石井しい

2年後に歌人になるOL|日本列島のだいたいまんなからへんで毎日10000歩以上歩きなが…

石井しい

2年後に歌人になるOL|日本列島のだいたいまんなからへんで毎日10000歩以上歩きながら短歌を詠む生活をはじめました|韓国でNEVER特別賞&エッセイ出版|人生のテーマは自由と自立|グミが主食

マガジン

  • 短歌鑑賞『短歌たべてる』

    2024年8月から「2年後に歌人になる」を目標に短歌を詠み始めました。先人の方々の短歌をたべながら、呼び起こされた感情やおすそ分けいただいたお守りのまとめ。世間では一首評・連作評・歌集評とかいうらしい。

  • さんぽ短歌『10000歩で詠む日常』

    2024年8月から毎日10000歩あるきながら短歌を詠むことにしました。毎日1首おきにいりをSNSに投稿。そして、ここがそのまとめ。

  • エッセイ『もしスナフキンが40代独身女だったら』

    スナフキンの生き方をロールモデルにしている40代独身女の人生後半戦に向けた戦略会議。自由と自立、ときどき孤独。心に刺さるささくれや、日々のゴミ。ヒトやモノへの頼り方、そして距離感。しあわせってなんだろう?…ただの結婚不適合者のひとりごとです。

  • エッセイ『科学的に分析してみた』

    考察や分析が好きです。見るのも聞くのも話すのも。頭の中の石を少し磨いて光ってきたらおすそわけ。深くて暗いとこまでいかず、水深1メートルぐらいでハイタッチ。それぐらいでもぜんぜんたのしい。

  • エッセイ『内向型人間のエンタメ感想文』

    内向型人間のわたしが気になった映画、ドラマ、本などのエンタメ作品についての考察や感想です。キラキラな派手さがある作品より、思考のぼこぼこが多くて、脳みそがつまずく作品のほうが好きみたい。実はエンタメ企業で15年以上働いているサラリーマンでもあります。

最近の記事

  • 固定された記事

わたしが韓国人と結婚して「バツ1/2」になるまでの12か月

わたしの離婚歴は、1.5回。 中途半端になってしまったのは、このうちの0.5回が国際結婚だからだ。 国際結婚というのはけっこう複雑で、2つの国で婚姻届を出さないと成立しない。 わたしは韓国で結婚し、日本では婚姻届けを出せぬまま、12か月後には離婚した。 「言葉の違いが、原因でしょ?」 「文化の違いが、大変だったんでしょ?」 離婚をしたばかりのころはよく言われたけれど、そんなの一切関係ない。 わたしと彼の間に、ほんのちょっとの愛と想像力が足りなかっただけだ。 カナ

    • 真夜中の屋上に風「さみしさ」の「さ」と「さ」の距離のままの僕たち|千葉聡【一首評】

      数ある好きな短歌から、今日はこちらの短歌をいただきます。 ほかの短歌鑑賞(一首評)は、こちらからどうぞ。 STEP1:ひとくち食べた印象やイメージ千葉 聡さんの歌集を読むと、学生時代を思い出す。 最初に読んだ時はすごくお若い方なのかなと思ったが、1968年生まれの50代だ。 先輩だということに、ちょっと驚く。 そして歌集を読み進めると納得する。 歌集全体にほんのりとなつかしい青春の香りを感じるのは、千葉さんが中学校や高校で先生をしているから。立場は違えど、あの空間

      • さんぽ短歌「ダウンのおばけはついてゆく」

        毎日10000歩以上あるきながら短歌を詠み、SNS(X)に上げる「さんぽ短歌生活」をはじめました。2024.10.31からの1週間分のまとめです。 先週より前の分は、こちらからどうぞ。 2024年10月31日(木) 歩数:17227早朝におうちの前を掃除するおじいさん。落ち葉が朝日に照らされて、なんだかとても神聖な「なにか」をしているようにみえました。  2024年11月1日(金) 歩数:16899屋根のある場所めがけて走る男の人のあとから、黒いダウンが走ってきました。

        • おびただしい星におびえる子もやがておぼえるだろう目の閉じ方を|佐藤弓生【一首評】

          数ある好きな短歌から、今日はこちらの短歌をいただきます。 ほかの短歌鑑賞(一首評)は、こちらからどうぞ。 STEP1:ひとくち食べた印象やイメージ佐藤弓生さんは1964年生まれ。 2001年に第47回角川短歌賞受賞を受賞したことをきっかけに、第1歌集『世界が海におおわれるまで』が世に出るが、実はその前に3冊も詩集を出版している。 もともと詩人であることもあり、佐藤さんの作る短歌はどこかふんわりと幻想的だ。 *** この歌は口にするとすぐ、目の前に星空がひろがる。

