ナカシャクリエイテブ 文化情報部

レプリカやデジタルアーカイブなどの制作に携わる専門集団のこだわりを、事例紹介を交えなが…

ナカシャクリエイテブ 文化情報部

レプリカやデジタルアーカイブなどの制作に携わる専門集団のこだわりを、事例紹介を交えながら発信します。

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  • Purpose Project

    文化情報部でおこなったパーパス策定についての記事を紹介しています。

  • 森がいく!!

    怪談博士でもある森社員が参加した学会や研究会の記録です。 人文学やデジタルアーカイブ界隈の最新トレンドをチェックするならここから! 分野に関心のある方には学会の最新情報をご提供。馴染みのない方は珍しい研究界隈を少しだけのぞいてみませんか?

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最近の記事

【森がいく!!#3】水堀からお城を眺める新体験!~「名古屋城水堀における舟運事業社会実験」を実施しました~

 名古屋を代表する観光スポット名古屋城。では、名古屋城と言えば皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。天守閣?本丸御殿?それとも金シャチ?  入口からは見えませんが、じつは名古屋城の西から北にかけては、ほぼ築城当時のままの広大な水堀が残されています。この貴重な水堀で今月、ある社会実験が行われました。  今回は、当社も企画運営に携わった「名古屋城水堀における舟運事業社会実験」の様子をご報告します! 1.名古屋城の水堀を活用したい この社会実験は、名古屋城の魅力向上を目指し名古屋

    • デジタル大阪ミュージアムズOPEN !

      大阪市では、2025年大阪・関西万博に合わせて、大阪市立美術館・大阪市立自然史博物館・大阪市立東洋陶磁美術館・大阪市立科学館・大阪歴史博物館・大阪中之島美術館の6館で「大阪博」を開催します。 「大阪博」に関連し、200万点以上の収蔵品の中から選定した「大阪の宝」を公開するためのWEBサイトを制作し、2024年2月20日(火)オープンしました。 制作にかかわる事ができたので、「デジタル大阪ミュージアムズ」について少しご紹介します。 今回デジタル大阪ミュージアムズには2つのコン

      • 文化情報部パーパス策定のためワークショップを終えて

        ナカシャの文化情報部では文化財の情報発信をおこなうため、様々な業務をおこなってきました。 しかし、一言で「どんなことをしているの?」と聞かれると大変難しいのが実情です。 そこで、私たちが何者なのか、なんのためにこの仕事をしているのか、全員で統一した目標を目指せるように、エスエムオー株式会社にコンサルティングを受けながら部門独自のパーパス(存在意義)の策定に着手しています。 パーパス策定にあたり、文化情報部ではワークショップを実施しました。 全3回のワークショップを終えて、こ

        • おだわらデジタルミュージアムがベストプラクティス賞を授賞しました!

          昨年度制作した神奈川県小田原市のおだわらデジタルミュージアムが、第17回JIIMAベストプラクティス賞優秀賞を授賞しました! ベストプラクティス賞とは? 日本文書情報マネジメント協会(略称:JIIMA)が、2007年(平成19年)より先進的な文書情報マネジメントシステムを導入し、顕著な成果を出された企業・団体に対して『ベストプラクティス賞』を設け表彰しております。 評価ポイント 国が掲げているデジタル田園都市構想の事例で、この様な分野で採用されるということは評価できる。ま

        【森がいく!!#3】水堀からお城を眺める新体験!~「名古屋城水堀における舟運事業社会実験」を実施しました~

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          文化情報部パーパス策定のためワークショップをおこないました!

          ナカシャの文化情報部では文化財の情報発信をおこなうため、様々な業務をおこなってきました。 しかし、一言で「どんなことをしているの?」と聞かれると大変難しいのが実情です。 そこで、私たちが何者なのか、なんのためにこの仕事をしているのか、全員で統一した目標を目指せるように、エスエムオー株式会社にコンサルティングを受けながら部門独自のパーパス(存在意義)の策定に着手しています。 パーパス策定にあたり、文化情報部ではワークショップを実施しました。 ただ、すべてのメンバーがワークショ

          文化情報部パーパス策定のためワークショップをおこないました!

          文化情報部パーパス策定はじめます!

          ナカシャの文化情報部では文化財の情報発信をおこなうため、様々な業務をおこなってきました。 しかし、一言で「どんなことをしているの?」と聞かれると大変難しいのが実情です。 そこで、私たちが何者なのか、なんのためにこの仕事をしているのか、全員で統一した目標を目指せるように、エスエムオー株式会社にコンサルティングを受けながら部門独自のパーパス(存在意義)の策定に着手しています。 パーパス(Purpose)とは? 一言でいうと企業の存在意義を指します。 「目的」「目標」「意図」など

          文化情報部パーパス策定はじめます!

