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浦和レッズ 記事まとめ

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2021年3月の記事一覧

三年計画の定点観測(2021年3月度月報)

昨年はリーグ戦の試合の直後にアンケートを取って、自分の評価と比較しつつ三年計画のプレーコンセプトが表現できていたのかをまとめていました。ですが、協力してくれた方もアンケートの項目が多くて面倒だったんじゃないかとか色々自分なりに考えて、今年は試合ごとの記事はその試合の内容によってピックアップする事象を変えた雑感として出しつつ、月の終わりに月報のような形で三年計画のプレーコンセプトについての定点観測をしようと思います。 開幕戦は2月でしたが、月末だったのでそれも含めて今回3月分と

サッカーで気持ちが折れてしまったら

3月21日の明治安田生命J1リーグ第6節 浦和レッズ対川崎フロンターレ戦、DAZNの画面を通して、"気持ち"が折れる瞬間が目に見えた気がした。 20分前までできていたことができなくなった前半は前評判を覆してレッズがペースを握り続ける。 42分にフロンターレが先制したが、後半にレッズが逆転できるのでは?という雰囲気で前半終了。 だが、後半開始早々の4分にフロンターレが追加点。 ここでレッズの選手の動きが急に少なくなってしまった。 サッカーに詳しくない家族が「なんで白いチーム

【浦和vs川崎F】リカルド・レッズ・プロローグ【J1リーグ 第6節 感想】

サッカーと赤菱を愛する皆様、こんにちは。 代表ウィーク直前、週2連戦シリーズの最後は川崎フロンターレとの試合でした。結果だけを見れば0-5の完敗。 やっとスカッドが整ってきて「よーし、これから!」という所でその気持ちごと折られかねない大量失点での敗戦、なんだかここ数シーズン見覚えのある様なタイミングだったりしますが、これまでとは少し趣が違うんじゃないかな、と思っていたりもします。 今回の敗戦で結構ガックリ来た人もいるでしょうし、もしかすると選手も相当にショックだった可能性もあ

ネガトラの差は大きい(2021/3/21 浦和vs川崎)

55分を過ぎたあたりからはノーコンテストというか、色々プッツンしてしまった感じがあるので浦和の選手に対する評価が難しくなってしまいましたが、それまで、特に前半に限って言えば保持、非保持の2局面については十分に渡り合えていたという印象でした。 ◆岩波が早めにポジションを取る試合開始からの数分間はボール保持でのポジショニングの安定からネガトラが連続で機能して主導権を握ります。川崎の方も長谷川を積極的に岩波に対してプレッシングに出して浦和のビルドアップを窒息させにかかりますが、こ

苦渋の決断【Jリーグ】浦和レッズvs北海道コンサドーレ札幌

前節から中2日での試合となったレッズはホームにコンサドーレ札幌を迎えての対戦となりました。 前節、マリノスのハイプレスに苦しみ完敗だったレッズが、マンツーマンで前からプレスをかけてくる札幌に対してどう対応するのか見所でした。 スタメン レッズは前節から2人変更。金子と関根が先発となり宇賀神は怪我のため大事を取ってベンチ外、伊藤敦はベンチスタートとなった。右SBでのプレーとなる阿部に注目が集まった。 札幌は中6日と万全のコンディション。前節から2人変更しGKに中野、シャ

【浦和vs札幌】見えてきた光【J1リーグ 第5節 感想】

サッカーと赤菱を愛する皆様、こんにちは。 代表ウィークまで続く週2連戦シリーズも終盤戦となりました。 中2日の浦和と中6日の札幌で疲労度の違いが大きく出るのでは、というトピックと今シーズンも意欲的にプレーをするミシャ・コンサドーレに対して浦和がどの様なプレーを見せることが出来るか、というトピックで注目の試合はドローとなりました。 試合後のコメントからも伺える通り、浦和は疲労度やスカッドの状態を見ながらある程度「割り切った」部分もあった事を明らかにしていました。 (↓有料です

【レビュー】選択した現実主義 - 2021 J1 第5節 浦和レッズ vs コンサドーレ札幌

この記事でわかること ・現実と向き合った90分 ・繋ぐより前、マンマークとの攻防 ・苦戦した対"ミシャ式" ・割り切りの撤退とその安定感 ・新戦力の光明 ・リカルドが保つ理想と現実のバランス 「いつもより長いボールが多いな」「前に出られずに5バック化してしまうな」 今季目指している姿とは違うように見えた、中2日の日程で迎えた今節。札幌は前節が中止になった影響で中6日での試合となりました。 メンバーは関根と金子がスタメン起用され、結果は0-0。惜しいチャンスはありながら

