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#フード 記事まとめ

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レシピやグルメ情報、料理や食文化に関する考察など、食にまつわる記事をまとめていきます。
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#エッセイ

光庵をうーめんの聖地へ。こだわりの味を守り続ける店長の物語

きちみ製麺の工場併設型食堂である、「味見処 光庵」。江戸時代に建てられたかやぶき屋根の古民家を活かしてつくったお店です。当時の太い木の梁などはそのまま残っており、長きにわたりこの地とともに生きてきた様子が感じられます。 お店の雰囲気はもちろん、味も抜群。ミシュランガイド宮城2017特別版にも掲載されました。きちみ製麺のさまざまな麺のなかでも“手延”白石温麺のみを取り扱っており、手間暇かけてつくられたうーめんをじっくり味わうことができます。 そんな光庵の味を生み出し、守り続

2人暮らしのごはん記録と時々レシピ。恋人と私それぞれの朝。

私と彼、それぞれの朝今日は土曜日だというのに彼は休日出勤で早出というダブルパンチで同情せずにはいられない。「5月、まとめて有給をとって休みにするから余裕!」と、当の本人は爽やかな顔をしていたけれど。 代休とるか休出として給料もらうか、みたいな選択のとき私は迷わず代休をとってきたのだけど、彼は絶対後者。 え、もしかしてみんなそう?私はチャンスさえあれば休みたかったな。 彼が休日出勤で早出のときは、忙しいとたまーにあって、大体前日の夜にお弁当をつくっておく。見送りだけはし

まとめてみました!『マツコの知らない世界』で、ご紹介したおにぎり屋さん【全16店】

《連続1747日目!》 本日、放送された「マツコの知らない世界」いかがでしたでしょうか。 収録ではかなり緊張をしてしまいましたが… 日本のソウルフードであるおにぎりの素晴らしさを少しでもみなさんに伝えることができたかなと思っています。 番組の中では、古くから伝わる伝統的なおにぎりや、これまでの常識を超えた新しいおにぎり、地元から愛され続けているおにぎりなど、いろいろなおにぎりが登場しました。 そこで、今回は「マツコの知らない世界」で紹介させていただいたお店をまとめて

記念日でもないけど「ちゃんとしたチーズケーキ」を焼いてみた【つくる編】

チーズケーキが食べたい。 この作家さんのレシピで作ってみたいと思っていた作り方で作りたい。そう思い、材料をそろえた。 今日作ろう…記念日でもなんでもない日だけど作る、作りたい、ていねいなくらし… と言いたいところだけどちがう。元凶はこれ。 材料を買ったとき、これだけケチって期限ちかいやつを買ってしまった。 本当はもっと気分がのったときに作りたかった(今日じゃなかった)。 でもまー仕方ない!ここまできたら作ってやんよっ。 と1人で騒いでいるのも理由があって。 このレシ

中国各地の餃子を食べ歩いた私が選ぶベストオブ餃子(レシピ紹介)

#餃子が好き わたしは長年、中国(と日本)で仕事をしている。 そして、中国といえば餃子。 なので、このお題に参加せずにはいられなかったのだが、すけべ心を出してエモいことを書こうと試みるも、残念ながら「餃子はうまい」というあたまの悪い感想しか出てこなかった。 そこで、一応中国33省のうち19省を訪れたことがあり、各地で餃子を食べてきたわたしが最も「おいしい!」と個人的に思った餃子を、素直に紹介しようと思う。 ただ、タイトルでは大分ドヤってみたが、餃子を研究している美食家

全世界でわずか2%しかないハモンイベリコを食べて腰を抜かした話

生ハムと言えば、よく浮かんでくるイメージはイタリア。 確かにイタリアの生ハムの種類は数え切れないほどあって、全世界にその知名度は広がっている。イタリアでの生ハムの歴史は長いため、作り方に対するこだわりが強くプライドが高い。 今日は実はイタリアではなく、近いようで遠い、遠いようで近いスペインがこのグルメエッセイの舞台になる。スペインは何度も行ったことがあるけど、まさかスペインの生ハムについて執筆する日が来るなんて思わなかった。 まずは、20代前半の頃にイタリアから出て海外生

たどり着いた「ダーパンジー」|パリッコの「つつまし酒」#222

ノーチェックだった地元のお店 ちょくちょく地元の話をしてしまって縁のない方には面目ないんですが、僕の住む東京都練馬区、石神井公園という街に「香満園」という中華料理屋さんがあるんです。  本場の方がやっている、いわゆる大陸系と呼ばれるようなお店で、数年前までは同じ場所に違う店名の中華屋さんがあったので、居抜きで入った、比較的新しめのお店だと思われます。いや、思われますってなんだよって話ですけれども、地元には他にも好きでよく行くお店がたくさんあるので、けっこう最近までノーチェック