          【森がいく!!#2】全国の博物館がつながり合う3日間

          はじめに 学会というのは主に春と秋に実施されます。そのため、この時期は学会ラッシュで1週間おきに学会に参加するということも珍しくありません(参加したい大会やイベントが重なることもしばしば…)。前回のNOTEではデジタルアーカイブ学会の参加報告をしましたが、今回は全国博物館大会での企業出展について報告したいと思います。 1.博物館業界の一大イベント 全国博物館大会は、公益財団法人日本博物館協会が主催する大会です。日本博物館協会とは、博物館関係者が入会している団体で、博物館に

          【森がいく!!#2】全国の博物館がつながり合う3日間

          【森がいく!!#1】デジタルアーカイブの可能性に思いを馳せる

           はじめまして、文化情報部の森です。今回から僕が参加した学会や研究会の思い出を学会記としてマガジンでご紹介していきます(ジャンルは文学、デジタルアーカイブなど色々です)。「こんな研究があるんだなー」と気軽にお楽しみください。 はじめにデジタルアーカイブとは、デジタル技術を用いて文化資源を保存、公開、活用していこうという考え方です。文化資源は、文化財だけでなく公文書や企業の資料、映像や舞台芸術など、有形無形問わず幅広い文化的資料を指しています。 近年は、国がデジタル田園都市

          【森がいく!!#1】デジタルアーカイブの可能性に思いを馳せる

          最新3Dカメラを駆使し、小田原城を丸ごとVRコンテンツに!

          今回は、ソーシャルイノベーション課でウェブコンテンツの制作を担当する、佐々木理子のインタビューをお届けします! 2022年の入社以来、佐々木が手がけているのは、近年注目されるバーチャルツアーのコンテンツです。360度画像の撮影と3Dモデルの作成ができるカメラを使い、建築物や文化財のデジタル化に取り組んでいます。そんな佐々木に、コンテンツ制作にまつわるエピソードや仕事に対する思いを聞きました。 半年かけて小田原市のVRツアーを撮影――佐々木さんは普段、どんな仕事をしていますか

          最新3Dカメラを駆使し、小田原城を丸ごとVRコンテンツに!

          「調査のプロ」のもう一つの顔は、江戸文学の研究者。培ったスキルを活かし、何を伝えていく?

          文化情報部・森翔大のインタビュー第2弾です。 熱田神宮「海上門」のAR(拡張現実)制作に続き、次の取り組みとなる東海道「宮宿」のVR(仮想現実)制作についてご紹介します。また、仕事と両立して大学院の博士課程に通ったエピソードや、いま感じている仕事の面白さ、文化を伝えることへの使命感などを熱く語っています。 東海道41番目の宿場町「宮宿」を3Dで再現――海上門の復元を行った際、一般のお客さんからは何か反応がありましたか? ■森:熱田区のイベントにスタッフとして参加した際に、

          「調査のプロ」のもう一つの顔は、江戸文学の研究者。培ったスキルを活かし、何を伝えていく?

          戦災で焼失した熱田神宮の海上門を、ARで復元。「調査のプロ」が明らかにした歴史の事実とは?

          戦災で焼失した史跡などを、AR(拡張現実)の技術を使って再現する。そんな歴史的意義のある取り組みが、名古屋市熱田区の事業として進められています。2022年、「熱田歴史探訪」の一環としてナカシャクリエイテブが手がけたのが、旧国宝に指定されていた熱田神宮「海上門」の復元です。このプロジェクトがどのようにして進められたのかを、文化情報部の森翔大に聞きました。 旧国宝の海上門をARで復元せよ!――熱田神宮にかつて、海上門という立派な門があったんですね。 ■森:そうなんです。旧国宝

          戦災で焼失した熱田神宮の海上門を、ARで復元。「調査のプロ」が明らかにした歴史の事実とは?

          あの「南蛮屏風」や「ザビエル像」のレプリカ制作も手がけた、レプリカマイスター遠藤誠の技術論

          こんにちは、ナカシャクリエイテブの文化情報部です! 前回に引き続き、文化財のレプリカ制作についてご紹介します。2021年に始まった岡山県高梁市のプロジェクトでは、小学校の校舎に展示する机や椅子の復元だけでなく、まちの歴史を伝える紙の文化財のレプリカ制作も行いました。これらのレプリカはどのような工程で作られたのでしょうか。技師の遠藤誠にインタビューを行い、技術へのこだわりを聞きました。 1億5千万画素のカメラに、何が写る?――高梁市の仕事では紙の文化財のレプリカも制作されたん

          あの「南蛮屏風」や「ザビエル像」のレプリカ制作も手がけた、レプリカマイスター遠藤誠の技術論

          明治時代の学び舎が現代によみがえる! 「古色仕上げ」のワザが活きる、机と椅子のレプリカ制作

          こんにちは、ナカシャクリエイテブの文化情報部です! 第一回目のレポートは、文化財のレプリカ制作事例をご紹介します。レプリカとは、博物館などの文化施設に所蔵される文化財の複製のことです。私たちが手がけるのは絵図や古地図、古文書など、“紙物”と呼ばれるレプリカがほとんどですが、立体物のレプリカを制作することもあります。2021年に岡山県高梁市から依頼をいただいたのが、復元された小学校校舎に展示する、机と椅子のレプリカ制作です。 この旧吹屋小学校校舎は、明治時代に建てられた建物で

          明治時代の学び舎が現代によみがえる! 「古色仕上げ」のワザが活きる、机と椅子のレプリカ制作

          Nakasha Creative NOTEといいます。

          はじめまして。Nakasha Creative NOTEです。 わたしたちは、ナカシャクリエイテブ株式会社という、名古屋に本社のある会社です。その会社の、文化情報部という部門の取組について、これからnoteを通じて、どんなことにこだわっているのか、文化財でどんなことができるのかをお届けしていきたいと思います。 初回はあいさつ代わりに、 ・私たちがどんな会社なのか ・普段どんなことをしているのか について、ご紹介します。 ナカシャクリエイテブ株式会社とは?ナカシャクリエイ

          Nakasha Creative NOTEといいます。