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MLB 記事まとめ

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2022年2月の記事一覧

【MIL】新ルール「両リーグDH」を考える

ブルワーズ担当のあなんです。 現在行われている()新労使協定交渉で、「ユニバーサルDH」の導入が確実となりました。投手が打席に立つといって思い出されるのはこのシーン。 リリーフがNLCSでホームランを打ったのはWoodruffが初でした。もうこんな激アツなシーンが見れないのは正直寂しいです。 それはそうと。 今回は、ナ・リーグに所属するブルワーズがDH導入に向けてどのような立ち回りをすべきか考えていきます。選択肢は「チーム内で補う」「FAで獲得」「トレードで獲得」の3つで

【CIN】Prospects Rankings (OF編)

皆さんこんにちは。CINな日常です。 前回に引き続きやってまいります。前回記事はこちらから。 Tierの考え方 Tier1: ASGクラス (WAR5.0-) Tier2: 上位レギュラークラス (WAR3.0-) Tier3: 下位レギュラークラス (WAR1.0-) Tier4: 代替可能クラス (WAR0.0-) Tier2: 上位レギュラークラス (WAR3.0-) Austin Hendrick (20) 2020年ドラフト 1st 全体12位 評価ポイント:

【NYY】先発投手問題-「Sevyは2番手に成り得るか」

と5つの話題をお送りさせていただきましたが,今回もオフの補強課題と目されている「先発2番手」にフォーカスしていきたいと思います。 (1)これまでのNYYの先発事情をおさらい ~2018年 2017-2018年に若手有望株であったLuis Severinoがサイ・ヤング賞候補に躍り出るような働き。2018年オフには4年の契約延長を締結し,今後のエース候補を確保しました。同年オフには当時傘下№1有望株であったJustus Sheffieldを対価としてJames Paxton

【PHI】 Matt Vierlingの生存戦略が今年のフィリーズを助けそうな話

どうも、フィリーズ担当のペンでございます。 私のnoteも諸事情合ってロックアウトしておりました。 というわけで(どういうわけかわかりませんが)、 今回はロックアウトを解除して一足早く簡単なリハビリ記事を書いてみます。 それでは、noteスタートです。 題材とその過程までの考察今回は、Phillies Nationに掲載されたMatt Vierlingの記事が面白かったのでそこから話を展開させて行きたいと思います。 簡単に書くと「Vierlingは2020年の段階から内野

3年後...2018MLBドラフトレビューMIN

凡例 ラウンド(全体指名順位) 名前(Name):ポジション:投打:身長/体重:出身校:契約金額(ボーナススロット) 簡易レポ 成績 コメント 1(20). トレバー・ラーナック(Trevor Larnach):OF:右投左打:6-4/210: Oregon State:$2.55M($3.12M) 豪快なスイングで長打を量産するスラッガー。かねてからブレーク候補に挙げられており、大学最終年に才能を開花させた。スイングは大振り気味で、慎重なアプローチとも相まって三振は多め。

【NYY #21】永久欠番決定:愛され過ぎた男 Paul O'Neill

プチ記事です。 2日前、突如元ヤンキース外野手Paul O'Neill選手の永久欠番が発表されました。 (奇遇にも本記事と同ナンバリングの#21!) 何故このロックアウト中のタイミングなのかはよくわかりませんが、嬉しいニュースです。 とはいえ、直近欠番となったDerek Jeter・Andy Pettitte・Jorge Posada・Bernie Williamsあたりと比べるとそこまで有名な選手ではなく、ヤンキースファンでも馴染みない方もいらっしゃるかと思いますので簡

【LAA】2022年開幕ロースター

こんにちはトナカイです。 今回はロックアウトが終わる前に駆け込みで「もし今日が開幕戦なら」ということで開幕ロースター予想をしたいと思います。早速ですがまずはスタメンから! 開幕スタメン1.カルロス・コレア(遊) 2.フレディ・フリーマン(一) 3.マイク・トラウト(左) 4.アンソニー・レンドーン(三) 5.ビッグフライ・オオタニサン(指) 6.ジョー・アデル(右) 7.ブランドン・マーシュ(中) 8.マックス・スタッシ(捕) 9.フレッチ(スラッガーのすがた)(二)