最初からいるのか入ってくるのか(2021/3/17 浦和vs札幌)

試合を通して現実的に勝負したというか、勝ち点0だけは絶対に避けたいという感じで割り切って戦ったという印象が残りました。試合後にリカルドが自分たちは中2日で消耗していて、相手は中6日でフレッシュだったわけだし、勝ち点1はポジティブだったと思うとコメントしていたあたりからも、そういう部分が伺えるのではないかと思います。 前半の浦和の守備はこのようなイメージだったのかなと。 数字の表記にするとどうするのが適切か難しいところですが、基本的には杉本と明本がプレスに出て行きますが、札

山積みの課題 【Jリーグ】横浜Fマリノスvs浦和レッズ

前節、今シーズン初勝利をあげたレッズはアウェイで横浜Fマリノスと対戦した。お互い目指すスタイルが似ているチーム同士の対戦となり、2019シーズン王者のマリノスを相手にレッズがどこまで通用するのか注目が集まった。 前からプレスをかけてくる相手に対して苦戦しているレッズはマリノスのハイプレスの前に多くの課題を露呈する結果となり、完全にマリノスに上回られてしまい完成度違いが浮き彫りとなった。 スタメン レッズは前節と同じメンバー。今節は槙野と岩波の配置を通常通りに戻し、小泉が

[4. 浦和レッズ戦] 2021年J1リーグの横浜Fマリノスをデータ分析する日記

こんにちは、kesuo-です。こちらの記事では、"2021年J1リーグの横浜Fマリノスをデータ分析する日記" シリーズの第四回目の記事になります。 はじめに今回は、第4節の浦和レッズ戦のデータを整理しました。試合結果は、3-0でマリノスの勝利という結果になりました。 では、ここから得失点のデータに注目したデータを整理してまとめましたので、確認していきましょう。 注意点今回分析で使用したデータセットは私個人が作成したデータセットになっており、公式記録とは異なります。そのた

模索中のレッズ【Jリーグ】浦和レッズ vs 横浜FC

サガン鳥栖戦から中3日で迎えた横浜FC戦、まだ勝ちのないレッズは何としてもここで勝利が欲しい一戦でした。 この試合の選手の配置やリカルド監督の采配を見るとレッズはまだ様々なことを模索中の段階だなと感じました。そしてリーグ戦も3試合目ということでレッズの出来る事、出来ない事が明確になりレッズの現状が見えてきました。 スタメン レッズは前節からのメンバーの変更は明本のみ。しかし、小泉が右SHに入り、槙野が右CB、岩波が左CBと選手の配置を変えてきました。ベンチには怪我から復

【浦和vs横浜FC】待望の勝利、そしてスタメンの壁【J1リーグ 第3節 感想】

サッカーと赤菱を愛する皆様、こんにちは。 横浜FC戦直前に鳥栖戦の感想を書き終える事ができてほっとしていた黒田です。 今節はホームに横浜FCを迎えて、昨シーズン思うようにプレーさせてもらえなかった相手にどの様にリベンジを果たせるか楽しみにしていました。 シーズン前に積極的に前線を補強した横浜FCの試合をあらかじめチェックする事は出来ませんでしたが、下平監督のもとで昨シーズンも見せたボールを握ったポジショナルなプレーを見せてくれるのだろうという事で注目の一戦でした。 スタメ

定例会見を読み解く(2021/3/12)

先週はそこまで目新しい話題が無かったのでスキップしてしまいましたが、今回は気になるワードがいくつか出てきたのでそこを掘ってみようと思います。全文を読んでいない方はこちらからどうぞ。 時間が無い方はここでピックアップしたものだけ見てもらっても良いですが、せっかくなら一度本文に目を通してもらって自分なりに「こうかな?」という感想を持ってもらった上で私の解釈と比較して楽しんでもらえればと思います。 ◆ここまでの選手起用について(J1リーグ3試合で20チーム中レッズが最も先発メンバ

新加入小泉の誘導と組織の連動

今回は、レッズに今シーズン加入した小泉選手の、横浜FC戦5:04と12:05の守備をピックアップ。 チームとしてボールを奪うために彼がどんなことをやっているのか、ぼんやり書いていきます。 許容と先手まずは前提の共有と、身近なあるあるから始めます。 中間ポジションの特徴 守備においてよく基本だと言われる"ゴールとボールを結ぶ線上にいる"メリットは、まずゴール(自分の背後)を直線的に狙われないこと、そして自分の両脇にある可能性の中間ポジションにいること。 一方デメリット