、今期の売上は30億円を見込んでいます。資金調達は今のところしていませんが、新規事業への投資ができるぐらいの利益も出ています。 まだまだ「大成功!」とまではいえませんが、この先の大きな成長を見据えられるぐらいには、安定して伸びてきました。 ただ、僕自身は決してビジネスセンスがあるタイプではありません。実は学生時代も含めると4つほど、「なんとなくいけそう」と感覚で事業を作っては、伸びず

成長し続けている会社の経営陣10の特徴と僕が意識していること

皆様、こんにちは! テックタッチ株式会社のCFO/CPOの中出 昌哉(なかで・まさや)です。(@masaya_nakade)直近取締役にも就任させてもらって、経営について考える機会が増加しています。 そんな中、経営陣note企画で僕の番が来ました。従前は、CFO業務やCPO業務のより業務に近い領域のnoteを書いてきたのですが、今回は趣向を変えて、少し俯瞰した目線でnoteを書いてみたいと思います。ライトな内容・分量なのでパッと読めると思います。 今回の内容は、タイトルの

急成長フェーズでの採用の考え方

(※ 社内報なので、社内向けの言葉使いなどわかりづらい点はある等ご了承ください) 急成長フェーズでは、通常の採用ではNGとされるような採用が正解となるケースがある。なんの意識もしないと定石とされる方法をとることでのミスが発生する。本来定石だが、急成長フェーズでは意思決定ミスにつながりうるケースに対して考え方の修正をする必要がある。 前提として、20%成長を目指す会社ではなく、毎年何倍も成長するような急成長を目指す会社の採用の考え方である。 20%成長のような漸近的な成長

才能が集まる会社、逃げる会社

\マネジメントスクール&コミュニティ「Emo」受講生募集中/ ベンチャーは、いつだって1人の才能が切り拓くプロローグとして、ある出来事について書かせてください。 以前、弁護士ドットコム株式会社代表取締役の内田さん(現取締役会長)、同社専門家プラットフォーム事業担当取締役の田上さん、クラウドサイン事業担当取締役の橘さんに、それぞれマネジメントトレーニングをさせていただく機会に恵まれました。 田上さん、橘さんはお2人とも弁護士資格をもつドメインエキスパートであり、大きな事業を

会議と議事録が変われば、会社が変わる

こんにちは、プロダクトマネージャー のたけまさです。 今回は会議改善の考え方とノウハウをまとめました!当記事を書くきっかけになった、CEO河邑のプチバズりしたツイートです。 会社に所属する人間にとって、会議と議事録はとても身近なものです。 身近にある日常の当たり前レベルを上げることは生産性に直結します。 会議のパフォーマンスが微妙なんだよなぁ。。とお悩みな方々のご助力になれば幸いです!各項目にはサンプルも掲載しています。 要約 重要ポイントです。お時間がない方はこちらだ

攻めと守りのバランスを意識し、さらなる成長へ──FIREBUGが新経営体制に移行した狙い

攻めと守りのバランスを重視し、さらなる成長へ──7期目に入り、新経営体制に移行するとともにミッション・ビジョンも刷新しました。 佐藤:FIREBUGを創業した7年前と比べて、エンターテインメント業界を取り巻く環境は大きく変わりました。YouTuberを筆頭にSNSをベースとしたタレントも多数生まれるようになり、エンターテインメント業界のビジネスモデルはテレビ中心からSNS中心になるなど、芸能事務所などは変革を余儀なくされています。 そんな“個の時代”において、最も重要なの

Sequoiaの変貌の必然:スタートアップは長期的な社会価値創造のインフラへ

TAKA(@Murakami_Japan)です。実はNewspicksの新サービス"Topics"の初代オーナーに任命されました。そしてこれが第一回の投稿です。これから時事ネタ、国内外のスタートアップ、大企業、M&Aや資金調達、IPOなど、雑食なテーマをファイナンスやガバナンス 、サステナビリティといった観点で切り取っていきたいと思います。是非、noteと合わせてフォロー宜しくお願いします。 記念すべき第一回のテーマは、Sequoia Capitalです。2021年10月末

予算の作り方

経営の重要なツールである予算につき私見を書いてみる。 世に予算を「正確に策定する」議論は多く見受けられるものの、なぜ予算を建てるかに対してストレートに述べたものはあまり見ない。 「なぜ」がなければ「どのように」は導けない。 予算とは経営からのメッセージ予算は、スタッフの行動を促すための仕様書 CEOは、これを肝に銘ずるべき。 「見通し」で予算数値を作る人は経営していないと宣言しているのと同じ。 一方、単なる気合を書いてしまう人も、メクラ運転になるのでハタ迷惑。 仕様書