Gyo Kimura

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Gyo Kimura

◆UEFA Aライセンス ◆Pontypridd United FC:トップチームコーチ ◆Newport County トップチームアナリスト ◆Podcast #就活 https://open.spotify.com/show/2Idi6RQdLP3ijqUOqaDkBO

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「サッカーを学びたい」その一心でイギリスに指導者留学。 イギリスでサッカーの指導者/分析官として活動を始めてから4シーズン目に突入し、カーディフシティーFCやウェールズ世代別代表などでの活動経験から実践的な知識やスキルを身につけてきました。 「もっとサッカーを知りたい」、「もっと知識を身につけたい」、「もっと指導力を高めたい」そんなサッカーへの探究心に溢れた方に向けて、イギリスでの活動を通じて得た知見や考え方を多角的な視点から共有します。

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感覚派が戦術家に負けた話

私は幼い頃から将棋が強かった。父親の影響で保育園の頃から将棋を指すことを覚えた。『くもんのスタディ将棋』は革命的で、駒の動きが書いてあるから幼い私もすぐにルールを覚えることができた。 幼い頃から将棋を指すことを覚えたので、父親や姉と将棋することもあったし、友達ともよく将棋を指した。小学校低学年の時は学童に放課後は通っていたのだが、そこでよく友達と将棋したことを覚えている。 小学校高学年になると学童には行かなくなったものの、昼休みなどに友達と将棋をする日もあった。もっぱら私

    • CBのクロス対応

      サッカーの得点は個人の能力に依存していると言われている。当然チームとして『崩し』と言われるようなゴールに迫っていく方法を構築することで得点機会の増加は見込めるが、最後のシュートを決めるという点においては個人のシュート技術やスキル、ボールの受け方などに依存している。従って、昨今の強いクラブには点の取れるFWや能力の高いフィニッシャーが在籍している。 ゴールを奪うことが個人に依存しているとなると、「いかにそのフィニッシャーを封じ込むことができるか」ということが失点をしないあるあ

      • リフレッシュ研修会を終えての気付き【#29】

        6月の日本一時帰国の間に岡山FA主催によるリフレッシュ研修会にゲスト講師として『UEFA Aライセンスでの学び』や『プレミアリーグから学ぶ戦術的トレンド』といったトピックについてお話させていただいた。 昨年にも岡山FAのリフレッシュ研修会でお話をさせていただいたのだが、今回は初めて岡山現地へ行って対面でリフレッシュ研修会を行う貴重な機会を設けていただいた。 研修会には約30名もの指導者やサッカー関係者に足を運んでいただき、ディスカッションやアクティブラーニング形式で進めら

        • ゲームの文脈から作るトレーニング【コーチングログ#20】

          現在、欧州は2024/25シーズンに向けてプレシーズンの真っ只中。 練習でチームの戦術やスタイルを落とし込み、プレシーズンマッチで練習したものをテスト。試合後には何が上手くいき、上手くいかなかったかを洗い出して、練習で改善をしていく。 そこで今回は実際に課題改善のプロセスを見ていく。 チームとしての狙いまとまった時間が取れるプレシーズンはチームの土台を作り上げるのにうってつけの時期。新シーズンに向け、戦術のディテールを落とし込んでいく。 私のチームはボール保持では両W

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        メンバー特典記事

          CBのクロス対応

          サッカーの得点は個人の能力に依存していると言われている。当然チームとして『崩し』と言われるようなゴールに迫っていく方法を構築することで得点機会の増加は見込めるが、最後のシュートを決めるという点においては個人のシュート技術やスキル、ボールの受け方などに依存している。従って、昨今の強いクラブには点の取れるFWや能力の高いフィニッシャーが在籍している。 ゴールを奪うことが個人に依存しているとなると、「いかにそのフィニッシャーを封じ込むことができるか」ということが失点をしないあるあ

          CBのクロス対応

          リフレッシュ研修会を終えての気付き【#29】

          6月の日本一時帰国の間に岡山FA主催によるリフレッシュ研修会にゲスト講師として『UEFA Aライセンスでの学び』や『プレミアリーグから学ぶ戦術的トレンド』といったトピックについてお話させていただいた。 昨年にも岡山FAのリフレッシュ研修会でお話をさせていただいたのだが、今回は初めて岡山現地へ行って対面でリフレッシュ研修会を行う貴重な機会を設けていただいた。 研修会には約30名もの指導者やサッカー関係者に足を運んでいただき、ディスカッションやアクティブラーニング形式で進めら

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          "現場"に適応する力を身につける【サウスウェールズ大学院フットボールコーチング学部】