旧国道50号線沿い 。81歳のおばあちゃんが40年以上ひとりで握ってきた優しい優しいおむすび(前編)

【1249むすび】おおくらや(筑西市)鮭 《連続1692日目!》 おむすびの出店ブームが続いている。 ここ1~2年の間に全国で200軒もの店がオープンしたらしい。 東京都内でも1年間で60軒ものお店がオープンしている。 物価高が進む中でお米の価格が安定していることや、海外からの訪日客がおむすびを食べに来てくれるなどいろいろな要因が考えられる。 今までにないような華やかな見た目だったり・・ 考えられないような高級な具材だったり・・ 本当に様々なおむすびを見かけるようにもな

第5回 ぐるめぐる神戸

昨日〈ぐるめぐる神戸〉を開催した。 毎回異なるテーマに基づいて、神戸のうまいものを食べ飲みし、解説しながら街歩きを楽しむ会。 早いものでもう第5回だ。 今回のテーマは「神戸洋食/神戸スイーツ」。 開港以来150年、神戸には名だたる洋食店、スイーツ店がずらり。 そんな数ある名店の中から僕のチョイスでご案内。 旧居留地の散策もセットにした。 今回ご参加いただいたのはこちらの3名だ。 ちなみさんは昨日が初めましてだった。 ぐるめぐるに新しい方が参加されるのって、やっぱりめっち

手作り餃子とスーパーの冷凍餃子ぜんぶ焼いて最強の守護神を決める。

餃子がすきだ。 餃子はすごい。パリパリもモチモチもいける皮に包まれた多種多様の餡。具のバリエーションは無限大。炭水化物にお肉と野菜がたっぷりインしてるなんて完全無欠のおかず王だ。もはや完全栄養食のそれである。同じことをハンバーガーでも常々提唱しているが、いまだ同志に出会ったことはない。なぜだ。なぜなんだ。(個人の感想です) そして、餃子は懐が深い。メインもはれるし、サイドもこなす。ラーメンでもごはんでもOK。完全栄養副菜として、するんとおさまる。その潔さ。ありがてぇ……。

🍥燻製ピスタチオバスチー🍥

行き場を失ったピスタチオの怨念がキッチンに渦巻いている。 燻製レモンケーキのトッピングに使ったはいいものの、使用量を艦がみずに買い物をする悪癖が顔を出し、たくさん余らせてしまった。 酒と一緒に流し込むには何だか勿体ないし、節分に鬼は外と撒くにはあまりにも無作法な気がする。 紀元前6500年から人類に食べられているというピスタチオが、窮屈な容器に閉じ込められ、棚のはしっこから私をじ、と睨みつけている気がしてならない。 ピスタチオの怨念を察したときには、すみやかに燻製をし

面倒臭がりな私が土鍋で米を炊く理由[エッセイ]

どうもいむいぱぴ子です。 今回は東芝テックさんの企画#買ったわけ に参加させて頂きます。 大体のことが面倒なこの私が土鍋でご飯を炊いているなんて過去の私が知ったら腰を抜かすかもしれない。 1.土鍋への憧れ 学生時代、友達が土鍋でご飯を炊く家庭でなんとなくかっこいいなと思っていた。そういえば担任の先生も土鍋で炊いていると言っていた気がする。土鍋でご飯を炊くなんて火加減とか難しそうだし、何より面倒臭そうだな…。と思いつつも「土鍋で炊くご飯は美味しい」そんな声も聞こえてきたり

21歳になってから、ビッグカツを買い漁ることになるとは思いもしなかった

魚のすり身のシートを油で揚げた駄菓子、突き抜けるカレーの香り。 皆さんはビッグカツという駄菓子をご存知だろうか 駄菓子で打線を組むなら必ずレギュラーメンバーに入るほど駄菓子の中でもポピュラーであり、コンビニでも高確率でお会いすることができる。 私とビッグカツの出会いは些か遅すぎた。 高校時代、私には好きな先生がいた。 20代後半くらいの社会科の先生で、髪の長さや顔立ちがPerfumeのかしゆかに似ていた。 先生は家に猫を三匹飼っているらしく、彼女の自宅からオンライン授

文化鍋で炊くおいしい御飯

我が家のお米を自分でブレンド我が家で使っているお米は、 大概いつも3〜5種類のお米を自分で混ぜ合わせています。 基本をジャスミン米にし、そこにライスベリー(黒米)、玄米、赤米、山岳米です。 先日、リス族の方が街まで自分の畑で採れた作物を売りにきたので、天然100パーセントのはちみつとお米を買いました。 いわゆる”タイ米”は我が家では食べません。 タイ米は、タイ国内で一番低価格で買えるお米で、 大衆食堂や屋台で出てくるお米です。 炊き立て(または温かいうち)は美味しいので