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日本人らしいHYGGEヒュッゲを楽しむために、知っておきたいデンマークの生活スタイルとインテリアについて

HYGGEヒュッゲという言葉をご存じですか?もしかして聞いたことがあるという方もいらっしゃるのでは?!HYGGEヒュッゲは2016年頃から幸せなライフスタイルを送るためのキーワードとして欧米で大注目されました。そのブームにのって日本でも近年紹介されるようになりました。

今日はこのHYGGEヒュッゲにフォーカスしてここちよい暮らしのヒントを探っていきます。

HYGGEヒュッゲとは

デンマーク語で心地の良い空間や楽しく過ごす時間を表します。具体的には気のおけない仲間と一緒に、時には一人でも、自分が心地よいと感じる空間で気分よく過ごすことやその雰囲気を表現します。

デンマーク人の著名プロダクトデザイナーの自宅訪問で

初めての旅した北欧で、幸運にもプロダクトデザイナーの自宅を訪問する機会に恵まれました。
そこはデザイナーの自宅です、名作と呼ばれる家具やプロダクトがセンス良く集められたリビングは、息を呑むほど美しい空間でした。

しかしその住空間は少し手を伸ばせば届くのではないか?!と思うような親近感で、私は旧知の友人宅に招かれたかのようにすっかりくつろいでしまいました。
インテリアディスプレイを細かく見ると、手書きのデッサンやポストカードは趣のあるフレームに入り無機質になりがちなキッチンの壁面を飾り、窓辺には草花がテンポ良く花瓶に生けられていました。旅先で拾ったのかな?と思うような石や貝殻、ユニークな子どもの作品がオブジェとなって飴色のリビングボードを華やかに演出していました。

色んなストーリーが詰まったあたたかいインテリア空間でHYGGEヒュッゲしたことは、この旅をより思い出深いものにしました。このことからもヒュッゲは「誰とするのかどんな空間で楽しむのか」が、心地のよい余韻を残せるポイントになります。

日本で実践しよう!HYGGEヒュッゲを楽しむための部屋作り3つのヒント
デンマークで過ごした居心地のよい時間をヒントに日本で実践できるインテリアの工夫を上げます!

1)灯を集めてみよう

デンマークでは明るすぎる室内調光は好みません。これは自然光のさし方に深く影響されると推測できます。デンマークの夏の夕暮れは数時間かけてゆっくり太陽が沈みます。色んな濃淡のオレンジがマーブル模様を作り出す黄昏時の空の風景は格別です。その間明るすぎる蛍光灯では雰囲気が合いません。

日本でも黄昏色を意識し調光を工夫してはいかがでしょう。例えば天井から1点で照らすシーリングライトの他に、スタンドライトやキャンドルなどさまざまな灯を付け足すのが手軽でおすすめです。これなら明るく照らしたい時は今まで通りシーリングライトで調光し、雰囲気を楽しみたい時はメインの調光を落としキャンドルやスタンドライトなどを合わせて使用します。目線より下に光源を灯せば、視覚的効果から落ち着いた空間演出も楽しめます。

2)インテリアグリーン(植物)を飾ろう

デンマーク人に限らず北欧の人たちにとって自然を感じるグリーン(植物)は欠かせません。デンマークで訪問したお宅はリビングの窓から広い庭と海が一望できました。

素晴らしい風景ですが日本の一般家庭ではなかなか真似できない…
日本には「借景」という言葉があります。借景とは外の景色を借りて自分の庭として楽しむこと。

この考えをインテリアに取り入れてはいかがでしょう。窓の景色と繋がりを出すようにグリーンを配置し視線が集まれば空間に奥行きが生まれます。

大きな植物を準備しなくても小さな鉢植えでもOK!インテリアディスプレイのテクニックを使います。

例えばハンギングバスケットに入れて吊るしたり、小さいプランターをバスケットに集め集合体として飾ったり、またはスタンドを用いて高低差をつけリズムを出す等の工夫で素晴らしいインテリアのポイントになります。

3)思い出も積極的にディスプレイしよう

我が家には中学生の息子がいます。子どもが小さいころに旅先で拾い集めた貝や石を瓶やガラスの器にディスプレイしています。「あの頃はかわいかったなあ…」とそのディスプレイをみては思いを馳せています。

子どものお絵描もしかり、お気に入りのフレームに入れ飾れば立派なアート。お宅にも片付かない!とストレスになっているお子様の作品があるのでは?!子どもも飾って注目されると嬉しいですし、散らかりがちな作品が整頓されすっきりするのではないでしょうか。思い出や子どもの作品をアートに変換するのは家族が笑顔になるベストアイデアです。

最後はやっぱり座り心地の良い椅子で

デンマークといえば20世紀を代表するデザイン家具やプロダクトが多く生まれた場所です。

フィンユールやアルネヤコブセン、ハンスJウェグナーなど多くのデザイナーから作り出されたプロダクトの数々…書き出したらキリがありません。
我が家にもお気に入りの椅子セブンチェアがあります。素材を熟知し研ぎ澄まされたデザインから、今もなおファンが耐えない名作です。

このチェアに座り作家に思いをよせエルダーフラワーシロップで作ったスカッシュを飲んで家族と談笑する…これぞHYGGEヒュッゲ!な時間を楽しみたいと思っています。


【プロフィール】新倉暁子(ニイクラアキコ)インテリアコーディネーター・整理収納アドバイザー・北欧ライフスタイル研究家。住空間を整える時"どんな暮らしがしたいのか"思考の整理が大切だと考える。幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。
■HP

http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
■note
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■インスタグラム
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