【今週の米大学野球】トミー・ホワイトデビュー戦で3HR【1週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
2/18に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、1週目が終了しました。
 これからレギュラーシーズン終了まで、毎週月曜日から水曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。

1.トミー・ホワイトデビュー戦で1試合3HR

 昨年CWSに進出するも、スタメン6人が流出し、打撃陣が大きく戦力ダウンしたノースカロライナ州立大。
そんな危機的状況を、スーパー1年生のトミー・ホワイト(1B)が救いました。
 ホワイトは21年MLB公式ドラフトランキング107位のパワーヒッターで、開幕戦からいきなり3番に起用されると、初回初打席でソロHR。
5回・8回にもHRが飛び出し、この日なんと6-5 3HR 6打点。
2-3戦目もきっちりHRを打ち、3連戦で計14-9 5HR 12打点 OPS2.402を記録しました。

 5HRの平均打球速度・飛距離は105.6mph/127mで、すべてセンター方向。
3月以降のカンファレンス内の強豪校との対戦が楽しみです。

2.ブライアント大が全米12位のイーストカロライナ大に3連勝

 ノースイーストカンファレンス9連覇中と、北東部の大学の中では無類の強さを誇る同大。
開幕3連戦の全米12位イーストカロライナ大戦でも、強みを存分に発揮しました。
 初戦はカーソン・ワイズハント(2年/MLB公式26位)に代わり、先発登板したギャレット・サイラー(3年)を4回4失点でKOし、10-2で大勝。

 2戦目は延長10回を5-4、3戦目は4-3で、見事スイープを達成。
全試合、先発が4回以上1失点以内と試合を作り、層の厚いリリーフで逃げ切りました。
所謂マイナーカンファレンス所属のため、全国的に目立った有望株はいませんが、ポストシーズンでも台風の目となるかもしれません。

3.ロングビーチ州立大が昨季優勝校のミシシッピ州立大に勝ち越し

 17年以来のポストシーズンを狙う同大(全米24位)は、開幕3連戦でミシシッピ州立大(全米4位)と対戦。
 相手先発のランドン・シムズ(MLB公式18位)7回 13奪三振 1失点と好投しましたが、ルイス・ラミレス(2年)の6回ノーノーを含む、3投手で計1安打の完璧な投球で、3-0で勝利。

ケイデン・モラー(1年)の先制HR

 2戦目は14安打の猛攻で、13-3で大勝し勝ち越し確定。
3戦目こそ3-12で大敗しましたが、ランキングは一気に12位まで上昇しました。

 同大は、カンファレンス内では昨季ベスト16のカリフォルニア大アーバイン校に次ぐ2番手。
全米21位の防御率3.75を記録した投手陣は健在で、今季も活躍が期待できそうです。

4.リバティ大が全米9位フロリダ大に勝ち越し

  アトランティックサンカンファレンス2連覇中の同大は、開幕3連戦で全米9位のフロリダ大と対戦。
 1戦目は相手エースのハンター・バルコ(MLB公式53位)に6回1安打11奪三振無失点に抑えられ、2-7で敗戦。
2戦目も先発が3回4失点でKOされるも、5回にメイソン・フルハティ(3年)のタイムリーで1点を勝ち越し、リリーフも7回以降は無安打に抑える快投で、6-4で勝利。

 3戦目もリリーフが5回以降無失点と試合を作り、5-3で勝利。
圏外から一気に全米21位にランクインしました。

 同大は昨季ベスト32入りを果たしており、今季もアトランティックカンファレンス優勝候補筆頭。
全米12位の防御率3.57を記録した投手陣は健在で、初のベスト16入りを期待したいです。

5.ケイド・ダウティ開幕3連戦で計12打点

 昨季打率.308 13HR OPS.915と主軸して活躍したダウティは、開幕戦で4番2Bで出場。
8回にダメ押しのタイムリーツーベースを打ち5-2 2打点の活躍で、チームも13-1と幸先の良いスタートを切りました。

そして2戦目は6-3 1HR 5打点、3戦目も3-3 1HR 5打点の大活躍で、計打率.571 1HR 12打点 OPS1.776を記録し、SECの週間MVPを獲得しました。

●1号HR(打球速度102mph/推定飛距離107m)

●2号HR(打球速度96mph/推定飛距離110m)

 ダウティは2B/3Bをこなせる攻守にバランスの取れた好打者で、MLB公式ランキング35位の1巡目指名候補。
チームには23年全体1位有力候補のディラン・クルーズ(2年)、昨季打率.352 17HR OPS1.115ジェイコブ・ベリー(MLB公式4位)などがおり、打線は間違いなく全米No.1。
昨季防御率4.53の投手陣が整備されれば、CWS進出も狙える戦力です。

6.MLB公式2021年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

投手TOP100(1周目)

●野手

野手TOP100(1周目)

7.その他印象に残った出来事

●ライト州立大のサヨナラ逆転タイムリーエラー

●ヘイデン・ダンハースト(ミシシッピ大/MLB公式41位)の膝付き盗塁阻止

ローガン・タナー(ミシシッピ州立大/MLB公式19位)と並ぶ、世代トップクラスの強肩Cです。

●D1Baseballが選ぶTOP10プレー

●NCAAが選ぶTOP5プレー

●全米大学ランキング


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