見出し画像

287.お願いだから、みんなで、いじめられている人たちを支えて、助けてほしい。

1.いじめのしくみ

 

いじめる人の心理とはどんなものなのでしょう?

いじめるというのは色々な事に〈いいがかり〉をつけることです。

彼らはそのいいがかりを探すために、いじめられる子たちを常に用心深く観察しています。たとえば、気が弱そうな人、真面目そうな人、優しそうな人、逆らってこない人、言い返さない人、身体が弱い人、気が弱い人、性格がのんびりしている人、年が下である、女の子である、年寄りである、自分より劣っている、みんなと違う、親がどんな人か、友達がいるかどうか。

つまり、いじめた後に仕返しがないかどうかを観察しているのです。

また、告げ口なども怖いため、告げ口をしないようなおとなしい人を選びます。そして、一人だけでなく仲間を作り、自分の味方を増やします。みんなでいじめれば怖くない、といった感じです。

なんと恐ろしい知能犯なのでしょう。

そして、その攻撃はいじめられる子たちのせいにする事でさらに激しくなります。

「おまえのせいだ!」

「おまえのせいでムカッいている」

「おまえが遅いからだ」

「気が付かないからだ」

「にぶいから・・」

「とろいから・・」と、ありとあらゆることで攻撃するのです。

そう言われると、攻撃された人は、

「自分が何か悪い事をした」

「自分が悪いからだ」というような錯覚を起こします。

いじめる側にしてみれば、こんなにも簡単で面白く、楽しくてやめられなくなるのです。

そして、いじめる側は言い返しもしない人を操ることにより快感を感じるのです。

「おい、ジュースを買ってこい!」

「何で僕が買いに行くの?」

「行って来いって言っているだろ!」

「でも授業中だし、見つかったら先生に怒られてしまう・・」

「俺と先生とどっちが怖いんだよ!」

「・・・」

彼は言われたまま学校を抜け出してジュースを買いに行きました。

「はい、買ってきました・・・」

「おい、ついでに小遣いを出せよ!」

「五〇〇円あるけど、これは僕のお弁当代なのですが・・」

「おいおい、俺が貸してくれって言ってんだろ!俺にだって昼飯ぐらい食べさせろよ」

「・・・・・」

こうして、いじめる側は相手を命令通りに操り、満足感、快感を得ていくのです。

彼は、学校を卒業するまで操られていきます。

 

しかし、このような場合もあります。

「おい、ジュースを買ってきてくれよ!」

「何で僕が買いに行くの?」

「行って来いって言っているだろ!」

「でも授業中だし、見つかったら先生に怒られてしまう・・」

「俺と先生とどちらが怖いんだよ!」

「できません!」

「なに、この野郎!俺の言う事が聞けねぇのか!」

「はい、ごめんなさい。できません・・」

「ふざけんな!どうなるか分かっているのか!」

「・・・・・」

彼はそのまま帰ろうとします。

「おい、逃げんのかよ!根性ねぇなあ」

彼はそれでも振り向きません。

「バカヤロー、次は見てろよ」

「・・・・」

彼は気にせず帰ってしまいました。

こうして、彼は二度と命令されなくなったのです。

つまり扱いづらい奴、面倒な奴、何しても無駄だと諦めさせたのです。

 

この場合、いじめる側の命令通りには操れません。いじめる側は、常に自分の思う通りに動きそうな者をいじめようとします。

思う通りに動かない者には用心をし始めるのです。

ですから、嫌でも、怖くとも逃げる事です。

いじめに合う子たちのほとんどは、その場所から逃げられず、逃げる勇気がないまま操られていくのです。

 

ここにいじめとの闘い方の秘密があります。

いじめる側は緻密に相手を観察しているのですから、いじめられる側も同じように相手を注意深く観察してみる事です。

だから負けてはいけません。それが自分を守る方法のひとつなのです。

 

すると、どれだけ相手が神経質で臆病なのかがわかります。




©NPО japan copyright association

 

社会全体にこのいじめの構造が深く浸透しています。暴力は身体の傷で見えますが、言葉の暴力は見えません。心に受けた傷の深さがわからない分、その攻撃力はすざましいものです。

 

 

次に6つの遺書を原文のまま紹介します。

 

学校のみんなへ

 

この手紙を読んでいるということは私が死んだということでしょう。

私は、この学校や生徒とのことがとてもイヤになりました。

それは、三年生のころからです。なぜか私の周りにだけ人がいないのです。

五年生になって人から「キモイ」と言われてとてもつらくなりました。

六年生になって私がチクリのためなのか差別されるようになりました。それがだんだんエスカレートしました。一時はおさまったのですが、周りの人が私をさけているような冷たい気がしました。何度か自殺も考えました。

でもこわくてできませんでした。

でも私はけっしんしました(後略)



 

六年生のみんなへ

みんなは私のこときらいでしたか?

きもちわるかったですか?