        • 固定された記事

        わたしが韓国人と結婚して「バツ1/2」になるまでの12か月

        • 真夜中の屋上に風「さみしさ」の「さ」と「さ」の距離のままの僕たち|千葉聡【一首評】

        • さんぽ短歌「ダウンのおばけはついてゆく」

        • おびただしい星におびえる子もやがておぼえるだろう目の閉じ方を|佐藤弓生【一首評】

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        • 短歌鑑賞『短歌たべてる』
          5本
        • さんぽ短歌『10000歩で詠む日常』
          14本
        • エッセイ『もしスナフキンが40代独身女だったら』
          20本
        • エッセイ『科学的に分析してみた』
          10本
        • エッセイ『内向型人間のエンタメ感想文』
          11本
        • エッセイ『韓国人と結婚してバツ1/2になった女のその後』
          14本

        記事

          さんぽ短歌「内臓オセロはじまる秋に」

          毎日10000歩以上あるきながら短歌を詠み、SNS(X)に上げる「さんぽ短歌生活」をはじめました。2024.10.24からの1週間分のまとめです。 先週より前の分は、こちらからどうぞ。 2024年10月24日(木) 歩数:17683仕事がいっぱいで朝早く会社に向かう時、向うから疲れた猫がやってきて、ついつい「夜勤ご苦労様です…」と思ってしまったんですよ。あの猫、ほんとに猫なんかな?  2024年10月25日(金) 歩数:18085ゴミ捨て場に大きな布団が捨てられていて、

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          この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい|笹井宏之【一首評】

          数ある好きな短歌から、今日はこちらの短歌をいただきます。 ほかの短歌鑑賞(一首評)は、こちらからどうぞ。 STEP1:ひとくち食べた印象やイメージこの世は「まちがえて」やりたいことだらけだ。 まちがえて、スマホをお風呂に落として実験してみたいし、 まちがえて、ふわふわな羽毛布団の羽毛を全部出してみたいし、 まちがえて、新品の高級リップを切り刻み、粘土みたいにこねてみたい。 まちがえて、キオスクで「スマイルください」って言ってみたいし、 まちがえて、ペットショップの子犬

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          アボカドのサラダ作ってあげることもうないだろうレシピ聞かれる|俵万智【一首評】

          数ある好きな短歌から、今日はこちらの短歌をいただきます。 ほかの短歌鑑賞(一首評)は、こちらからどうぞ。 STEP1:ひとくち食べた印象やイメージこの歌は、人気歌人のひとりである俵万智さんの第7歌集『アボカドの種』に収められている。 俵さんは自分の目に見えるものをそのまま素直に描くタイプの歌人だ。 わかりにくい暗喩やファンタジーな文脈は少なく、目に見える情景やその時のリアルな感情が活き活きと描かれる。 特にこの歌はその点がとても俵さんっぽいような気がして、目に留まっ

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          さんぽ短歌「パイナップルのもののけは知らない」

          毎日10000歩以上あるきながら短歌を詠み、SNS(X)に上げる「さんぽ短歌生活」をはじめました。2024.10.17からの1週間分のまとめです。 先週より前の分は、こちらからどうぞ。 2024年10月17日(木) 歩数:17077ほんとうに「もののけ」という名前にふさわしい巨大なほうきをぶんまわすおじさんは、葉っぱひとつ見逃さずに掃ききっていきました。 2024年10月18日(金) 歩数:18861昔からツナがちょっとニガテです。とてもかんたんに食べられるタンパク源だ

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          ガム味のガムを噛んでる音により自己紹介とさせていただく|斉藤斎藤【一首評】

          数ある好きな短歌から、今日はこちらの短歌をいただきます。 ほかの短歌鑑賞(一首評)は、こちらからどうぞ。 STEP1:ひとくち食べた印象やイメージ第一印象はなかなか覆らない。 いわゆる心理学の「初頭効果」というやつだ。 だからこそ、わたしたちは自己紹介を大事にする。はっきりと大きな声で聞き取りやすく、できれば笑顔で。 なるべくならイヤな印象を与えたくない。そう考えるのが普通だろう。 でも、この主体は大事であるはずの自己紹介を省略しようとしている。それもガムを噛みなが