【PIT】目指すのはBlack-Out

2013年10月1日はPittsburgh Pirates(PIT)ファンにとって特別な日だ、本拠地のPNC Parkでワイルドカードゲーム(WCG)が行われた日である。 それだけ聞くと「優勝を決めた日とかじゃなくて、ただのワイルドカードかよ」と思う方もいるだろう。何も知らなければ僕もそう思う。 詳しくは“ビッグデータベースボール”という本があるのでそちらを読んで欲しい。下の画像はハードカバー版だが、今は文庫本でも出ている。 北米プロスポーツでワーストとなる“20年連続

【今週の米大学野球】トミー・ホワイトデビュー戦で3HR【1週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。 2/18に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、1週目が終了しました。  これからレギュラーシーズン終了まで、毎週月曜日から水曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。 1.トミー・ホワイトデビュー戦で1試合3HR 昨年CWSに進出するも、スタメン6人が流出し、打撃陣が大きく戦力ダウンしたノースカロライナ州立大。 そんな危機的状況を、スーパー1年生のトミー・ホワイト(1B)が救いま

エンゼルスファンでもプロスペクト語りがしたい!!㉖

こにちはトナカイだーよ 僕の中でnoteは毎月更新しようというのがありまして、でも言うほど書きたいことがないのが現状なんですけど、とりあえずまあ今回はこのいつも更新してるシリーズをやろうかと。 ただオフシーズンなため当然マイナーリーグは開催されておらず、プロスペクトランキングは各方面から発表されているものの僕はその選手達を見てないので評価するほど知らずなので、とりあえずルール5ドラフトのマイナーリーグフェーズで指名したケニー・ローゼンバーグ(Kenny Rosenberg

クローザーとは何者か。何が適性か。改めて思うレッドソックス時代の上原さんの偉大さ。今季の補強話から考える

海の向こう、米国の野球界は労使交渉が長期化しており、オープン戦の開幕が延期されるようだ。MLBのレッドソックスでは大物のクローザー獲得の話が挙がっている。そもそもクローザーとは何者なんだろう。 忘れられないのは、2013年のレッドソックスだ。九回にリードしている場面で登場したのが上原浩治さんだった。直球150キロ弱。フォークボールと投げ分けて、打者に的を絞らせなかった。 元々、クローザーとして、レッドソックスに移籍したのではない。中継ぎから昇格して、守護神となった。シーズ

Sluggerさんへ土下座をしながらケンカを売る回(CHC)

こんにちは、イサシキです。 MLBは某Optimistらによって未だロックアウト状態。既にST開幕も3月へと延期が決まり、相変わらずファンの方々は置いてけぼりにされている状態となっています。 そんな中でもSluggerさんをはじめ、各出版社さんはありがたいことに今年もMLBの選手名鑑を作成しているそうです。 ですが、今回は勝手にケンカを吹っ掛けます(ただの迷惑)。 事の発端は先月24日に販売されたSluggerの3月号。この3月号では毎年各球団の今後5年を占う「未来予

【CIN】Prospects Rankings (INF編)

皆さんこんにちは。CINな日常です。 前回に引き続きやってまいります。前回記事はこちらから。 Tierの考え方 Tier1: ASGクラス (WAR5.0-) Tier2: 上位レギュラークラス (WAR3.0-) Tier3: 下位レギュラークラス (WAR1.0-) Tier4: 代替可能クラス (WAR0.0-) Tier1: ASGクラス (WAR5.0-)Jose Barrero (23) International FA 2017 評価ポイント:5ツール、メ

【NYM】2021Metsを打ち砕いた一打

1位にいた期間が長いチームが優勝というルールであれば,2021シーズンのNL東地区の覇者はMetsでした.首位に立っていた期間はシーズン日程の過半数である103日.しかし.8月を境に転落が始まります. Fangraphsサイトより,Metsのplayoff oddsの推移を見ることができます.筆者の知る限り,これと最もよく似た図は中和滴定曲線のグラフです.この中和点に当たる部分,すなわち傾きが最も急な部分がMetsの希望が打ち砕かれたまさにその瞬間を表しています. Aug