          現在、イギリスにサッカーコーチングを学ぶために留学してから5年目を迎えた。サッカーの発祥の地であるイギリスの大学ではフットボールコーチングを専門的に学ぶことができる大学の学部が存在しており、フットボールコーチング以外にもサッカーの強化部や経営のことを学ぶフットボールマネジメントやサッカーを普及させるためのノウハウを学ぶフットボールコミュニティ、その他にもスカウティングや分析など細分化された学部があるのが特徴的だ。 私はサウスウェールズ大学のフットボールコーチング&パフォーマ

          "現場"に適応する力を身につける【サウスウェールズ大学院フットボールコーチング学部】

          My ゲームモデル

          UEFA Aライセンスの課題で「オリジナルのゲームモデルを作る」というタスクがあった。UEFA Aライセンスの5回ある指導実践はこの課題で作ったゲームモデルと戦術的ピリオダイゼーションをベースにセッションプランを作る必要がある。 今回はその課題で私が作成したゲームモデルを共有する。 ※この記事の最後にゲームモデルをダウンロードできます(Keynoteのファイルになります)。 もし自分でゲームモデルを作ろうかなという人は下記の記事が参考になるかもしれない。 ゲームモデルは

          My ゲームモデル

          偏重したコーチングの弊害【#28】

          人間は両足を使って体重をバランスよく支えることで立つことができる。これが片足になると両足よりもアンバランスになるためフラフラしやすくなる。 基本的に物事はバランスが取れていた方が上手くいくことが多い。これはサッカーにおいても同じことが言える。リスクマネジメントのない攻撃はカウンターを喰らって失点する可能性が高く、逆に守備に人数をかけ過ぎるとボールを奪った後に攻撃へと転ずるためのパスコースが前方にないため、再びボールを失い守備の一辺倒になりがちだ。 前置きはこれくらいにして

          偏重したコーチングの弊害【#28】

          「サッカーを教える」ということ【#27】

          2023/24シーズンが終わった。今シーズンはチームを一から作り、「どれだけ選手を育てることができるか」、「他のチームと比べた時のチームの立ち位置はどこなのか」を明確にすることができたシーズンだったように思う。 私は今シーズンはトップチーム、U16、U12を指導した。トップチームとU16はコーチとして、U12は監督として指導した。今回は私が監督を務めたU12のシーズンを振り返り総括する。

          「サッカーを教える」ということ【#27】

        記事

          "現場"に適応する力を身につける【サウスウェールズ大学院フットボールコーチング学部】

          現在、イギリスにサッカーコーチングを学ぶために留学してから5年目を迎えた。サッカーの発祥の地であるイギリスの大学ではフットボールコーチングを専門的に学ぶことができる大学の学部が存在しており、フットボールコーチング以外にもサッカーの強化部や経営のことを学ぶフットボールマネジメントやサッカーを普及させるためのノウハウを学ぶフットボールコミュニティ、その他にもスカウティングや分析など細分化された学部があるのが特徴的だ。 私はサウスウェールズ大学のフットボールコーチング&パフォーマ

          "現場"に適応する力を身につける【サウスウェールズ大学院フットボールコーチング学部】

          CBとして見える景色

          先日、神奈川県1部リーグのFCグラシア相模原対鎌倉インターナショナルの試合にグラシアのスタッフとしてベンチ入りをした。 私はジュニアユースではグラシアの前身であるインフィニット相模原でプレーをして、ユースではグラシアでプレーをした。私が指導者キャリアをスタートさせた場所もグラシアであり、私が中1の頃から計算すると、かれこれ13年もお世話になっていることになる。 残念ながら試合の方は鎌倉インテルに0-3で敗れる形となったが、私と同期の選手が今も現役でプレーしていたり、お世話

          CBとして見える景色

          My ゲームモデル

          UEFA Aライセンスの課題で「オリジナルのゲームモデルを作る」というタスクがあった。UEFA Aライセンスの5回ある指導実践はこの課題で作ったゲームモデルと戦術的ピリオダイゼーションをベースにセッションプランを作る必要がある。 今回はその課題で私が作成したゲームモデルを共有する。 ※この記事の最後にゲームモデルをダウンロードできます(Keynoteのファイルになります)。 もし自分でゲームモデルを作ろうかなという人は下記の記事が参考になるかもしれない。 ゲームモデルは

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          偏重したコーチングの弊害【#28】

          人間は両足を使って体重をバランスよく支えることで立つことができる。これが片足になると両足よりもアンバランスになるためフラフラしやすくなる。 基本的に物事はバランスが取れていた方が上手くいくことが多い。これはサッカーにおいても同じことが言える。リスクマネジメントのない攻撃はカウンターを喰らって失点する可能性が高く、逆に守備に人数をかけ過ぎるとボールを奪った後に攻撃へと転ずるためのパスコースが前方にないため、再びボールを失い守備の一辺倒になりがちだ。 前置きはこれくらいにして