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          さんぽ短歌「頸部骨折から生まれる冬の入口」

          毎日10000歩以上あるきながら短歌を詠み、SNS(X)に上げる「さんぽ短歌生活」をはじめました。2024.10.10からの1週間分のまとめです。 先週より前の分は、こちらからどうぞ。 2024年10月10日(木) 歩数:15255 実は…骨折しました…。なにやってるんだわたしはw ペットボトルの蓋が片手で開かないことに気がつきました…。 2024年10月11日(金) 歩数:15343「あ、きこえちゃった。ごめん」ととっさに思ったけど、たぶん向うは聞こえてもいいと思って

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          さんぽ短歌「この秋はマットカラーで強くなる」

          毎日10000歩以上あるきながら短歌を詠み、SNS(X)に上げる「さんぽ短歌生活」をはじめました。2024.10.3からの1週間分のまとめです。 先週より前の分は、こちらからどうぞ。 2024年10月3日(木) 歩数:17422出窓のところに洗濯物を干している人がいて、中の人からしたら隠してあるのでしょうけど、道からは…いや、見るつもりはないんです。でもなんかみちゃう。ああ、3日間干しっぱなしだな。笑 2024年10月4日(金) 歩数:26864どんぐりがたくさん落ちて

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          さんぽ短歌「ジョンレノンみたいなはじまりは今」

          毎日10000歩以上あるきながら短歌を詠み、SNS(X)に上げる「さんぽ短歌生活」をはじめました。2024.9.26からの1週間分のまとめです。 先週より前の分は、こちらからどうぞ。 2024年9月26日(木) 歩数:17243なんか視線を感じるなと思ったら、ゴミ捨て場にスタバの紙袋がおいてあって、見られてるんです。いや、わたし、今捨てるものないからさ。 2024年9月27日(金) 歩数:17609映画「PERFECT DAYS」を見てから、ついつい清掃員の方をみてしま

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          さんぽ短歌「ポストに誠実さを絡める方法」

          毎日10000歩以上あるきながら短歌を詠み、SNS(X)に上げる「さんぽ短歌生活」をはじめました。2024.9.19からの1週間分のまとめです。 先週より前の分は、こちらからどうぞ。 2024年9月19日(木) 歩数:10649なかなかになかなかですよ、マッキーは。うちのポストは不誠実きわまりなくて、反省。 2024年9月20日(金) 歩数:26525いたんです、軒先に。雨なのかなと思うぐらいにしっかり守られて。妖精なのかなと思ったくらいに薄い体で。たぶん人間なのだけど

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          さんぽ短歌「歯ブラシのゆくすえはかため」

          毎日10000歩以上あるきながら短歌を詠み、SNS(X)に上げる「さんぽ短歌生活」をはじめました。2024.9.12からの1週間分のまとめです。 先週より前の分は、こちらからどうぞ。 2024年9月12日(木) 歩数:16310どんなに買い置きがたくさんあったとしても「かため」じゃだめで。前の人は「かため」が好きだったのかななんて。なんだか、疎外感。 2024年9月13日(金) 歩数:16788最後をあいまいにしようとする人が苦手です。なにから逃げようとしているのだろう

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          さんぽ短歌「そして、粉チーズは有料になった」

          毎日10000歩以上あるきながら短歌を詠み、SNS(X)に上げる「さんぽ短歌生活」をはじめました。2024.9.5からの1週間分のまとめです。 先週より前の分は、こちらからどうぞ。 2024年9月5日(木) 歩数:19727なかなかつながらなくて、つながらなくて、つながらなくて、つながらない。そんな日はガラスを通して入ってくる太陽の力を借りたとしても、やっぱり無理なんだって。 2024年9月6日(金) 歩数:22168納得いかなくても納得いったふりをしていたのですが、さ

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          さんぽ短歌「ぬかるみおちたトレイの狭間で」

          毎日10000歩以上あるきながら短歌を詠み、SNS(X)に上げる「さんぽ短歌生活」をはじめました。2024.8.29からの1週間分のまとめです。 先週より前の分は、こちらからどうぞ。 2024年8月29日(木) 歩数:17329豚骨が好き。お店の中に入った途端、どろどろしてる油とニンニクのぬかるみにはまってしまったような危機感を持ち、明日の自分を少し心配するけれど。 2024年8月30日(金) 歩数:17799不思議なんだけど、ケバブやさんの肉のかたまりが、いつ通っても

          さんぽ短歌「ぬかるみおちたトレイの狭間で」