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245.なんと、驚き~武富士と電通が著作権侵害をしていた~

1.生みの親(著作権者)探しています。
 著作者がわからないなんてそんな?


 過去も現在も、あまり変わり映えのない時代。
デジタル時代に突入しても、何も変わっていない気がする。
過去の記事だけど、現在も同じ、見てほしいね。

©NPО japan copyright association 



こんなことってあるの?

任天堂のゲーム機「フアミコン」用ゲームソフト約1200本のうち、53本の著作権者がわからなくなっていることが、「コンピュータソフトウェア著作権協会」の調べでわかった。
2003年12月から都内で開かれるテレビゲームの展覧会に向け、展示品の使用許可を取る作業を進め、不明の53本の生みの親(著作権者)を捜している。

「コンピュータソフトウェア著作権協会」はゲームソフトウエアやアニメの著作権を保護する団体で、この年は、ファミコン誕生20周年にあたることを記念して、東京都写真美術館で開かれる展覧会「レベルX」(東京都、読売新聞などの主催)を後援している。

この展覧会では過去に発売されたファミコンソフト約1200本をすべて展示するが、来場者がその場でゲームを楽しめるのも目玉のひとつ。

その場合、著作権者の許可が必要なため調査を進めている。
同協会によると、著作権者が不明になっている背景には、新しいゲーム機の登場でフアミコン人気が下火となり、本来著作権を持つはずのメーカーが倒産、または業種替えをしたケースが増えている理由もあるようだ。

また、ゲームソフトに著作権があるとの認識も薄く、管理があいまいにされてきたのも一因といわれている。
 


2.なんと、武富士と電通が著作権侵害


 
2003年(平成15年)11月12日、無断で改変したイラストを新聞広告に掲載されて著作権を侵害されたとして、大阪府茨木市のイラストレーターが消費者金融「武富士」(東京)と電通を相手に、約4千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、東京地裁にあった。

飯村敏明裁判長は、「無断使用で著作権を侵害した」として、2社に約1150万円の支払いを命じた。

飯村裁判長は、このイラストについて、世界各地の名所などをメルヘンチックな独特の世界に表現しており、著作権のある作品と認定。

その上で、「イラストを無断で使用して著作権を侵害したうえ、一部を写実的な表現に変えて精神的な損害を与えた」と結論付けた。
 
 

原告イラスト〕 イラストレーターA氏作、1993年9月発表のイラスト。


〔被告イラスト〕 電通・武富士制作により原告イラストに依拠して制作されたイラスト。

武富士と電通が著作権侵害裁判


3.今度はタイガー魔法瓶と争う戦う阪神球団
1986年に阪神タイガースと商標権契約を交わした (阪神球団は自社で商標権を管理していないの?)
 


プロ野球・阪神球団 (兵庫県西宮市)は、今度はタイガー魔法瓶と商標権争いとなる。今まで、阪神球団は自分の球団名の商標権の管理を一体どうしていたのだろう。

まさか何もしてなかったのではと疑ってしまう。

初代タイガー魔法瓶の商標 画像引用元:タイガーヒストリー


2代目 画像引用元:日本弁理士会関西会「タイガー魔法瓶株式会社  会社ロゴマーク」



画像引用元:日本弁理士会関西会 https://www.kjpaa.jp/aboutus/case/tiger



タイガー魔法瓶の持つ「TIGERS(タイガース)」の商標登録の無効を求め、特許庁が申し立てを認める審決を出したため、タイガー魔法瓶が東京高裁に審決無効を求めて提訴したことが、9月20日にわかった。

2003年の月22日に第一回口頭弁論が開かれたが球団側は。「阪神優勝」のロゴを商標登録した男性との譲渡交渉が決裂したばかりで、特許庁に商標無効を求める申し立てをしており、阪神タイガースを巡る商標権の争いばかりが過熱し目立ってしまっている。

タイガー魔法瓶などによると、同社と阪神球団は1986年、「TIGERS」の商標権について契約を締結。その後、同社は家庭電化製品や日用品などの分野で商標権を取り、他企業が「TIGERS」の商標を使った場合、球団が受取る許諾料の一部を同社に支払ってきた。

ところが、球団側は1988年、タイガー魔法瓶の商標権について異議を特許庁に申し立てた。しかしいったんはねつけられたが、2003年6月頃再度申し立てが通り、タイガー魔法瓶の商標登録を無効とする審決が出た。

これに対して、タイガー魔法瓶側の知的財産権チームは「契約を今まで結んで友好的にやってきたが、特許庁の判断が変わったので提訴した。ギスギスすることなく、もとのさやにもどればいいと思っている」と話す。

また、球団側は、「球団名と混合される恐れもあり、裁判で正当性を主張したい」としている。


現在 画像引用元:TIGERヒストリー




4.迷惑メール、著作権法違反逮捕


 
2003年11月12日、メールに画像無断添付、著作権法違反の疑いで4人が逮捕された。

これは、出会い系サイトの広告メールに、別のソフトメーカーが作成した成人向けのパソコンゲームの画像を無断で添付し、不特定多数の携帯電話に送信できる状態にしたとして、千葉県警生活経済課が、著作権法違反 (公衆送信権等の侵害) の疑いで、テレホンクラブ「リンリンハウス」などを経営する「新宿ソフト」(東京都新宿区)の幹部社員4人を逮捕した。

同課によると、いわゆる「迷惑メール」を同法違反で摘発する例は珍しく、容疑者らは、「誰もが接続するような広告を作れと社内で言われてやった」などと供述し、容疑を認めているという。他に逮捕されたのは同社の広報部常務補、同部次長、課長の2容疑者。

調べでは、容疑者らは2003年1月27日、同社が運営する出会い系サイトの会員登録の広告メールに、ほかのソフトメーカーのホームページからダウンロードした成人向けのパソコンゲームの画像42点を無断で添付し、不特定多数の携帯電話に自動的に送信できる状態にした。

著作権法では、著作物を配信する権利を著作権者に認めており、無断で送信できる状態にしても処罰の対象になる。

メール送信自体は別の業者に依頼し、2002年11月から2003年8月までの間に行なっていたという。

新宿ソフトは北海道から九州まで、テレホンクラブ「リンリンハウス」約120店舗ほか、個室ビデオ「金太郎」約30店舗などを経営。グループ全体で2003年3月期の売り上げは約260億円となっている。
 
 


©NPО japan copyright association 


 
 
※注 この著作権noteは1999年からの事件を取り上げ、2000年、2001年と取り上げ続け、現在は2002年に突入。今後はさらに2003年から2020年~2022年に向けて膨大な作業を続けています。その理由は、すべての事件やトラブルは過去の事実、過去の判例を元に裁判が行われているからです。そのため、過去の事件と現在を同時進行しながら比較していただければ幸いでございます。時代はどんどんとネットの普及と同時に様変わりしていますが、著作権や肖像権、プライバシー権、個人情報なども基本的なことは変わらないまでも判例を元に少しずつ変化していることがわかります。
これらがnoteのクリエイターさんたちの何かしらの参考資料になればと願いつつまとめ続けているものです。また、同時に全国の都道府県、市町村の広報機関、各種関係団体、ボランティア、NPО団体等にお役に立つことも著作権協会の使命としてまとめ続けているものです。ぜひ、ご理解と応援をよろしくお願い申し上げます。
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