私は、みんなに冷たくされているような気がしました。

それは、とても悲しくて苦しくて、たえられませんでした。

なので私は自殺を考えました・・・(後略)


 

※2005年9月に6年生(12歳)の女の子が首つり自殺をしました。

今日で死ねる。

やっと楽になれる。

俺は金に殺された。

金なんかなかったらいいのに・・・。

 

お父さん一人にしてごめんな。

今まで苦労かけた。

でももう心配せんでいいで。

長生きしてな。

今まで育ててくれてありがとう。

 

おばあちゃんにもいっぱい心配とか苦労かけた。

今までありがとう。

長生きしてな。

 

こんなん書いてたらキリがないな。

そろそろ逝くわ。

みんないろいろありがとう。

んで、ごめん。


 

※2013年10月に定時制高校1年の男子(18歳)は携帯電話のメモに書き残して、自殺しました。

 

 

家の人へ そして友達へ

 

とつぜん姿を消して申し訳ありません。

詳しい事については〇〇とか〇〇に聞けばわかると思う。

 

俺だってまだ死にたくない。

だけどこのままじゃ「生きジゴク」になっちゃうよ。

ただ俺が死んだって他のヤツが犠牲になったんじゃ、いみないじゃあないか。

だから、もう君たちもバカな事をするのはやめてくれ、最後のお願いだ。

 

※1986年2月に中学2年生(13歳)ショッピングセンター内のトイレで首つり自殺しました。これは金銭の強要があった事件です。教師も一緒になって〈葬式ごっこ〉なるいじめをしていました。

 

 

最近生きていくことがイヤになってきました。

クラスでは「貧乏」や「泥棒」という声がたえず響いていて、その時は悲しい気持ちになります。

それがもう三年間も続いていて、もうあきれています。

それに、毎日おもしろおかしくそいつらは笑っているのです。

そう言うことで、この度死ぬことを決意しました。

私が死んだ後のものは(弟二人の名前)で分けて下さい。

机にある小判は私だと思って持っていて下さい。

(弟二人の名前)は僕の分まで長生きして、いい職について下さい。

いつも空から家族を身守っています。

 

さよなら

 

いままで育ててくれてありがとう

母さん父さん



 

※2014年1月に中1一年生の男子(12歳)は、小学校4年生か3三年間に及ぶいじめに疲れ果て自殺しました。最期の場所に選んだのは、弟たちと野球を楽しんだ広場にある電柱。首をつって自殺しました。自殺の一週間前にカラスに突かれていた子猫を家に連れ帰る優しい少年だったといいます。

 

 

ママ、大好きだよ。

みんな大好きだよ。

愛している。

 

でもね、

もうつかれたの。

みおこの最後のわがままきいてね。

こんなやつと友ダチでいてくれてありがとう。

 

本当にみんな愛しているよ。

 

でも、

くるしいよ。

 



※2006年8月に高校2年生の女子(16歳)は、自宅マンションの8階から飛び降り自殺をしました。彼女はいじめを受けて自殺をしたのではなく、過去のいじめの影響で突然パニック症状などの障害が現れて自らの命を絶ちました。過去のいじめの恐怖、記憶が忘れられなかったのです。

 

 

俺は「困っている人を助ける、人の役に立ち優しくする」、

それだけを目標に生きてきました。

でも、(中略)E(友達の名前)のことも護れなかった・・・」

俺はEをいじめた、A、B、C、Dを決して許すつもりはありません。

奴等は、たとえ死人になっても必ず復讐します。

 

※2010年6月に中学3年生の男子(14歳)は自宅のトイレのドアに、赤いボールペンで大きく書いた張り紙を残し、自ら命を絶ちました。遺書によると、いじめに合っている友達を救えなかった苦悩と、その友達を助けようとしたことでいじめに合った苦しさを、最後の手段として訴えました。

クラス29人中26人が加担した「集団いじめ」 西宮市教育委が最終報告書 両親は「なぜ気付いてあげられなかったのか…」

「娘を返せ!歯を食いしばってきょうまで来た」父の心の叫び‥それでも教育委員会は‥責任はどこに?


8,000人のいじめられている子どもたちと不登校の子どもたち約16,000人、これは一部の地域だけの事。「いじめ」認知件数が小中学校で“過去最多”に 静岡の公立学校で 教育現場では“個人を尊重する”学びを|TBS NEWS DIG



©NPО japan copyright association


※本内容は、悪口、いじめ、誹謗・中傷を中心とした内容ですが、「著作権侵害」「著作者人格権侵害」「肖像権侵害」「プライバシー権」「パブリシティ権」「個人情報保護法」、その他「人格権」「人権」等に最終的にはつながるものばかりです。
特に、ツィッター、フェイスブック等のSNS全般、このnoteなども含まれるものです。断じて、許すことのできない犯罪です。
言葉によるいじめ、暴力など他人を著しく傷つける行為がウイルスのように広がっていく時代になりました。
同時に「なりすまし」「偽物」「フェイク」などの画像やメールなどが出回りまるでカオスの様相を帯びているネット社会。
また、皆様もご存知の通り「偽物メール」なども大量、いや無限に近く飛び回っています。
今や、銀行や郵便局の偽メール、アマゾンやメルカリ、国税庁の偽物請求メール、裁判所からの金品請求の偽メールが出回り、市や都からの偽物メールなど多くの人たちが、混乱しています。
さらに、「本物ぽい偽物」などは何とか見分けがつきますが、「偽物ぽい本物」などはまるで見分けられないという問題が生じています。


一番の被害者は、子どもたちです。それを確認できないお父さんやお母さんたちにも問題があり、子どもたちは何も知らないまま犯罪に手を染めてしまったり、人を傷つけてしまいます。ぜひ、お読みください。

本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
                    特定非営利活動法人著作権協会


「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)

↓著作権noteマガジン


Production / copyright©NPО japan copyright Association
Character design©NPО japan copyright association Hikaru




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?