          偏重したコーチングの弊害【#28】

          忘れてしまいがちな「指導者もパフォーマーである」という視点

          サウスウェールズ大学院のアドバンスパフォーマンスフットボールコーチング学部では講義の1つに『サッカー心理学』がある。 サッカー心理学は私が大学在学時にも専攻していた科目で、心理学的観点からサッカーや、選手、指導者、またはサッカーの環境が与える・受ける心理的影響などについて学んだ。 今回はそんなサッカー心理学から「指導者はパフォーマーである」という考え方についてまとめていく。 指導者の役割まずサッカーにおける指導者の役割について考える。当然、選手にサッカーを指導することが

          忘れてしまいがちな「指導者もパフォーマーである」という視点

          基礎コーチング理論と実践的コーチングスキル

          サッカーの指導者にとって永遠の課題でありテーマとなるのが『コーチング』である。コーチングは生き物なので良いコーチングができる日もあれば、「今日の練習は微妙だったな」なんて日もある。 練習の最中やコーチングで選手に何かを伝える時、あるいはチーム全体に何かを落とし込みたい時に常にぶつかるのが「どうやって教えればいいか」という問題だ。 特によく現場でも見かけるのが、たくさんサッカーを勉強していて知識も豊富な指導者だけど、いまいちその知識をチームに還元できていないという問題だ。せ

          基礎コーチング理論と実践的コーチングスキル

          「サッカーを教える」ということ【#27】

          2023/24シーズンが終わった。今シーズンはチームを一から作り、「どれだけ選手を育てることができるか」、「他のチームと比べた時のチームの立ち位置はどこなのか」を明確にすることができたシーズンだったように思う。 私は今シーズンはトップチーム、U16、U12を指導した。トップチームとU16はコーチとして、U12は監督として指導した。今回は私が監督を務めたU12のシーズンを振り返り総括する。

          「サッカーを教える」ということ【#27】

          サイド攻撃が停滞する理由

          1-0 J2の長崎がJ1の浦和を倒し、次のステージへと駒を進めた。 このゲームでは長崎の4-4-2のコンパクトな守備が目立ち、最終的には1人少ないながらも見事にクリーンシートを達成。一方で浦和の攻撃ではチグハグさが露呈して、あまり多くの決定機を作ることができなかった。 今回はそんな長崎の守備の魅力と浦和の攻撃時の混乱についてまとめていく。 サイド攻撃のキーファクター試合の全体を見た時に浦和がボールを保持して長崎陣内でプレーする時間が多かった。浦和の攻撃はサイドを起点に

          サイド攻撃が停滞する理由

          現在地を知る【#26】

          シーズン途中からのトップチームでの指導は私の『現在地』を知る良い機会となった。 今回はシーズン総括として私のトップチームでの経験をまとめていく。

          現在地を知る【#26】

          選手の顔を上げさせるオーガナイズ【コーチングログ#19】

          今シーズンはなかなかコーチングログの方も更新できなかったなと反省しつつ、久しぶりにコーチングログを書いていく。 今回は『選手たちの顔を上げさせるオーガナイズ』について。 「顔を上げろ」で顔を上げられれば苦労しないよく指導者が試合や練習の中で「顔を上げろ」と指示を出している。これは私も良く言うコーチングである。しかし、ただ「顔を上げろ」と言われただけで、選手たちの顔が上がるようになるのであれば誰だって苦労はしない。指導者の言われたことを言われただけで実行することができる選手

          選手の顔を上げさせるオーガナイズ【コーチングログ#19】

          ボール保持時のSBの影響力

          現代サッカーにおいてボール保持時のSBの振る舞いは多様化している。WG的にワイドの高い位置に張り出すSBもいれば、内側に入ってボランチような振る舞いをする『偽SB』などSBに求められる役割は重要性を増している。 第11節の川崎vs浦和の試合は両者共にここまで思うように勝点を伸ばすことができていない"苦しみ"の部分がよく現れた試合だったように感じられた。大きなポイントとして浦和のSBの振る舞いはもっと改善できる部分であり、この試合の中でも良い場面と改善が必要な場面があったので

          ボール保持時のSBの影響力

          ライン間の守り方

          サッカーは相手よりも多く得点を取ったチームが試合に勝利する。そのため、サッカーの多くの分析や研究がボール保持や攻撃を取り扱ったものが多い。しかしながら、失点をしなければ試合に負けることはないというのもサッカーの重要な性質である。 そこで今回は守備原則のうちの1つであるライン間の守り方についてまとめていく。 基本的に守備の陣形は3列から4列で構成されることが多く、大抵は最終ラインとその1つ前のラインの間のスペースを『ライン間』と呼ばれる。したがって、多くの場合ディフェンスラ

          ライン間の守り方